株式投資をしようと考えるとき、初心者はもちろん、投資経験者でも毎回悩むのが「どの銘柄を選んだらよいか」という点ではないでしょうか。そこで今回FROGGY編集部は、株式投資を生業としている証券会社の社員約200人[※]に、いま買いたい銘柄は何か、そして実際にどんな銘柄を持っているのかを聞いてみました! 常日頃マーケットをウォッチしている専門家の目線から選んだのはどの銘柄なのか、投資のヒントになるかもしれません。
いま一番買いたい株はAmazon、日本電産
もっとも買いたいと思っている人が多かったのは、米国株のAmazonでした。株価が好調な上、宅配サービスやamazonプライムといった競争力があるサービスの成長性に着目した人が多くいたようです。
また、日本株で人気だったのは大小さまざまなモーターでトップシェアを誇る「 日本電産 」でした。同社が作るモーターは、ゲーム機に入ってるような小型の冷却ファン用モーターから、自動車に使われる大型モーターまで、私たちの身の回りにある様々な製品に採用されています。
他にも、買いたい理由として、こうした幅広い事業に加え、今後加速するであろう自動運転・電気自動車に同社が貢献することを挙げる声もありました。また、創業者である永守重信氏に魅力を感じて買いたいと思うとの回答もありました。
・「オーナー企業かつ事業内容が魅力的であるため」(20代・本社スタッフ)
3人に1人が持っているのは「一番身近な株」
では実際に持っている人が多い銘柄は何でしょうか。今回のアンケートで実に3人に1人が持っていたのは「 三井住友フィナンシャルグループ 」、つまり自社株でした。理由を見てみますと、「持株会があるから」「定期的に買えるから」という意見が多く見られました。ちなみに、会社によっては社員の積立金に対して奨励金が出るところもあります。一番身近かつ定期的に買える仕組みが最初から整っている自社株は、最初に手がけやすい銘柄なのかもしれませんね。
その他で多くの人が保有しているのは、東京ディズニーリゾートを運営する「 オリエンタルランド 」や、ファーストフードの「 日本マクドナルドホールディングス 」、航空大手の「 ANAホールディングス 」など株主優待の充実している企業でした。知る人ぞ知る銘柄というわけではなく、証券会社の社員でも誰もが知る身近な銘柄を買っていることが浮かび上がりました。銘柄選びに迷ったときは、難しく考えすぎずに身の回りにある「よく知っている」企業への投資から始めてみてはいかがでしょうか。
第2回では、株の専門家が予想する「2018年末の日経平均株価」や「2018年の気を付けるべき不安要素」をお伝えいたします。
●株の専門家がいま一番買いたい米国株はAmazon、日本株は日本電産
●多く保有されているのは、一番身近&定期的に買える自社株
●銘柄選びに迷ったら、身の回りにある「よく知っている」企業への投資を検討しよう