「もっとお金があれば、あれもこれもできるのに!」。そんな愚痴を言う人がいたら、聞いてみましょう。それは心からやりたいことですか。いくらあれば、どうやって実現するのか、具体的なプランはありますか。足りないのは、本当に“お金”でしょうか――。この名言を残した小林一三は、阪急電鉄の生みの親であり、稀代の経営者として知られています。小林は、資産家しか家をもてなかった明治時代に、郊外に住宅地を作ってローンで売り、その居住者を市内に電車で運ぶという画期的なビジネスモデルを確立しました。さらに沿線住民を増やすべく、宝塚歌劇団を創立したり、世界初の駅直結のデパート・阪急百貨店を作ったり、新しいアイデアを次々と実行します。彼は人々が便利で文化的な生活を送ることを目指し、知恵を絞りました。決して「お金があったから」成功したのではありません。そう、やるか・やらないかは、お金の問題ではないのです。
■小林一三(実業家)
1873年(明治6年)~1957年(昭和32年)。阪急電鉄や宝塚歌劇団をはじめとする、阪急阪神東宝グループの創業者。鉄道を起点に沿線の住宅地開発・百貨店経営など幅広く関連事業を経営し、今日の私鉄経営のビジネスモデルの原型を作った。貴族院勅選議員、国務大臣、初代戦災復興院総裁なども歴任。
1873年(明治6年)~1957年(昭和32年)。阪急電鉄や宝塚歌劇団をはじめとする、阪急阪神東宝グループの創業者。鉄道を起点に沿線の住宅地開発・百貨店経営など幅広く関連事業を経営し、今日の私鉄経営のビジネスモデルの原型を作った。貴族院勅選議員、国務大臣、初代戦災復興院総裁なども歴任。
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