株主優待の定番の一つと言えるのが、自社商品などの食品類がもらえる優待。美味しいものに出会えるだけでなく、食費の節約にもなるのがうれしいですよね!
今回は、10~3月に権利確定する銘柄の中から、マヨネーズやジャムの詰め合わせが人気の「キユーピー」、欲しい商品が選べる「日本ハム」、魚関連の商品が充実している「ニッスイ」など、食べ物がもらえる優待5銘柄をご紹介します!
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
【11月】
マヨネーズやジャムなど詰め合わせ【キユーピー】
■優待権利月:11月
■最低投資金額:24万7650円(10/5終値2476.5円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.01%
1925年に日本で初めてマヨネーズを製造・販売した「 キユーピー 」。現在は、マヨネーズやドレッシングなどの市販用商品や業務用商品の製造販売が中心で、他に海外向け商品、さらにはジャムなどのフルーツ加工品なども扱っています。
2023年11月期は、鳥インフルエンザの世界的な感染拡大により、卵の供給がひっ迫。卵の供給回復には時間がかかるとして、第1四半期の決算発表時に期初の会社予想を下方修正しました。
その後、第2四半期、第3四半期の決算発表時点の計2度、通期の会社予想をやや上方修正。期初の会社予想には届かないものの、売上高が前期実績を上回る見通しで、増収かつ2ケタの減益となっています。また配当については、前期比3円の増配予定(会社予想)です。
株主優待内容は、100株以上で1000円相当、500株以上で3000円相当の自社グループ商品です。
昨年の100株保有時の優待内容は、マヨネーズやドレッシング、ジャムなど4品でした。どれも食卓に欠かせない品々ですね。
なお優待獲得には、6ヵ月以上の継続保有が必要です。たとえば、2024年11月の優待を狙うなら、2024年5月の権利付取引最終日までに株を購入しておきましょう。
また長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有すると、100株以上は1500円相当、500株以上は5000円相当に優待内容がグレードアップしますよ。
なお、継続保有は、株主名簿に連続して必要回数以上、同一株主番号で記載されていることが条件となります。通常権利付取引最終日は権利確定日の2営業日前ですが、日興フロッギーで購入し株主名簿に記載されるためには、権利確定日の4営業日前までに単元株以上になるよう購入する必要があります。ご注意ください。
【12月】
ティータイムにうれしい焼き菓子♪【フルサト・マルカHD】
■優待権利月:12月
■最低投資金額:26万4300円(10/5終値2643円×100株)
■配当金額(会社予想):65円
■予想配当利回り:2.45%
鉄骨建築向け資材などを扱う「フルサト工業」と機械専門商社の「マルカ」が経営統合して、2021年10月に誕生した持株会社の「 フルサト・マルカHD 」。ビジネスモデルや景気の影響度合いが異なる複数の事業を展開することで、ホールディングス全体として安定した成長を目指しています。
2023年12月期は、上期に半導体や部品不足の影響が緩和されたことでサプライチェーンが改善。主力の「機械・工具セグメント」については、国内では製造機能の補強が進み、米国でも工作機械や射出成形機が堅調で、第2四半期決算の発表時に期初の業績予想を上方修正しています。通期の会社予想は、増収増益です。
優待内容は、100株以上で1000円相当のグルメセット、500株以上で3500円相当のグルメカタログギフトです。
昨年の場合は、100株保有は「アンリ・シャルパンティエ」のフィナンシェとマドレーヌの詰め合わせ(各4個)でした。
また、500株保有では、フルーツやスイーツ、お米や肉、総菜など約30点から好きな商品を選べるカタログギフトがもらえました。今年はどんなグルメアイテムが届くのか、楽しみに待ちたいですね。
【3月/9月】
ギフト用のハムも選べちゃう【日本ハム】
■優待権利月:3月/9月(年2回)
■最低投資金額:43万8000円(10/5終値4380円×100株)
■配当金額(会社予想):112円
■予想配当利回り:2.55%
ハムやソーセージの製造から始まり、現在では食肉事業を中心に、調理加工品や水産品、健康食品などまで幅広く手がけている「 日本ハム 」。
2024年3月期第1四半期は、加工事業での価格改定や食肉事業での価格転嫁などにより、前年同期比で増収。また、国産鶏肉や輸入食肉の伸長に加えて北海道日本ハムファイターズの新球場を核としたボールパーク事業の貢献で、2ケタの事業利益増益となりました。通期の会社予想は、売上高は横ばい、当期利益は2ケタ増益を見込んでいます。
優待内容は、100株以上で3000円相当、500株以上で5000円相当の自社グループ商品です。
100株保有では3月のみの実施ですが、500株以上の保有なら3月と9月の年2回優待を楽しめます。
さらに、500株以上なら長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で7500円相当、5年以上なら1万円相当に内容がグレードアップ!
優待品は複数から選択可能で、たとえば2023年3月の100株保有時には、ハムとチャーシューの詰め合わせギフト、レトルト食品セット、ラムジンギスカンセットなど、国連WFPへの寄付等が用意されていました。好きなものを選べるのがうれしいですね。
【3月】
南魚沼産コシヒカリ新米5kg【高松コンストラクショングループ】
■優待権利月:3月
■最低投資金額:25万8100円(10/5終値2581円×100株)
■配当金額(会社予想):77円
■予想配当利回り:2.98%
「 高松コンストラクショングループ 」は、大正時代に創業した「高松組」をルーツとする準大手ゼネコンです。現在は、不動産の有効活用を手がける「高松建設」や、大型土木・建築の「青木あすなろ建設」など全19社で、建設業の専門企業集団として事業を展開しています。
2024年3月期第1四半期は、前年同期比で増収、3ケタの営業増益でしたが、新社屋への移転費用が発生したため純損失となりました。通期の会社予想については、2ケタの増収、1ケタの増益を見込んでいて、前期比7円の増配も予定(会社予想)しています。
優待品は、100株以上で南魚沼産コシヒカリの新米を5kg分です。
長期保有優遇制度もあり、500株以上を5年以上継続して保有した場合には、2倍の10kg分の新米がもらえます。
その年の新米になるため、届くのは10月下旬の予定です。なお、好きなタイミングでお米を買いたいという人は、「全国共通おこめ券」を選択することも可能です。100株以上では5kg分の「おこめ券」がもらえて、1kg分(=1枚)のおこめ券で440円分と引き換えられるため、2200円分のお米の購入に使用できます。
【3月】
保存できて便利なお魚の缶詰・びん詰セット【ニッスイ】
■優待権利月:3月
■最低投資金額:35万2250円(10/5終値704.5円×500株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:2.83%
2022年12月に、「日本水産」から正式な社名を「 ニッスイ 」へと変更。漁業・養殖生産から加工・販売までを手がける水産事業と、冷凍食品や缶詰、フィッシュソーセージなどを製造・販売する食品事業、また青魚に多く含まれる「EPA」関連の開発・供給を行うファインケミカル事業などの事業を展開しています。
2024年3月期第1四半期は、食品事業が業務用や健康領域商品の売上拡大と値上げ効果などにより、前年同期比で2ケタの増収・営業増益。全体では、増収かつ2ケタの増益となりました。通期の会社予想は増収増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定(会社予想)しています。
株主優待は、500株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当の自社商品の詰め合わせです。
たとえば、2023年3月期の500株保有では、さばの缶詰が2缶、瓶詰の「焼さけあらほぐし」(2個パック)、とりそぼろ、牛そぼろ、「速筋タンパクソーセージ」(1束)、ごま豆乳仕立てのDHAドリンクなど全8品でした。また、1000株保有では全13品がもらえました。
今年の優待品は何か、楽しみですね。なお、株主優待の獲得には最低500株が必要です。間違えないようによく確認してくださいね。
いかがでしたか? 主食のお米に、ご飯やパンが進むおかず、さらにスイーツまで! さまざまな味わいが楽しめる「食べ物がもらえる優待」。優待投資が気になっている人は、この機会にお気に入りの銘柄を見つけて、ぜひトライしてみては?