新しいNISAに関するみなさんのギモンやよくある質問にお答えする本連載。今回はNISA口座で買える商品についてご紹介します。「どんな株でも買えるんじゃないの?」「どの投資信託を検討したらよいのだろう」そんな質問にお答えします。
新しいNISAには「2つの枠」がある
2024年からはじまる新しいNISA(以降、新NISAといいます)には、①つみたて投資枠②成長投資枠とがあり、それぞれ買えるものが異なります。
①つみたて投資枠で買えるもの
つみたて投資枠で買えるものは、投資信託やETF(上場投資信託)のうち、現行の「つみたてNISA」と同じ、 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託だけに限られます。すべて金融庁の定めた基準を満たした投資信託で、公募株式投資信託の場合、下記の条件をすべて満たすものが選ばれているんです。
・信託報酬は一定水準以下
・分配頻度が毎月ではない
・信託期間が無期限または20年以上
・デリバティブ取引による運用を行ってない(ヘッジ目的を除く)
SMBC日興証券では、つみたて投資枠で158本の投資信託に投資できる予定です(2023年8月10日現在)。
②成長投資枠で買えるもの
成長投資枠では、証券取引所に上場している約3900社の株式やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)などを買えます(2023年8月10日現在)。ただし、監理銘柄・整理銘柄に指定されている株式は買えません。
株式等だけでなく、成長投資枠では投資信託も対象です。SMBC日興証券では、成長投資枠で483本の投資信託に投資できる予定です(2023年8月10日現在)。
具体的な銘柄名を挙げると、純資産総額が国内トップクラスの投資信託「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、成長投資枠とつみたて投資枠の両方で投資できちゃいます。
ただし、下記の条件に当てはまる投資信託は、新NISAで投資できません。
・デリバティブ取引を用いた投資信託
・信託期間が20年未満の投資信託
日興フロッギーのキンカブは②成長投資枠で買える!
日興フロッギーでは、②の成長投資枠にて、証券取引所に上場している約3900社の株式やETF、REITに投資できる予定です(2023年8月10日現在)。
値上がりを期待したい人は、年間240万円分まで買付できる、成長投資枠を活用してみましょう!
「投信つみたてプラン」を使えば、1000円から投資信託の積立もできる!
SMBC日興証券のオンライントレード(日興イージートレード)を経由して「投信つみたてプラン」を使えば、つみたて投資枠および成長投資枠で投資信託の積立ができる予定です。
自動で積み立てしてくれる「投信つみたてプラン」を活用すれば、1度設定するだけで、毎月同じ銘柄を同じ金額ずつ買付できちゃいます。毎月1000円から設定できて、原則申込手数料が無料なので、気軽に投資できますよ。もちろん、1銘柄だけでなく複数銘柄を設定することが可能です。とても便利なので、ぜひ活用してみましょう。
なお、今後投資できるものが増えていく可能性もあります。投資できるものが増えた場合は記事を更新していきますので、ぜひチェックしてくださいね!
ちなみに、2023年中に現行のNISA口座を開設しておけば、2024年になると自動的に新NISA口座が作られます。NISA口座を開設していない方は、今のうちに手続きしておきましょう。