6月の株主優待は約110銘柄です。自社商品の詰め合わせにカタログギフト、食事や買い物にうれしい優待券など、バラエティに富んだ優待を楽しめます。その中から今回は、お菓子の詰め合わせがもらえる「江崎グリコ」、ドン・キホーテを展開する「パン・パシフィック・インターナショナルHD」など魅力的な7銘柄をピックアップ!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が6月26日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
グリコおなじみのマークの箱に、お菓子がギッシリ
■優待権利月:6月
■最低投資金額:37万6000円(5/29終値3760円×100株)
■配当金額(会社予想):80円
■予想配当利回り:2.12%
今から約100年前に発売した栄養菓子「グリコ」からその歴史をスタートさせた「 江崎グリコ 」。現在は、さまざまな菓子類や冷菓、飲料、加工食品、食品原料などの事業の他、アジアや北米など海外12ヵ国でも事業を展開しています。
2023年12月期の第1四半期は、売上高はすべての事業で前年同期を上回り、営業利益は「ポッキー」や「カプリコ」などが属する栄養菓子事業、「オフィスグリコ」などを扱う国内その他事業などが好調でした。その結果、前年同期比で増収かつ2ケタの増益を達成。通期の会社予想も、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。
優待内容は、100株以上で1000円相当、500株以上で2000円相当、1000株以上で4000円相当の自社グループ商品です。
たとえば昨年の100株保有時には「ポッキー」や「ビスコ」、「アーモンド効果」(飲料)など全7品がもらえました。
優待品は、おなじみのゴールインマークが描かれた大きなグリコの箱に入って届くのでテンションが上がりそう!
また、長期保有制度もあり、3年以上継続保有すると100株保有の場合は1000円相当⇒1500円相当など、保有区分ごとに1.5倍に増額されますよ。
入浴剤やお口ケアグッズなど日用品の詰め合わせ【アース製薬】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:50万円(5/29終値5000円×100株)
■配当金額(会社予想):118円
■予想配当利回り:2.36%
殺虫剤の「アースノーマット」、「ゴキジェットプロ」などでおなじみの「 アース製薬 」。「バスロマン」や「モンダミン」といった生活に欠かせない日用品を数多く手がけています。虫ケア用品(殺虫剤)と入浴剤は、どちらも販売金額で国内シェアトップです(2022年の累計販売金額。入浴剤はグループ全体の合計額。殺虫剤は園芸用殺虫剤を除く)。
2023年12月期第1四半期は、虫ケア用品の初動が好調だったことなどにより増収増益を達成。通期の会社予想についても、増収増益を見込んでいます。
株主優待は、6月は100株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当、12月は100株以上で一律2000円相当の自社グループ製品詰め合わせです。
例えば1年前の6月の100株保有時の優待品は、入浴剤「日本の名湯 至福の贅沢」やマスク「快適ガードプロ プリーツタイプ」「モンダミン ペパーミント 濃縮タイプ」の3品でした。
なお、6月は100株以上1000株未満のみ継続保有特典があり、3年以上続けて保有した場合には、贈呈内容が3000円相当に増額されます。優待のグレードアップを目指して、長期で保有するという考え方もアリですね!
全国約3000店で使える冊子タイプの食事券【日本マクドナルドHD】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:56万6000円(5/29終値5660円×100株)
■配当金額(会社予想):39円
■予想配当利回り:0.68%
誰もが知るハンバーガーチェーン「日本マクドナルド」を傘下に抱える持株会社が「 日本マクドナルドHD 」です。現在、2024年12月期を最終年度とする中期経営計画が進行中で、ブランド価値の向上やメニューラインアップの強化、人材育成などに取り組んでいます。
店舗についても新規出店や改装などを進めていて、2023年3月末時点の国内店舗数は直営が861店、FCが2099店の合計2960店となっています。なお、2023年12月期通期の会社予想は増収増益を見込んでいます。
株主優待は、冊子タイプの優待食事券です。1冊の中にバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつ入っていて、100株以上で1冊、300株以上で3冊、500株以上では5冊がもらえます。
商品引換券は、3枚まとめてバリューセットに使ってもいいし、切り離してバーガーやドリンクの単品利用もOK。切り離し可能なので、家族や友人と一緒に楽しむこともできます。
数量限定品など一部を除いて、期間限定バーガーに使えるのもありがたいですね! なお、デリバリーやモバイルオーダーには使用できないのでご注意くださいね。
ジェフグルメカードも選べるカタログギフトから、お好みの品を【地主】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:57万2700円(5/29終値1909円×300株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:2.88%
建物は建てずに土地のみに投資して地主に徹するという、独自の「JINUSHIビジネス」を展開している「 地主 」。定期借地権付の土地を事業用として長期で賃貸することで、安定的な収益獲得を目指しています。
2023年12月期の第1四半期は前年同期比で2ケタの減収減益でしたが、売却案件の計上時期によるものであり、計画通りとしています。なお、通期については2ケタの減収ながらも、2ケタの増益を見込んでいます。
優待内容は、300株以上で3000円相当、700株以上で6000円相当のカタログギフトです。
カタログギフトは、大丸松坂屋百貨店が提供する全国の名産品や災害時対策品などで、紙のカタログ掲載分は約30アイテム、専用WEBサイトからなら約600アイテムの選択肢が用意されています。多彩なアイテムからほしいものを自由に選べるのはメリット!
カタログギフトからは全国3万5000店の外食店で金券として利用できるジェフグルメカードも選べるので、外食が多い人はこちらを選ぶのも良さそうですね。
なお、優待獲得には300株以上が必要なので、株主優待が目的の人は株数を間違えないようによく確認しましょう。
ガストやバーミヤンなど約3000店で使える優待カード【すかいらーくHD】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:18万7100円(5/29終値1871円×100株)
■配当金額(会社予想):3円
■予想配当利回り:0.16%
「世界最大規模の直営レストランチェーン」を自負する「 すかいらーくHD 」。国内のみならず台湾やマレーシアにも店舗があり、2023年3月末時点では2986店舗を展開しています。
2023年12月期は既存店1店1店の収益構造改革を加速させていて、深夜営業の再開やDX推進による生産性の向上に取り組んでいます。
また、第1四半期には「八郎そば」と「飲茶TERRACE 桃菜」という新業態の店舗がオープン。業績は好調で、第2四半期以降、それぞれ約10店舗の出店を予定しています。
通期の会社予想は、2ケタの増収かつ黒字転換を見込んでいて、2021年12月期ぶりの配当も予定しています。
優待は、100株以上で2000円分、300株以上で5000円分、500株以上で8000円分、1000株以上で1万7000円分の株主優待カードです。
「ガスト」や「バーミヤン」から「夢庵」や「魚屋路」、カフェ業態の「むさしの森珈琲」などまで、グループ内の多彩な業態の店舗で利用できるのが魅力です(一部除外店舗あり)。
カードタイプですが、利用は500円単位になります。なお、テイクアウトには使えますが、通販や売店商品、宅配は利用対象外です。
「ドンキ」などで使える電子マネーを年間4000円相当【パン・パシフィック・インターナショナルHD】
■優待権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:24万6300円(5/29終値2463円×100株)
■配当金額(会社予想):18円
■予想配当利回り:0.73%
総合ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」をはじめ、総合スーパーの「ユニー」、「長崎屋」などを傘下に抱える「 パン・パシフィック・インターナショナルHD 」。
国内に613店舗、米国や東南アジアなどの海外に108店舗の合計721店舗を展開しています(2023年5月24日時点)。
2023年6月期第3四半期までの累計期間は、プライベートブランド商品や免税品の売上好調などにより増収かつ2ケタの増益を実現。インバウンド需要の回復も見込まれることから、5月10日に通期の業績予想を上方修正しています。通期については増収増益を見込んでいます。
優待内容は、「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」をはじめ、「アピタ」「ピアゴ」など国内の自社グループ各店で使える専用電子マネー「majica」のポイントです。
100株以上で一律2000ポイント(1ポイント=1円)がもらえて、専用の「majica」アプリを通じて使用できます。6月と12月の年2回もらえるので、年間では4000円分も!
普段からお店をよく利用している人にとっては、見逃せない優待と言えそうですね。
コンビニなどで便利なQUOカード【オルバヘルスケアHD】
■優待権利月:6月
■最低投資金額:18万4400円(5/29終値1844円×100株)
■配当金額(会社予想):70円
■予想配当利回り:3.79%
2021年に創業100周年を記念して、現在の社名に変更した「 オルバヘルスケアHD 」。
「ビジネスを通して、医学・医療・介護の発展に貢献し、国民の健康長寿に寄与する」という存在意義を掲げていて、傘下のグループ企業を通じて医療器材事業やSPD事業(情報技術を活用して、医療材料を効率的に提供するサービス)、介護用品事業を展開しています。
2023年6月期第3四半期までの累計期間では、3事業共に前年同期比で売上が増加。一方、営業利益については、医療器材事業で販売管理費が増加したことなどから、前年同期比で減益となりました。
通期の会社予想は増収ながらも2ケタの減益を見込んでいますが、配当については前期比10円の増配を予定しています。
優待内容は、100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で4000円分のQUOカード。大手コンビニ3社をはじめ、一部のドラッグストアやファミレス、書店など全国約6万店で金券として利用できます。
コンパクトなカードタイプなのでお財布にも入れやすいし、有効期限がないのも便利ですね。
また長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有すると、保有区分ごとに1000円分が追加されますよ!
いかがでしたか? 外食や買い物の機会が多い人は優待券、お家で優待を楽しみたい人は自社商品がもらえる銘柄を選ぶといいかもしれませんね。気になる銘柄が見つかったら、これまで未体験という人もぜひ優待投資にチャレンジしてみては?