5月の株主優待は全34銘柄。欲しい商品を自分でチョイスできるカタログギフトの優待が充実しているのが特徴です。さらに、買物や外食がお得になる優待券がもらえる銘柄も! 今回はその中から、売るのも買うのもお得になる「ブックオフグループHD」や、カタログギフトの定番「TAKARA & COMPANY」など、とっておきの7銘柄をご紹介!
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が5月25日(木)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
“球根”も選べるカタログギフト【サカタのタネ】
■優待権利月:5月
■最低投資金額:38万9000円(4/26終値3890円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:1.28%
1913年創業の老舗・種苗メーカーである「 サカタのタネ 」。社名にもなっている「種」は世界170ヵ国以上で販売されていて、自社が開発したブロッコリーの世界シェアは、自社推定で65%以上です。また、品種育成などの研究開発にも積極的で、世界12ヵ国19ヵ所に研究農場や施設を設置しています。
2023年5月期第3四半期までの累計期間では、国内卸売事業で売上が減少したものの、海外卸売事業は円安の影響もあり増収、また小売事業も売上好調で、前年同期比では増収かつ減益の結果となっています。
株主優待は、欲しいものが選べるカタログギフト形式で、100株以上、300株以上、1000株以上で内容が異なります。
たとえば、昨年の選択肢にあった北海道産の「ゆめぴりか」の新米は、100株が1.5kg、300株は3.5kg、1000株では5kgと株数によって内容量が異なりました。選択肢は保有区分ごとに7品程度ですが、グルメ商品のほか球根セットといった同社ならではの商品も用意されています。
なお、来年から1年以上の継続保有が優待獲得の条件になります。来年も優待が欲しい方は、来年の権利付最終日を超えるまで株式を保有し続けましょう。
200株以上で4000円相当のカタログギフト【住江織物】
■優待権利月:5月
■最低投資金額:21万5200円(4/26終値2152円×100株)
■配当金額(会社予想):55円
■予想配当利回り:2.55%
昨年、株主優待を新設した「 住江織物 」。社名のとおり、明治時代に伝統的な手織り敷物からスタートした老舗企業です。
現在は、カーテンやカーペット、壁紙などを手がけるインテリア事業、自動車や鉄道、バスなどの乗り物にシートやカーペットなどを提供する自動車・車両内装事業に加えて、独自の技術開発による商品を扱う機能性資材事業も展開しています。
中長期的には、機能資材事業で医療・介護分野などへの展開を目指すほか、「空間」全体の設計・デザインをする空間ビジネスへの事業拡大も視野に入れています。
詳しい優待内容は、100株以上で700円相当の自社商品、200株以上で4000円相当、1000株以上で1万円相当のオリジナルカタログギフトです。
前回の100株保有時の優待品は、『家庭用脱臭・消臭剤 Tispa®「香りでごまかさない本当の消臭」冷蔵庫用』でした。一方、前回のカタログギフト(200株保有)では、ご当地グルメや自社商品、キッチン用品などさまざまなアイテムが用意されていました。
100株では700円相当、2倍の200株では4000円相当なので、投資資金に余裕がある場合は、200株保有を検討してみてもよいかもしれませんね。
高く売って、安く買えちゃう優待券!【ブックオフグループHD】
■優待権利月:5月
■最低投資金額:13万3800円(4/26終値1338円×100株)
■配当金額(会社予想):22円
■予想配当利回り:1.64%
傘下に、中古書籍やゲームの買取・販売を扱う「ブックオフコーポレーション」などのグループ企業を抱える純粋持株会社の「 ブックオフグループHD 」。2023年3月末時点の国内の直営店・FC加盟店を合わせた店舗数は796店舗です。また、アメリカとフランス、マレーシアでも事業を展開しています。
2023年5月期は、トレーディングカードや貴金属などの売上増で国内ブックオフ事業の既存店売上高が想定を上回ったことや、海外事業の好調により、通期の会社予想を上方修正。通期については2ケタの増収増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています(会社予想)。
株主優待は、100株以上で2000円分、200株以上で3000円分、500株以上で5000円分の買物券です。「ブックオフ」や「ブックオフスーパーバザール」などの店舗で利用できます。
加えて、100株以上で一律、不要になった書籍を20%高く買い取ってもらえる本買取金額20%アップ券も2枚もらえます。
さらに、3年以上の継続保有で100株保有なら+500円分など保有株数に応じて買い物券の金額が増額します。買い物上手なら見逃せない優待と言えそうです。
グルメから日用品まで「選べるギフト」【TAKARA & COMPANY】
■優待権利月:5月
■最低投資金額:23万4500円(4/26終値2345円×100株)
■配当金額(会社予想):70円
■予想配当利回り:2.98%
企業の情報開示書類等の作成支援をする「宝印刷」などを傘下に抱える、持株会社の「 TAKARA & COMPANY 」。「サイマル・インターナショナル」などを通じて、通訳や翻訳の事業も展開しています。
2023年5月期第3四半期までの累計期間では、主力のディスクロージャー関連事業で開示書類作成支援システムや株主総会関連商材、通訳・翻訳事業などの売上が増加。前年同期比で増収かつ2ケタの増益となりました。通期の会社予想も増収増益を見込んでいて、前期比12円の増配(前期は4円の記念配当を含む)も予定しています(会社予想)。
優待内容は、100株以上で1500円相当、2000株以上で3000円相当のその名も「選べるギフト」です。区分ごとの選択肢は毎年8品程度ですが、グルメ商品に加えて日用品などもありバラエティに富んでいます。
内容は毎年変わりますが、たとえば昨年の100株保有の場合は、「食通のためのカレーセット」や「宮城県産ひとめぼれ」2kgに、フェイスタオル(2枚組)、花王の食器用洗剤セットなどでした。
さらに、3年以上継続保有すると、100株は2000円相当、2000株なら3500円相当と、優待金額が500円相当ずつ増額するのもうれしいですね!
「ふぐ」加工品をご堪能あれ【東武住販】
■優待権利月:5月
■最低投資金額:11万9100円(4/26終値1191円×100株)
■配当金額(会社予想):34円
■予想配当利回り:2.85%
山口県と福岡県を中心に、不動産の売買仲介・買取販売と賃貸仲介・管理事業などを手がけている「 東武住販 」。「エコモデル創造業」を掲げていて、中古住宅を仕入れてリフォームにより再生、流通させる事業に強みがあります。また、不動産に関わる保険・空家管理事業、介護用品のレンタルや物品販売を行う介護福祉事業なども展開しています。
2023年5月期第3四半期までの累計期間では、主力の不動産売買事業に注力した結果、前年同期比で増収増益を達成。通期の会社予想も増収増益を見込んでいます。
優待内容は、100株以上で1000円相当、1000株以上で2000円相当の「自社営業エリアにゆかりのある食品」です。
2022年は、同社の本社がある下関名物の「ふぐ」を使った商品が多く、たとえば昨年の100株保有時の優待品は「ふく雑炊スープ」と「ふくの骨せんべい」の詰め合わせでした。
さらに、長期保有優遇制度もあり、3年以上継続して保有した場合は、100株以上は2000円相当、1000株以上は3000円相当に優待金額がそれぞれ増額されますよ。
回転寿司をお店でもテイクアウトでも【銚子丸】
■優待権利月:5月15日/11月15日(年2回)
■最低投資金額:11万9400円(4/26終値1194円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.50%
千葉県が地盤で、回転寿司の「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」などを1都3県で展開する「 銚子丸 」。店舗数は全93店舗(2023年2月15日時点)です。
2023年5月期は、コロナ禍での行動制限の緩和に伴い来店客数が増加。さらに、新規出店や既存店の改装なども売上増に貢献し、今後もこの傾向が続くと見込まれることから、第3四半期決算発表のタイミングで通期の会社予想について、売上高と利益の両方を上方修正しています。
優待内容は、「すし銚子丸」や「江戸前すし百萬石」など自社店舗で利用できる優待食事券を、100株以上で500円分、500株以上で2500円分、1000株以上で5000円分です。テイクアウト専門店でも利用できます。
また、500株以上の保有なら、優待食事券すべてと引換えに自社特選品を選択することも可能です。前回の500株保有の場合は「甘塩たらこ(400g相当)」か「佃煮詰合せ(全6品)」のいずれかを選ぶことができました。
なお、「銚子丸」の権利付最終取引日は5月11日(木)、日興フロッギーで購入して優待をもらう場合は5月9日(火)です。優待が欲しい人は、必ずこの日までに購入を済ませましょう。
商品券を選ぶと、もらえる額面が倍に!!【大光】
■優待権利月:5月/11月(年2回)
■最低投資金額:6万2100円(4/26終値621円×100株)
■配当金額(会社予想):9円
■予想配当利回り:1.44%
大手外食チェーンやホテル、レストランなどに食品を卸売している「 大光 」。卸売を行う外商事業のほか、業務用食品スーパーの「アミカ」を運営するアミカ事業、貝類を中心とした水産品の輸入・卸売を手がける水産品事業の3本柱で事業を展開しています。2023年3月末現在、アミカの店舗は愛知県・岐阜県を中心に全49店です。
2023年5月期第3四半期までの累計期間では、3事業共に順調に売上が拡大し、前年同期比では2ケタの増収及び黒字転換を達成。通期については、2ケタの増収、3ケタの営業増益を見込んでいます(会社予想)。
株主優待は、①QUOカード②アミカ商品券のどちらかを選ぶ方式で、100株以上で①500円分②1000円分、500株以上で①1000円分②2000円分、1000株以上で①2000円分②4000円分、2000株以上で①3000円分②6000円分です。
株主には、まずQUOカードが届いて、未使用のまま店舗に持っていくと商品券に換えることができます。区分ごとに金額が2倍になるので、アミカが近くにある人は商品券がおすすめ! 一方、QUOカードは、主要コンビニをはじめ幅広い店舗で利用できるのが魅力です。
いかがでしたか? 欲しいものを自分で選べるカタログギフトの優待、気になった人は多いのでは。また、お得な優待券がもらえる銘柄も魅力的な5月の株主優待。優待投資に興味があるという方は、この機会にぜひ始めてみてはいかがでしょうか?