ここ3年ほど控えていたレジャーや遠出。今年は思い切り楽しみたいですね。株主優待を活用すれば、お得に満喫できますよ! 今回は5月~10月に権利確定する銘柄の中から、映画の招待券がもらえる「東宝」、国内線の運賃が割引価格になる「ANAホールディングス」など、レジャーを楽しめる優待5銘柄を選りすぐってご紹介します。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。
【8月/2月】
次のヒット映画は優待で観よう!【東宝】
■権利月:2月/8月
■最低投資金額:52万4000円(4/26終値5240円×100株)
■2024年2月期 配当金額(会社予想):40円
■予想配当利回り:0.76%
映画好きにおすすめなのが、映画の企画・製作から配給、興行までを行う「 東宝 」。映画のほか、アニメ、演劇、不動産の合計4つの柱で事業を展開中です。不動産では、有楽町マリオンや日比谷シャンテなどの不動産賃貸を手がけています。
2023年2月期は、「シン・ウルトラマン」「すずめの戸締まり」「トップガン マーヴェリック」などヒット作を連発。また、演劇事業では、東宝創立90周年記念作品として「千と千尋の神隠し」の舞台化も実現し、全席完売となりました。
気になる優待内容は、映画株主招待券を100株以上で1枚、500株以上で3枚、1000株以上で5枚、2000株以上で10枚、3000株以上で15枚、5000株以上で18枚、1万株以上で20枚です。
全国のTOHOシネマズ直営館などで「ムビチケ」が発売されている新作公開の映画作品に利用できます。8月権利の場合は、翌年1月~6月まで有効の招待券が11月中に発行されます。
また、1万株以上を保有していれば、映画の招待券に加えて、自社指定の演劇公演が観られる演劇株主招待状を1回分(1公演S席相当2席分)もらえますよ。
【8月】
「歌は友だち」という方なら♪【コシダカHD】
■権利月:8月
■最低投資金額:11万7800円(4/26終値1178円×100株)
■2023年8月期 配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:0.84%
身近なエンタメとしてカラオケが欠かせない人は、「 コシダカHD 」に注目を。社名には馴染みがないかもしれませんが、傘下の事業会社では「カラオケまねきねこ」「ひとりカラオケ専門店ワンカラ」を運営しているほか、温浴施設事業や不動産管理事業も展開しています。
カラオケ事業の店舗数は国内に604店舗、海外(アジア圏)に16店舗(2023年2月末時点)で、新規出店にも積極的です。2023年8月期の通期の会社予想は、2ケタの増収、3ケタの増益を見込んでいて、前期比2円の増配も予定しています。
優待内容は、100株以上で2000円分、400株以上で5000円分、1000株以上で1万円分の株主優待券です。国内の「カラオケまねきねこ」「ひとりカラオケ専門店ワンカラ」、温浴施設の「まねきの湯」で利用できます。
ひとりカラオケでまず練習して、上手になってからみんなの前で披露したいという人にもぴったり!
さらに、長期保有優遇制度もあって、3年以上の継続保有で区分ごとに2倍に増額されます。たとえば、100株を保有している場合は3年経つと、2000円分⇒4000円分にアップしますよ。
【9月】
スポーツ観戦で盛り上がろう【ディー・エヌ・エー】
■権利月:9月
■最低投資金額:18万6500円(4/26終値1865円×100株)
■2023年3月期 配当金額(会社予想):未定
■予想配当利回り:未定
優待でスポーツ観戦を楽しめるのが、インターネットやAIを活用したさまざまなサービスを提供する「 ディー・エヌ・エー 」です。
たとえば、ゲームプラットフォームの「モバゲー」、ライブ配信アプリの「Pococha」、カーシェアの「Anyca」、タクシー配車アプリの「GO」など、手がけるサービスは多岐にわたっています。また、プロ野球の「横浜DeNAベイスターズ」の運営などスポーツ事業でもおなじみですね。
優待は、プロバスケットボールとプロ野球の観戦チケットです。昨年の場合を説明すると、まず川崎ブレイブサンダース プロバスケットボール観戦チケット(来場者限定特典付き)を、100株以上で1枚、300株以上で3枚。それに加えて、横浜DeNA ベイスターズプロ野球公式戦(通常試合)数試合への招待を、こちらは抽選ですが100株以上で1試合につき100名でした。
300株以上を保有している場合は、「通常試合」以外に「人気試合」を選択しての応募も可能です。なお、2023年9月期の優待内容については今後の発表となります。最新情報は、公式サイトの株主優待ページをチェックしてくださいね。
【9月/3月】
株式分割でTDRがもっと身近に!【オリエンタルランド】
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:237万6000円(4/26終値4752円×500株)
■2024年3月期 配当金額(会社予想):9円
■予想配当利回り:0.18%
ディズニーが大好きなら、やっぱり「 オリエンタルランド 」。今年開園40周年の「東京ディズニーランド」と、「東京ディズニーシー」の運営が主力事業で、他に舞浜周辺のホテル運営や商業施設「イクスピアリ」の運営も手がけています。
今年4月1日に1つの株を5分割する株式分割を実施し、それに伴い株主優待も変更しています。2023年3月期の第3四半期(累計期間)は、主力のテーマパーク事業の入園者数増加などから、前年比で大幅な増収増益となりました。
9月からの株主優待は、「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」のいずれかで使える株主用パスポートです。500株以上は1枚(3月のみ)、2000株以上が1枚、4000株以上が2枚、6000株以上が3枚、8000株以上が4枚、1万株以上が5枚、1万2000株以上が6枚です(特に記載がない箇所は3月と9月それぞれもらえます)。
500株では237万6000円(4/26終値で計算)が必要なためハードルはかなり高めです。でも、諦めないで!
新たに導入された長期保有優遇制度では、100株以上を3年以上継続保有すると9月に一律1枚を追加。3年という時間はかかりますが、100株保有でも株主用パスポートをもらえるようになったのはうれしいですね!
【9月/3月】
国内旅行の強い味方!【ANAホールディングス】
■権利月:3月/9月
■最低投資金額:29万3000円(4/26終値2930.0円×100株)
■2024年3月期 配当金額(会社予想):未定
■予想配当利回り:未定
最後は、飛行機で国内旅行をするときに役立つ「 ANAホールディングス 」です。日本を代表する航空会社の一つである「全日本空輸」をはじめ、LCCの「Peach Aviation」や航空関連、空港地上支援、商社などの幅広い事業会社を抱える持株会社です。
2023年3月期は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動制限が緩和される中、国内線・国際線共に旅客需要が急回復。前年比で2ケタの増収かつ黒字転換(前年は1436億円の赤字)を達成しています。
優待内容は、コードシェア便を含むANA国内全路線の片道1区間を株主優待割引運賃、または小児株主優待割引運賃で利用できる「株主優待番号案内書」です。
100株以上で1枚、200株以上で2枚、300株以上で3枚と保有株数に応じて増加していき、10万株以上では254枚+800株ごとに1枚追加されます。
混雑状況によっては販売座席数が限られる場合もありますが、ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期も利用できるのがありがたいですね。
さらに、100株以上でANAグループのホテルや売店、ツアーで割引などが受けられる優待クーポン券が入った冊子ももらえます。
いかがでしたか? 映画鑑賞したい、歌いたい、スポーツで熱くなりたい、夢の国で遊びたい、旅行に行きたい!! ……それぞれにぴったりの優待が見つかったのでは? 優待投資は未経験という方も、この機会にぜひ興味を持ってみてくださいね。