限定ビールに選べるギフト、外食も! 12月の優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

12月の株主優待は、1年の中で3番目に多い全176銘柄。自社商品やカタログギフトが充実しているほか、外食がお得に楽しめる優待券も豊富です。今回はその中から、株主限定のビールが人気の「アサヒグループHD」や、今回から株主優待を実質拡充した「カンロ」など、とっておきの10銘柄の情報をお届けします!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は12月28日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が12月26日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

人気は「株主限定ビール」【アサヒグループHD】

■銘柄名(コード):アサヒグループHD(2502)
■権利月:12月
■最低投資金額:44万2900円(11/28終値4429円×100株)
■配当金額(会社予想):111円
■予想配当利回り:2.50%

「アサヒビール」をはじめ、「アサヒ飲料」「アサヒグループ食品」など多数の事業会社を傘下に抱える、持株会社の「 アサヒグループHD 」。国内のみならず、欧州やオセアニア、アジアなど世界各国でも事業を展開しています。

2022年12月期は、国内では「アサヒスーパードライ」やタブレット菓子の「ミンティア」をリニューアルするなど、強みのあるブランドを見直して、さらなるブランド価値向上を図っています。

株主優待は、100株以上で1000円相当、500株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当のグループ商品詰め合わせなどです。

具体的には、株主限定プレミアムビール、酒類商品詰め合わせ、清涼飲料水・食品詰め合わせなどから1つを選ぶ方式ですが、中でも人気なのは株主限定のプレミアムビール! 名前のとおり、株主しか手にすることができない限定品で、毎年違った味わいを楽しめます。

たとえば昨年は、ベルギーの醸造手法を取り入れた、濃厚な味わいとスパイシーで華やかな香りのプレミアムビールでした。今年はどんなビールなのか、楽しみですね。

お口が喜ぶ飴やグミ♪【カンロ】

■銘柄名(コード):カンロ(2216)
■権利月:12月
■最低投資金額:11万4600円(11/28終値1146円×100株)
■配当金額(会社予想):30円(株式分割考慮後、記念配5円含む)
■予想配当利回り:2.61%

「カンロ飴」をはじめとする飴と「ピュレグミ」などのグミで知られるメーカーの「 カンロ 」。飴の販売金額は国内1位、グミは国内2位とどちらも高シェアです。今年7月に1:2の株式分割を実施した後も優待内容を据え置いていて、実質的に優待拡充となっています。

2022年12月期は、グミのカテゴリーが好調なことに加えて、飴カテゴリーも「ノンシュガーのど飴」シリーズなどが計画を上回って推移。通期の会社予想は、4月末、10月末と2度にわたり上方修正され、2ケタの増収増益を見込んでいます。また、創業110周年ということで5円の記念配当の実施も発表

株主優待は、100株以上で1000円相当、600株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品詰め合わせです。

おすすめの飴やグミをセットにした「カンロバラエティセット」と、東京に直営店がある「ヒトツブカンロ」の選りすぐった商品を詰め合わせた「ヒトツブカンロ満喫セット」の2種類から選択可能です。ちなみに、前回の100株保有時のカンロバラエティセットの内容は「カンロ飴」や「ピュレグミ」など全6品でした。

外食派はもちろん、中食派も満足!【アークランドサービスHD】

■銘柄名(コード):アークランドサービスHD(3085)
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:22万5100円(11/28終値2251円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:1.33%

アークランドサービスHD 」は、とんかつ専門店の「かつや」や、からあげ専門店の「からやま」などの外食チェーンの事業会社を抱える持株会社です。国内外の直営・FCを合わせた店舗数は全750店(9月末時点)です。

2022年12月期は、主力の「かつや」や「からやま」などでフェアメニューやキャンペーンを複数回実施。その結果、「かつや」の2022年1~10月の累計既存店売上高は、前年同期比107.5%と好調に推移しています。また、通期の会社予想は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で1100円分、200株以上で2200円分、1000株以上で1万1000円分の食事券で、「かつや」や「からやま」をはじめ、「マンゴツリー」「チェントペルチェント」などグループ各店で利用できます。

「からあげ 縁」のようなテイクアウト専門店もあるので、おかずを買って家で食べるという「中食」派の人にも使いやすい食事券です。200株の場合は100株の2倍分、1000株なら10倍分の食事券がもらえるので、株主優待を考えると複数単元を持つなら200株か1000株ちょうどがおすすめです。

ポカリなど定番品ほか新商品も【大塚ホールディングス】

■銘柄名(コード):大塚ホールディングス(4578)
■権利月:12月
■最低投資金額:47万1400円(11/28終値4714円×100株)
■配当金額(会社予想):100円
■予想配当利回り:2.12%

「大塚製薬」や「大塚食品」をはじめ、傘下に約200社ものグループ会社を抱える持株会社の「 大塚ホールディングス 」。「トータルヘルスケア企業」として、健康の維持や増進から病気の診断・治療などまで幅広い活動を行っています。

2022年12月期の第3四半期までの累計期間では、主力の医療関連事業の他、「ポカリスエット」や「ネイチャーメイド」などを扱うニュートラシューティカルズ関連事業、消費者関連事業などすべての事業で、売上高が前年同期比を上回りました。なお、通期の会社予想については、増収かつ増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で3000円相当の自社グループ商品詰め合わせです。

内容は毎年少しずつ変わり、たとえば昨年はオロナミンCドリンク、ファイブミニ、ポカリスエット、ボンカレーゴールドといった定番商品のほか、賢者の食卓 ダブルサポート、ボディメンテ ゼリー、また2022年に新発売のカロリーメイト ブロック バニラ味など全14品がもらえました。身体に嬉しい食品・飲料などバラエティに富んだ商品を楽しめるのがありがたいですね!

【拡充】ガーデニング好きにおすすめ【OATアグリオ】

■銘柄名(コード):OATアグリオ(4979)
■権利月:12月
■最低投資金額:17万1000円(11/28終値1710円×100株)
■配当金額(会社予想):45円
■予想配当利回り:2.63%

1950年代から農薬の製造販売を開始した「 OATアグリオ 」。現在は、農薬の他、肥料とバイオスティミュラント(植物の免疫力を高めて成長を促す物質や技術)に関わる製品を開発・提供しています。

3月に1:2の株式分割を実施していて、今回から株主優待が実質拡充となっています。しかも、長期保有優遇制度も拡充しています。

2022年12月期は、農薬分野で殺ダニ剤や殺菌剤が好調に推移したことなどから、通期の会社予想は5月、8月に続いて11月においても上方修正され、2ケタの増収増益を見込でいます。また、配当については株式分割を考慮した数字で45円。実質、前期の2倍の配当金となる予定です。

詳しい優待内容は、100株以上で2500円相当の自社商品です。具体的には家庭園芸用肥料などで、前回は「ジャストワン液肥」「OATアミノマスター422」「ホスプラス」という肥料3品と、切り花ながもち液の「美咲」の計4品でした。ガーデニングや家庭菜園をしている人には見逃せない内容ですね。

拡充された長期保有優遇制度では、1年以上の継続保有で1000円分、3年以上なら3000円分のQUOカードが追加されます。

少数精鋭のカタログギフト【内外トランスライン】

■銘柄名(コード):内外トランスライン(9384)
■権利月:12月
■最低投資金額:22万4500円(11/28終値2245円×100株)
■配当金額(会社予想):85円
■予想配当利回り:3.78%

内外トランスライン 」は、日本からの海上混載輸送サービスが主力の物流企業です。また海外でも、アジアやアメリカなどでグループ会社を通じて、海上フルコンテナ貨物輸送、航空貨物輸送などの事業を展開しています。

2022年12月期通期の会社予想は、4月末、10月末と上方修正され、2ケタの増収増益を見込んでいます。また、前期比35円の大幅な増配も予定していて、予想配当利回りは3.78%です(11月28日終値で計算)。優待に加えて配当も魅力的な銘柄と言えるでしょう。

株主優待は、100株以上で1500円相当、200株以上で2500円相当、4000株以上で5000円相当のカタログギフトです。

選択肢は、それぞれの保有区分で寄付を含めて20アイテムとそれほど多くありませんが、グルメアイテムや飲料などのほか、生活用品などもありバラエティに富んでいます。すでに今回の優待内容は発表されています。まずは、欲しいものがあるかどうかIRページでチェックしてみては?

ハミガキ、歯ブラシなど日用品の詰め合わせ【ライオン】

■銘柄名(コード):ライオン(4912)
■権利月:12月
■最低投資金額:15万円(11/28終値1500円×100株)
■配当金額(会社予想):25円
■予想配当利回り:1.66%

「クリニカ」や「システマ」などのハミガキや歯ブラシ、「キレイキレイ」シリーズのハンドソープ、「トップ」シリーズの衣類用洗剤など、おなじみのブランドの日用品を多数扱っている「 ライオン 」。解熱鎮痛薬の「バファリン」や下痢止め薬の「ストッパ」など、身近な医薬品でも知られています。また、産業用品事業やアジアでの海外事業も展開しています。

現在、2022年12月期からスタートした3カ年の中期経営計画が進行中で、目標達成に向けて高付加価値の新商品の導入加速、収益構造の見直しといった4つの施策を継続的に推進しています。なお、配当については7期連続となる増配を予定しています。

株主優待は、100株以上で一律、新製品を中心とした自社製品の詰め合わせです。

内容は毎回変わりますが、たとえば前回はハミガキの「システマ ハグキプラスハミガキ」や「NONIOハブラシ TYPE-SMOOTH」、洗濯用洗剤の「トップスーパーNANOX」「キレイキレイ薬用手指の消毒ジェル」など全6品でした。日常生活に欠かせないさまざまな品々を、新発売の商品でお試しできるのは魅力的ですね。

あの期間限定バーガーも優待で【日本マクドナルドHD】

■銘柄名(コード):日本マクドナルドHD(2702)
■権利月:6月/12月(年2回)
■最低投資金額:51万5000円(11/28終値5150円×100株)
■配当金額(会社予想):39円
■予想配当利回り:0.75%

おなじみのハンバーガーチェーン「日本マクドナルド」を傘下に抱える持株会社が、「 日本マクドナルドHD 」です。全国に、直営店とFC店を合わせて2954店舗(10月末時点)があります。

売り上げは好調で、四半期ベースの既存店売上高は2015年第4四半期から28四半期連続でプラスを維持しています。メニューラインナップの強化する取り組みとして、新商品や期間限定商品を継続的に投入していて、たとえば今年9月には秋の定番メニューの「月見バーガー」に新商品を加えた全8種類のラインナップにて販売しました。

株主優待は冊子タイプの優待食事券で、1冊の中にバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつ入っています。

もらえる冊数は、100株以上で1冊、300株以上で3冊、500株以上なら5冊です。商品引換券は、3枚まとめてセットに使うもよし、切り離してバーガーやドリンクを単品で買うもよし。また、期間限定バーガーにも利用OK! ただし、モバイルオーダーとデリバリーサービスには利用できないので注意してくださいね。

洋菓子店やレストランで使える優待券【不二家】

■銘柄名(コード):不二家(2211)
■権利月:12月
■最低投資金額:26万7400円(11/28終値2674円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:1.12%

1910年に横浜の洋菓子店からスタートした「 不二家 」。不二家のケーキの代名詞とも言えるイチゴのショートケーキは、今年でなんと発売100周年です。

現在は、洋菓子の製造やレストラン運営を手がける洋菓子・外食事業と、「カントリーマアム」や「ミルキー」に代表されるお菓子や飲料の製造卸売を行う製菓・飲料事業などを展開しています。

2022年12月の第3四半期までの累計期間は、前年同期比で2ケタの増益を実現。特に製菓事業では、「カントリーマアム チョコまみれ」の販売好調が続いていて、生産能力を最大限に増強して対応しています。

なお、通期の会社予想は増益を見込んでいます(売上高は新しい会計基準の適用により、前期比の数字は公表していません)。

優待内容は、不二家グループの洋菓子店やレストランで使える500円分の株主優待券です(一部店舗を除く)。

100株以上で6枚、500株以上で8枚、1000株以上では12枚もらえます。洋菓子店でケーキなどの購入に使えるだけでなく、不二家のレストランでの飲食にも利用できます。1枚500円分の券なので、使い勝手がいいのもありがたいですね。

優待もらえるラストチャンス【グローバル・リンク・マネジメント】

■銘柄名(コード):グローバル・リンク・マネジメント(3486)
■権利月:12月
■最低投資金額:13万1200円(11/28終値1312円×100株)
■配当金額(会社予想):52.5円
■予想配当利回り:4.00%

グローバル・リンク・マネジメント 」は、投資用不動産の企画・開発・販売を行う不動産ソリューション事業と、賃貸管理を手がけるプロパティマネジメント事業を展開する会社です。

2022年12月期は、主力の不動産ソリューション事業で、マンションの販売価格引き上げに伴う利益が増加したことなどから、第3四半期決算発表のタイミングで期初の利益予想を上方修正。併せて増配も発表していて、予想配当利回りは4.00%となっています(11月28日終値で計算)。

株主優待は、100株以上で一律1000円分のQUOカードです。

大手コンビニや一部のファミリーレストラン、ドラッグストア、書店など、全国約6万店で金券として利用できます。1円単位で使えてしかも有効期限もナシ! カードタイプなのでかさばらず、いつでもお財布に入れておけるので便利ですよ。

ただし、株主優待については今回を最後に廃止し、今後は業績に応じた配当による直接的な利益還元に集約するという方針を表明しています。その点はご注意ください。

いかがでしたか? 暮らしにゆとりを届ける自社商品やカタログギフト、外食の優待券が揃った12月の株主優待。優待投資が未経験という人も、気になるモノが見つかったら年内最後のこの機会に、優待投資にチャレンジしてみては?

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優待の内容は2022年11月28日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。
次回は1/5(木)配信予定です。