賢くおトクに節約! 日常生活を彩る、株主優待がある企業

ここが狙い目! 日興ストラテジー・セレクション/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

資源高や円安でモノの値段が高くなり、私たちの家計は、じわじわと圧迫されています。そんな中、ポイントやふるさと納税といったおトクな制度を活用し、生活費を抑えながら日常生活を賢く楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、日興ストラテジー・セレクション採用銘柄のうち、日常生活に彩りを添えてくれる、株主優待がある銘柄をご紹介します。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は2023年3月29日(水)、2023年9月27日(水)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が2023年3月27日(月)、2023年9月25日(月)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。
※単元未満株の優待(端株優待)であっても、日興フロッギーでは単元株数以上保有していないと優待はもらえません。

調味料やお菓子をもらって食費を節約! 食に関わる優待銘柄

原材料高や急激に進んだ円安の影響で、食品の値上げが相次いでいます。株主優待を利用して、できるだけ食費を節約したいという人もいるのではないでしょうか。そこで、日常生活で使える調味料や、お菓子がもらえる優待銘柄を2つご紹介します。

生活の必需品! 調味料がもらえる【キッコーマン】

和食には欠かせない、しょうゆ最大手の「 キッコーマン 」。意外に感じる方もいるかもしれませんが、海外で売上収益の約7割を稼いでいます(2022年3月期)。特にアメリカでは、家庭用しょうゆシェアが60.4%(2021年、数量ベース)になるほど親しまれています。グローバルな日本食市場は拡大しており、海外事業は順調に成長を続けるでしょう。

優待の内容は、自社グループ商品の詰め合わせです。2022年3月の実績によると、100株以上を1年以上継続保有すると、保有株式数・継続保有期間に応じた自社グループ商品がもらえます。

例えば、100株以上1000株未満を1年以上継続保有すると、1000円相当のグループ商品、3年以上継続保有すると2000円相当のグループ商品となります。また、1000株以上を1年以上継続保有すると、3000円相当のグループ商品、3年以上継続保有すると、5000円相当の商品等を複数の選択肢(国連WFP協会への寄付を含む)から選べます。

■銘柄名(コード):キッコーマン(2801)
■優待権利月:3月(年1回)
■最低投資金額:80万2000円(10/28終値8020円×100株)
■配当金額(会社予想):61円
■予想配当利回り:0.76%

カップ麺やお菓子がもらえる【日清食品ホールディングス】

日清食品 」は、「カップヌードル」などで知られる国内即席めんのトップシェア企業です。既存の事業に留まらず、新たなビジネスにも積極的に取り組んでいます。2022年5月には、「見た目やおいしさはそのままに、必要な栄養素をバランスよく摂取できる」がコンセプトの「完全メシ」シリーズを発売し、新たな顧客層の拡大が期待されます。

優待内容は、自社製品の詰合わせとひよこちゃんオリジナルグッズ、もしくは国連WFPへ寄付となります。自社製品の詰合わせと国連WFPへ寄付する金額は、保有株数によって異なります。

例えば、100株以上300株未満は3000円相当の自社グループ会社の製品詰合わせ(ひよこちゃんオリジナルグッズを含む)もしくは国連WFPへの3000円の寄付となり、300株以上1000株未満は、3500円相当の自社グループ会社の製品詰合わせと1500円相当のひよこちゃんオリジナルグッズ、もしくは国連WFPへの3500円の寄付となります。優待権利月は、100株以上300株未満は年1回(3月)、300株以上は年2回(3月・9月)です。

300株以上1000株未満、または1000株以上3000株未満を3年以上継続して保有し、7回連続して同一株主番号で株主名簿に記載されると、ワンランク上の株主優待品にグレードアップする、長期保有優遇制度もあります。

■銘柄名(コード):日清食品ホールディングス(2897)
■優待権利月:9月/3月(年2回)
■最低投資金額:95万9000円(10/28終値9590円×100株)
■配当金額(会社予想):130円
■予想配当利回り:1.35%

カタログギフトにQUOカード! 誰もが嬉しい、万人ウケの優待銘柄

お金と同様に使える金券や、選べる楽しみがあるカタログギフトは、優待の中でも根強い人気があります。そこで、カタログギフトやQUOカードなど、誰もがもらって嬉しい株主優待銘柄を2つご紹介します。

長年愛されたカタログギフト【オリックス】

リース会社として創業した「 オリックス 」は、様々な事業を展開しています。特に、国内で稼働中の太陽光発電はトップ規模。風力、地熱などへの投資も進めており、将来の省エネ設備容量は国内企業で最大規模となる見込みです。

優待内容は、ふるさと優待と株主カードによる優待の2種類です。

ふるさと優待とは、オリックスグループの全国各地の取引先が取り扱う商品をカタログギフトに仕立て、株主が好きな商品1点を選べる制度です。100株以上を3年以上継続保有すると、ワンランク上のカタログギフトをもらえます。株主カードによる優待とは、株主カードを提示すると、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できる制度です。株主カードは9月30日時点の新規株主、3月31日時点の株主が対象となり、ふるさと優待は3月31日時点の株主が対象です。

優待銘柄として長年にわたって親しまれてきたオリックスですが、2024年3月31日で、現在の優待制度が廃止される予定です(2024年3月31日時点で株主の方は、優待を受け取れます)。

■銘柄名(コード):オリックス(8591)
■優待権利月:9月/3月(年2回)※ふるさと優待は3月のみ
■最低投資金額:21万3750円(10/28終値2137.5円×100株)
■配当金額(会社予想):85.6円
■予想配当利回り:4.00%

使い勝手抜群! QUOカード【東映アニメーション】

東映アニメーション 」は、半世紀以上にわたって様々な作品を制作してきた、日本アニメ界のパイオニアです。海外にも熱狂的なファンを持つ「ドラゴンボール」や「ワンピース」などの作品を数多く保有しており、海外事業も業績に貢献しています。国内で大ヒットしている「ONE PIECE FILM RED」は、11月3日からはオーストラリア、ニュージーランドで、11月4日からは米国、カナダで公開されました。

優待内容はキャラクターQUOカードです。人気の新作アニメーション2枚、なつかしの名作アニメーション2枚(各300円)を1セット(4枚で1200円相当)とし、3月31日時点の株主を対象に、100株以上で1セット、300株以上で2セット、と保有株数に応じて、もらえる数が増えます。コンビニやドラックストアなど、全国約6万店で利用できるので、とっても便利ですよ。

■銘柄名(コード):東映アニメーション(4816)
■優待権利月:3月(年1回)
■最低投資金額:155万4000円(10/28終値15540円×100株)
■配当金額(会社予想):99円
■予想配当利回り:0.63%

お出かけを楽しくオトクに! レジャー関連優待銘柄

全国旅行支援が始まり、おトクに国内旅行を楽しめるようになりました。本格的に寒くなる前に、お出かけや旅行を楽しみたい人も多いのではないでしょうか。そこで、外出先で使えるレジャー関連優待銘柄を3つご紹介します。

1デーパスポートがもらえる【オリエンタルランド】

「東京ディズニーランド/ディズニーシー」、商業施設「イクスピアリ」を運営する「 オリエンタルランド 」。新型コロナウイルスの流行をきっかけに、「1日当たりの入園者数上限を下げて満足度を高め、1人当たりの売上高を伸ばす」という新たな収益構造への転換を進めています。2023年には東京ディズニーリゾートが開園40周年を迎え、さらなる集客効果や顧客単価の上昇が見込まれます。

2021年3月からチケットの変動価格制を導入して土日祝日は結果的に値上げとなりましたが、人気は衰えず、2023年3月期の通期連結業績予想は、10月27日に大幅に上方修正されました。今までも継続的にチケット料金を値上げしてきましたが、強いブランド力が業績を支えています。
優待内容は、「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかのパークで利用可能な1デーパスポートです。3月末で100株以上の保有で1枚、9月末、3月末で400株以上の保有で各1枚、9月末、3月末で800株以上の保有で各2枚……と保有株数が増えるごとに、もらえる枚数が増えていきます。

また、2018年9月30日から2023年9月30日までの5年間、株主番号が変わらずに100株以上保有すると、株主用パスポート券が4枚もらえるという長期保有優待制度もあります。

■銘柄名(コード):オリエンタルランド(4661)
■優待権利月:9月/3月(年2回)※400株未満は3月(年1回)
■最低投資金額:200万5000円(10/28終値20050円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:0.17%

おトクにお出かけしたいなら【東日本旅客鉄道】

鉄道最大手で、東日本の1都16県を地盤とする「 東日本旅客鉄道 」。駅中心から「くらしづくり(まちづくり)」へビジネスの変革を進めています。特に品川駅は、リニア中央新幹線の駅が設置される予定があり、新たなビジネスや文化が生まれる場として期待されています。

優待内容は、営業路線内の運賃・料金の割引券です。3月31日時点で100株以上保有していると、年に1回割引券がもらえます。100株~1000株は100株ごとに1枚、1000株超~10000株は10枚+1000株超過分200株ごとに1枚といったように、保有株数が多いほど割引券の枚数が増えます。100株以上を3年以上継続保有すると、「株主優待割引券」が追加で1枚もらえる長期保有優待制度もあります。
また、優待価格宿泊券や駅レンタカー割引券など、東日本旅客鉄道のグループ施設で使えるサービス券もあり、お出かけ好きな方にピッタリです。

■銘柄名(コード):東日本旅客鉄道(9020)
■優待権利月:3月(年1回)
■最低投資金額:79万4800円(10/28終値7948円×100株)
■配当金額(会社予想):100円
■予想配当利回り:1.25%

コスパよく旅行ができる!【共立メンテナンス】

「ドーミーイン」ブランドのビジネスホテルを展開し、寮事業とホテル事業を手がける「 共立メンテナンス 」。寮事業でつちかった「おもてなし」の運営ノウハウをホテルに活かし、ドーミーインは2021年度JCSI(日本版顧客満足度指数)の業種別で1位を取るなど、高い評価を得ています。国内旅行需要を取り込める事業基盤を持ち、ホテル事業の8月売上高(速報値)は前年同月比66%増と大幅増収となっています。

優待内容は、優待割引券とリゾートホテル優待券の2種類です。優待割引券とは、グループ会社運営施設で利用できる券面額1000円の割引券のことです。例えば、100株以上~200株未満で1枚、200株以上~500株未満で3枚、500株以上~1000株未満で8枚と株数に応じて枚数が増えていきます。

リゾートホテル優待券とは、運営するリゾートホテルで利用できる、リゾートホテル限定の優待券です。例えば、100株以上~500株未満で2枚、500株以上~1000株未満で3枚、と株数に応じて枚数が増えていきます。優待割引券とリゾートホテル優待券はいずれも、年に2回発行されます。

また、毎年3月末時点で3年以上継続保有すると、優待割引券がもらえる、長期保有優待制度もあります。例えば、200株以上~500株未満なら1枚、500株以上~1000株未満なら3枚もらえます。

■銘柄名(コード):共立メンテナンス(9616)
■優待権利月:9月/3月(年2回)
■最低投資金額:61万4000円(10/28終値6140円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:0.32%

お出かけで使える割引券や調味料、カタログギフトなど、株主優待を上手に活用すれば、生活コストを抑えることができます。今まで株式投資に踏み出せなかったという方も、ぜひ優待に注目して、投資してみてはいかがでしょうか。

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優待の内容は2022年10月25日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。