日本と海外の金融政策の方向性の違いなどから、円安が進行しています。そうした中、円安のメリットを享受する投資手法の1つとして「外貨建て債券」への投資が挙げられます。外貨建て債券を持つことは、投資面だけではなく、資産防衛の手段にもなります。そこで今回はそんな「外貨建て債券」について詳しく解説します!
債券って? 外貨建てってなに?
債券とは「企業や国などが、投資家からお金を借り入れるために発行する証券」のことです。企業などにお金を貸すので、満期が来ればお金は戻ってきますし、お金を貸している(債券を持っている)間は利息がもらえます(※)。ただし、債券を発行した国や企業が破たんした場合は、利息がもらえなくなったり、貸したお金が全額戻ってこないこともありえます。
その債券を買うときに必要なお金や利息が、ドルやユーロ、豪ドルなど外貨になっているものが「外貨建て債券」です。
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外貨建て債券に投資するメリット
資産を円だけで持つ場合に比べて、外貨建て債券も併せ持つメリットは大きく2つあります。
2.円金利より高い利息を受け取れる
1.通貨のリスク分散ができる
複数の通貨を持つことで、資産のリスクを分散させることができます。また、外貨の値上がりを享受することで、円安によるインフレの影響を一部軽減することができます。
私たちの生活は、日本国内の資源や食糧だけでなく世界各地のものから成り立っています。特に最近では小麦や原油などの値上がりに加え、円安が進行していることで、輸入価格が上昇。その分、最終製品の販売価格も値上げが相次ぎ、私たちの生活費が圧迫されています。
為替の動向が見通せない中で、円だけでなく外貨を保有することによって、通貨安を通じたインフレの影響を一部軽減できるのです。
2.円金利より高い利息を受け取れる
日本は他の主要国に比べて、金利が低い状態にあります。これは日本銀行が大規模な金融緩和策を継続しているのが大きな理由です。
一般的に債券の金利は発行する通貨(国)の金利水準や、発行体(債券を発行する主体のこと。国債の発行体はその国)の信用度などに大きく左右されます。そのため、同じ発行体であっても、外貨建て債券は円建てよりも金利が高くなる傾向があります。
つまり、国内の預金だけでなく円建て債券と比較しても、外貨建て債券の金利(利息)は高くなりやすいということになります。為替の変動リスクを考慮しても、金利が高い金融商品を求めるならば、外貨建て債券は選択肢のひとつになりますね。
各国10年国債利回り
気を付けるべきポイント
一方で、「外貨」で購入する金融商品であることから、「為替リスク」には気を付けたいところです。為替は各国の政治情勢や金融政策、財政政策などによって日々変動します。プロでもその値動きの予測は難しく、為替水準によっては外貨を円にする際に、大きく目減りすることもあります。
また、外貨のまま保有していても、外貨建て債券の購入時から償還時にかけて円換算で利益が発生した場合はそれに対して税金が発生するケースがあります。債券の目論見書などをよく確認してから購入するようにしましょう。
そのほかにも、途中売却のとき元本を割り込む可能性がある「価格変動リスク」、発行体の信用状況に変化が生じる可能性がある「信用リスク」などがあります。チェックしておきましょう!
どんな外貨の種類があるの?
世界の様々な外貨建て債券がありますが、代表的なものとしては米ドル建て、ユーロ建て、豪ドル建てのものがあります。それぞれの2010年以降の為替の値動きは以下のようになっています。一方向に動くのではなく、上がったり下がったりを繰り返している様子が伺えます。
購入単位は1000米ドルや1000ユーロ、1000豪ドルといった単位の場合が多いです。日本株や投資信託など円資産をすでにお持ちの方は、こうした外貨建ての資産もリスク分散という意味で検討してもよいかもしれませんね。
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※外貨建て債券の売出ではお申し込み可能な期間があらかじめ決められていますのでご確認ください。