自動車保険や火災・地震保険などを手掛け、さまざまな人の「万が一」をサポートする東京海上HD。そんな同社を海外事業を拡大させ始めた2007年12月から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は65万円になっています(2021年12月30日始値ベース)。
最高で65万円
1879年に日本初の保険会社として創業した「 東京海上HD 」(当時は東京海上保険会社)。会社名の通り、「海上保険を使って海での貿易を守りたい」という想いが由来で作られました。
そんな同社は海外事業の拡大にも力を注いできました。その中でも象徴的な出来事のひとつが、2007年12月に発表された東京海上日動を通じた英キルン社の買収です(買収完了は2008年3月)。これ以降、米国損害保険グループ「フィラデルフィア・コンソリデイティッド社」や、米国の生命保険・損害保険グループ「デルファイ・ファイナンシャル・グループ」などを買収。着実に海外での事業規模を拡大させてきています。その2007年12月から、毎日100円つみたてていたら、最高で65万円に達していました。
つみたて評価額は最高で200%に!
また、つみたて額に対する評価額の倍率をみると、最高で200%に達していました。
海外事業の拡大は、着実に利益の積み上げに貢献しています。2011年こそ海外の事業利益はマイナスになりましたが、それ以降は利益が拡大傾向に。2021年度(今年度)も初の2000億円突破を同社は予想しており、国内事業と肩を並べる水準にまで成長する見込みです(2021年度の国内生損保事業利益は2320億円の会社予想)。
保険でもデジタル化対応進む
また、最近では保険のデジタル化対応も迅速に進めています。
たとえば、ヘルスケア分野では、2021年10月からアップルウォッチから収集されるヘルスケアデータを活用し、疾病の早期発見を行う実験を実施しています。また、相次ぐ地震に備えて、地震直後の生活費に備えることができ、手続きはスマホで完結する「EQuick保険」なども展開しています。
常に成長を取り込もうとする企業に着目
お客さまの”いざ”を支える同社の保険サービス。人々の「不安」をカバーするサービスを手掛け、さらに海外の買収を進めるなど常に成長を取り込もうとする会社は、つみたて投資の候補の1つになるかもしれませんね。
定期定額でつみたて投資してみる(日興イージートレード)
「“いざ”を全力で支える。パーパスの浸透が私の使命だ【前編】」を読む
「私がスティグリッツ氏と長嶋茂雄氏から学んだこと【後編】」を読む