ビールと、外食、日用品も! 12月優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

12月の株主優待は、1年の中で3番目に多い全179銘柄。自社商品やカタログギフトから、外食や買い物がお得に楽しめる優待券、便利なQUOカードなどまで、優待が大充実! 今回はその中から、ビールや飲料の詰め合わせで人気の「キリンHD」、外食の定番「日本マクドナルドHD」など、選りすぐりの10銘柄をご紹介します。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は12月28日(火)です。
※日興フロッギーで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が12月24日(金)までに単元株以上になるよう購入してください。
※NISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。

優待で健康生活をサポート【大塚HD】

■銘柄名(コード):大塚HD(東1:4578)
■権利月:12月
■最低投資金額:40万3000円(11/29終値4030円×100株)
■配当金額(会社予想):100円
■予想配当利回り:2.48%

「大塚製薬」や「大塚食品」をはじめ、傘下に194社ものグループ会社を抱える持株会社の「 大塚HD 」。

「ボンカレー」や「カロリーメイト」など、知名度が高く長年愛されている商品を数々世に送り出しています。

2021年12月期は、主力の医療関連事業では主力の4製品の売上が堅調で、また日々の健康維持・増進に関わる商品を扱う事業では、「ポカリスエット」や「ネイチャーメイド」の売上が好調でした。通期の会社計画は、増収増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で3000円相当の自社グループ商品詰め合わせです。内容は毎年変わりますが、例年10品を超えるバラエティに富んだ品々を楽しめます。

たとえば昨年は、オロナミンCドリンク、ファイブミニ、ポカリスエット、ソイジョイ、賢者の食卓 ダブルサポート、ボンカレーネオ、100kcalマイサイズ ソイミート ビーフカレータイプなど、全13品がもらえました。

カロリーコントロールや健康的な生活をサポートしてくれるものなど、ラインナップが充実しているのはありがたいですね!

期間限定バーガーも優待で!【日本マクドナルドHD】

■銘柄名(コード):日本マクドナルドHD(JQ:2702)
■権利月:6月/12月
■最低投資金額:50万7000円(11/29終値5070円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:0.71%

おなじみの「日本マクドナルド」を傘下に抱える持株会社が、「 日本マクドナルドHD 」です。

直営店とFC店を合わせて2937店舗を展開しています(2021年10月末時点)。

通称「サムライマック」と呼ばれる新レギュラーバーガーの発売やさまざまな期間限定バーガーの投入、「モバイルオーダー」店の拡充など、常に話題に事欠きません。

コロナ禍でも業績好調が続いていて、四半期ベースの既存店売上高は2015年第4四半期から24四半期連続でプラスを維持。2021年12月期の通期の会社計画も増収増益を見込んでいます。

株主優待でもらえる優待食事券は冊子タイプで、1冊の中にバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの商品引換券が6枚ずつ入っています。

もらえる冊数は、100株以上で1冊、300株以上で3冊、500株以上なら5冊です。商品引換券は、3枚まとめてセットに使っていいし、切り離してバーガーやドリンクの単品利用もOK。

家族や友人同士で分け合って使うこともできます。さらに、期間限定バーガーにも使えるのもうれしい! なお、マックデリバリーには使用できません。

どこか懐かしいケーキにワクワク!【不二家】

■銘柄名(コード):不二家(東1:2211)
■権利月:12月
■最低投資金額:22万3900円(11/29終値2239円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:1.33%

不二家 」と聞くだけで、苺のショートケーキやペコちゃんの顔が思い浮かぶ人は少なくないのでは? 明治期に創業した洋菓子店の草分け的存在です。

現在は、洋菓子の製造やレストラン運営を手がける洋菓子事業と「カントリーマアム」などお菓子や飲料の製造販売を手掛ける製菓事業、さらにペコちゃんグッズなどを企画するキャラクターグッズ事業などを展開しています。

2021年12月期は、洋菓子事業、製菓事業ともに好調で、特に製菓では「カントリーマアム チョコまみれ」が想定を超える大ヒット。通期の会社計画は増収かつ3ケタの増益を見込んでいて、配当も前期の2倍となる30円を予定しています(記念配当5円を含む)。

優待内容は、不二家の洋菓子店やレストランで使える500円分の株主優待券です。100株以上で6枚、500株以上で8枚、1000株以上で12枚もらえます。

洋菓子店でケーキなどを購入するときにも、レストランでの飲食にも利用できるので使い勝手は◎。優待券をゲットしたら、お誕生日のケーキは不二家で決まりですね!

家でも外でもビールで乾杯!【キリンHD】

■銘柄名(コード):キリンHD(東1:2503)
■権利月:12月
■最低投資金額:18万5750円(11/29終値1857.5円×100株)
■配当金額(会社予想):65円
■予想配当利回り:3.49%

国内ビール大手の一角で、「キリンレモン」や「午後の紅茶」などの清涼飲料でも知られる「 キリンHD 」。

現在は酒類・飲料事業に加えて、プラズマ乳酸菌などを扱うヘルスサイエンス領域、バイオ医薬品などの医療域という3つの分野で事業を展開しています。

2021年12月期は、コロナ禍の影響を受けているものの、ヘルスサイエンス領域でプラズマ乳酸菌入りの飲料が好調に推移するなど好材料も。2021年12月期通期の会社計画は、増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。

優待は100株以上で1000円相当、1000株以上で3000円相当の自社商品などで、複数から欲しいものを選択可能です。

たとえば昨年の場合の選択肢は、キリンビールギフト(一番搾り)、キリンビバレッジ商品詰め合わせ、機能性表示食品、キリンシティ食事券、サッカー日本代表応援グッズの5種類で、1000株以上の場合はさらにメルシャンワインの詰め合わせ詰め合わせも選ぶことができました。

サッカー応援グッズは、株主だけの限定デザイン。サッカー好きの人にもおすすめの優待です。

外食派もカタログギフト派も大満足【日本商業開発】

■銘柄名(コード):日本商業開発(東1:3252)
■権利月:6月/12月
■最低投資金額:51万300円(11/29終値1701円×300株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.93%

借地権付きの土地を購入し、事業用に長期賃貸することで収益を得ている「 日本商業開発 」。

建物を所有せずに地主に徹することから、事業モデルには「JINUSHIビジネス」という名称を付けていて、さらに2022年1月には社名も「地主」へと変更します。

テナントには生活必需品を扱うテナントが多く、そうしたテナントの経営状況は全体的に好調とのことです。

株主優待は、前回6月から内容を拡充。従来のジェフグルメカードのほか、カタログギフトも選べるようになり使い勝手が向上しました。

詳しい優待内容は、300株以上で3000円相当、700株以上で6000円相当のカタログギフト、またはジェフグルメカードです。

カタログギフトでは、各地の名産品に加えて日用品も扱っていて、多彩なアイテムの中から欲しいものを自由に選べるのがメリット。

一方、ジェフグルメカードなら全国約3万5000店の外食店で金券として利用できて便利。どちらを選ぶか迷ってしまいそうですね。

注意したいのは、優待獲得には300株以上が必要なこと。優待が目的の場合は、購入株数を間違えないようによく確認しましょう。

飴好き、グミ好きなら見逃せない!【カンロ】

■銘柄名(コード):カンロ(東2:2216)
■権利月:12月
■最低投資金額:15万8700円(11/29終値1587円×100株)
■配当金額(会社予想):40円
■予想配当利回り:2.52%

「カンロ飴」をはじめとする飴とグミのメーカー「 カンロ 」。

事業内容もシンプルで、売上高構成比は飴が約63%、グミが約32.3%で、残りが茎わかめや干し梅といった素材菓子によるものです。

また、飴とグミの国内シェアは非常に高く、飴は国内1位、グミは2位となっています。

2021年12月期は、キャンディが厳しいものの、新商品の「マロッシュ」や主力商品などのグミカテゴリーが好調に推移。期初の会社計画を上方修正していて、通期では増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。また、前期比8円の増配も予定しています。

株主優待は、100株以上で1000円相当、600株以上で2000円相当、1000株以上で3000円相当の自社製品詰め合わせ

飴やグミなどの「カンロバラエティセット」と、東京と大阪にある直営店「ヒトツブカンロ」の商品を詰め合わせた「ヒトツブカンロ満喫セット」の2種類から選択可能です。

ちなみに、前回の100株保有時のバラエティセットの内容は「カンロ飴」や「ピュレグミ」「果実のど飴」など全6袋でした。

気になる新製品をあれこれお試し【ライオン】

■銘柄名(コード):ライオン(東1:4912)
■権利月:12月
■最低投資金額:16万8000円(11/29終値1680円×100株)
■配当金額(会社予想):24円
■予想配当利回り:1.42%

「クリニカ」や「システマ」などの歯ブラシにハミガキ、「キレイキレイ」ブランドのハンドソープ、「トップ」シリーズの衣類用洗剤など、おなじみのブランドの日用品を多数扱っている「 ライオン 」。

2021年12月期の売上高は、コロナ禍で特需となった前期の反動でハンドソープが減少しているものの、ハブラシや柔軟剤など他の商品がカバーしているため、ほぼ前期比並に推移しています。なお、配当については6期連続となる増配を予定しています。

詳しい優待内容は、100株以上で新製品を中心とした自社製品の詰め合わせです。

内容は毎回変わりますが、たとえば前回はハミガキの「システマ ハグキプラス プレミアムハミガキ ロイヤルハーブミント」や「hadakaraボディソープ フレッシュフローラルの香り」、洗濯用洗剤の「トップスーパーNANOX」などの全6品でした。

さまざまな新製品をいち早くお試しできるのは魅力的ですね。

和・洋・中ほか、カフェでも使える【すかいらーくHD】

■銘柄名(コード):すかいらーくHD(東1:3197)
■権利月:6月/12月
■最低投資金額:14万6800円(11/29終値1468円×100株)
■配当金額(会社予想):14円
■予想配当利回り:0.95%

ファミリーレストラン最大手で、全国に3105店舗(2021年9月末時点)を展開する「 すかいらーくHD 」。

コロナ禍で前期は業績が大きく落ち込みましたが、2021年12月期の会社計画は減収ではあるものの黒字を回復する見込みです。

11月12日には「未定」としていた今期の配当予想を14円と発表。2期ぶりの復配を予定しています。

現在は、事業環境の変化に合わせて、配膳を行うフロアサービスロボットやセルフレジ・キャッシュレスレジなど、従業員と顧客の双方にメリットのある施策の導入を進めています。

株主優待は、自社グループ各店舗(一部を除く)で使える「優待カード」です。100株以上で2000円分、300株以上で5000円分、500株以上で8000円分、1000株以上で1万7000円分がもらえます。

「ガスト」や「バーミヤン」から「夢庵」や「魚屋路(ととやみち)」、さらにはカフェ業態の「むさしの森珈琲」などまで、グループ内の多彩な業態の店舗で使えるのが魅力です。

優待カードは、500円単位での割引になります。なお、デリバリーには利用できないのでその点はご注意を。

おうちでじっくりショッピング♪【千趣会】

■銘柄名(コード):千趣会(東1:8165)
■権利月:6月/12月
■最低投資金額:3万9200円(11/29終値392円×100株)
■配当金額(会社予想):7円
■予想配当利回り:1.78%

「ベルメゾン」で知られるカタログ通信販売を、紙のカタログとインターネットで展開している「 千趣会 」。

主力は通販事業ですが、子会社を通じてブライダル事業や、自社で培った通販のノウハウを法人に提供する法人事業などにも取り組んでいます。

前期は巣ごもり需要拡大で通販事業は好調だったものの、最終赤字で無配となりましたが、2021年12月期の会社計画は黒字転換を見込んでいます。さらに、復配して7円の配当も予定しています。

株主優待は、100株以上で1000円分、300株以上で2000円分、500株以上で4000円分、1000株以上で5000円分のベルメゾン買物券です。

自社の各種カタログのほか、公式通販サイト「ベルメゾンネット」での買い物に利用可能です。注目したいのは、長期保有優遇制度が充実していること!

12月のみですが、1年以上、2年以上、3年以上と3段階で保有株数に応じた継続保有特典を受けられます。

たとえば100〜300株未満なら、1年以上の継続保有で500円分、2年以上で1000円分、3年以上では1500円分を追加。ショッピングの楽しさが広がりそうですね。

お財布に入れておきたい一枚【フジマック】

■銘柄名(コード): フジマック(東2:5965)
■権利月:12月
■最低投資金額:7万9000円(11/29終値790円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:2.53%

フジマック 」は総合厨房設備機器のメーカーです。

厨房に関わる多彩な製品を製造・販売しているほか、外食産業やホテル、学校、病院などさまざまな顧客のニーズに合わせた厨房プランの提案を行っています。

グループ各社の連携により、研究開発から生産、物流、サービスなどまで、一貫体制で臨めるのが強みです。

決算期の変更に伴い、前期が9ヵ月の変則決算だったため、前期との業績比較はできませんが、2021年12月期は利益率の改善や経費の削減が堅調に推移していることから、11月12日には期初の会社計画の上方修正しています。

優待内容は、100株以上で一律1000円分のQUOカードです。長期保有による特典もあり、1年以上継続で保有すると2倍の2000円分がもらえます。

QUOカードは、大手コンビニや一部のファミリーレストラン、書店、ドラッグストアなど全国6万店で使えてとても便利! 利用期限がないので、いつでもお財布に入れておけます。

優待獲得に必要な投資金額が7万円台と比較的買いやすいのも、この銘柄のポイントです。

いかがでしたか? お歳暮気分が味わえる自社商品詰め合わせに、人気外食の優待券などが揃った12月の株主優待。2021年の株主優待は今月がラストチャンス。気になっているのに未体験という人は、年内最後の機会に優待投資にトライしてみては?

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座・ジュニアNISA口座は、同一年内に単元株数に達した場合のみ、単元株に振り替えられ、株主優待を受け取ることができます。複数年にまたがった買付けで単元株数に達した場合は、振り替えは行われず、従って株主優待を受け取ることはできません。記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。配当、配当利回りについては税引き前の数値であり、最低投資金額は手数料等を考慮していません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
優待の内容は2021年11月29日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。