億り人さんもよく見ているという「会社説明会動画」。DAIBOUCHOUさんは、「ながら見」でもいいので数を打つことが大事と話します。ポイントを押さえて効率的にチェックしましょう!
後編では、会社の強みを見極めるポイントや、社長の声色が変わる場面が登場。会社の真の姿や今後を読み解く手法をカエルくんと一緒に学びましょう。
「ながら見」OK!? 億り人の「説明会動画」視聴法【前編】を読む
前編に引き続き、DAIBOUCHOUさんと一緒に見ているのは、2021年9月4日実施のコプロHDの会社説明会動画です。以下の記事で使用するスライドもこの動画内の資料です。
※動画の視聴可能期間は開催日から6か月までのため、現在は動画へのリンクを削除しています。
強みの見極めポイント「売上原価率」は上がった? 下がった?

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今期の業績予想ですね。私が注目したのは「売上原価率」。
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前編で、「売上原価率」は、会社のアピールする「強み」が本当の強みか見極めるためのポイントとおっしゃっていましたもんね。
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昨年上期は72.3%でしたが、それが今年は70.1%と、下がっています。さらに、第1四半期決算説明資料をもとに、前年第1四半期と今期第1四半期を比べると、73.3%から70.1%へと3%ptも下がっています。
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派遣先とのチャージアップ交渉が奏功し、原価率が低下したみたいですね!
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「 コプロ 」の売上は「派遣料金×派遣人数」ですが、派遣料金の部分を引き上げることに成功した、ということですね。お客さんが「派遣料金を上げてもいい」と思うのは、それだけコプロのサービスや営業力が評価されているから。値上げしても怒られないというのは、競争力があるんでしょうね。
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つまり、前編で社長が説明していた「強み」がきちんと機能している、ということですね。売上原価率が3%pt下がるって大きいんですか?

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社長はチャージアップ交渉を継続していると話していました。もし今後もチャージアップできれば「3%pt×4四半期」で12%pt。コプロの純利益率が5%から6%程度ですから小さくはないですね。仮に売上原価率が73.3%から12%pt下がったら純利益は約3倍になる計算です。
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さ、3倍ですか!? 原価率が大切ということがよくわかりました……!

社長が株主だと◎
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株主還元では、今期も増配の予想ですね。
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増配を続けていこうとがんばっているようですね。資産管理会社の分も含めると社長が50%超を保有しており、社長が株主の代表でもある。利益を増やす、株価を上げる、増配することが社長の利益にもなりますね。このように個人投資家と社長の目線が一致しているのは、株主にとってとても良いことだと思います。
社長の声色がついに変わった!

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あっ?! 社長の声色が今あきらかに変わりました!
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たしかに! 時間が足りなくなったようで5つのポイントのうち、いきなり「⑤割安性」の説明に移りましたね。

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他の4つを省略してでも割安性を説明したいんですね。
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同業他社である「 テクノプロHD 」と「 夢真ピーネックスグループ 」のPERも掲載されています。ずいぶん赤裸々ですね!
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こうやって「株価が割安である」と社長自ら言ってくれるのは、割安な銘柄を買いたいと思っている身としてはうれしいですね。株価を上げたいと本気で思っているのが伝わります。
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「この2社に大きく劣っているとは思っていません」って社長の言葉が強気!!
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株価を上げたいと本気で思っていなければ、個人投資家向けの会社説明会をやろうとは思わないですからね。それにコプロは実際に自社株買いも行なっています。
自社株買いは、「うちの会社の株価は割安だ。まだ株価は上がる」と会社が考えている表れ。言葉だけでなく本当に割安だと思っているのでしょう。
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そうやって裏付けできるんですね!
社長の言葉から「増資」の可能性を探る
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最後に質疑応答で動画は終了です。DAIBOUCHOUさん、ほかになにか印象に残ったことはありますか?
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途中、東証再編後はプライム市場を目指すという話がありました。

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ただ、今のままだと流通株式時価総額の基準が満たせないそうですね。
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投資家としては、流通株式時価総額を増やすために、増資、あるいは社長が持分を売ったりして需給が悪化するのではと懸念材料だったんです。ところが今日の話だと、それはなさそう。企業価値を地道に増やして達成しよう、ということのようで安心しました。
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社長が持分を売るどころか、自社株買いをしているんですもんね。
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あと、「我々のビジネスは工場を建てるといった大きな投資は必要ない」とも言っていました。このことからも増資はなさそうだなと感じました。
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深い……! 増資は株価急落の要因にもなりえるので、増資しそうかどうかは気になるところですよね。社長の一言からそこまで読み解くなんてさすがです。
「増資」「社長が持分を売却」「自社株買い」は、下記のメッセージとして市場に受け取られる傾向があります。
(A)増資、社長が持分を売却
会社は「自社の株は高い(高いから今売っちゃえ)」と考えている
(市場の反応は株価下落)
(B)自社株買い
会社は「自社の株は安い(安いから今買おう)」と考えている
(市場の反応は株価上昇)
「失念」に感じた生真面目さ
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社長の印象はどうでしたか?
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言葉の端々に社長のやる気を感じました。またそれだけでなく、生真面目さも感じました。最後の質疑応答では、株主優待を実施するかとの質問について答え忘れていたのを、あとからしっかり「失礼しました! お答えを失念しておりました」と補足していて、真面目なお方だなと。
事前準備は不要! 「数打つこと」が大事
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保有株ということもあり、DAIBOUCHOUさんはコプロのことをよくご存じでしたね。よく知らない会社の場合、動画を見る前になにか準備しておくべきことはありますか?

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そんなに気合いを入れる必要はなくって、何も事前準備なしでOKです。見た後で興味がわいたら調べればいい。数打つことが大事です。なので、少しでも気になる会社の動画を数多く見たほうがいいと思います。
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気になる会社が多いと、時間が足りなくなりませんか?
説明会動画を出す会社は好業績が多い
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動画の良さは、何か別のことをしながらでも流していられること。さらっと聞いてみて良さそうと思ったら、本格的に見ればいいんです。それに個人投資家向けの説明会動画を見るのは、銘柄選びをするのに効率的でもあるんですよ。なぜだかわかりますか?
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……???
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会社の立場で考えると、業績がいいと「ぜひうちの会社を知ってくれ」とアピールしたくなりますよね。つまり動画を作成するのは、好業績な会社が多いんです。業績がいいのに自分たちが思うほど株価が上がっていない会社もあります。こう考えると、見る価値があると思いませんか。

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「うちの良さを知って!」「みんなが知らない、こんないいところがあるから聞いて!」と思っているから、動画を作るということですね。説明会動画を通して買う銘柄をピックアップするのは、効率的かも! DAIBOUCHOUさん、今日は長い時間、説明会動画を一緒に見ながら、見どころも解説くださってありがとうございました。事前準備無しで、しかも「ながら見」でも、4つのポイントと声色を押さえればOKというのは驚きでした。おかげで動画を通していろんな企業に出会えそうです!
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数打つことが大事ですからね。また一緒に見ましょう!
さらに上を目指す人へDAIBOUCHOUさんからのアドバイス~動画視聴後、億り人が行う銘柄深堀り術~
私は会社説明会動画を見た後は、疑問点を検索したり、会社のホームページを見てみます。
あとは社長の名前で検索するのも大切。動画から感じた社長の人柄が合っているかどうか、検索結果に出てきたインタビュー記事を読んで、答え合わせすることができます。
例えば、コプロの社長もサラリーマン時代にボロボロの支店を立て直した話や、週2回の筋トレを欠かさないといった記事があり、野心的でエネルギッシュな印象の通りでした。
もうひとつは競合他社の検索。コプロの動画でも社長が夢真やテクノプロの名前を出していましたが、競合他社社のホームページや決算説明資料などを見て、コプロと比べたりします。
コプロの社長が話していた強みが本当なのか、その答え合わせができますし、コプロの相対的な立ち位置もわかります。
そうやって総合的に考えて、それでもコプロがいいならコプロを買えばいいんです。こんな風に、説明会動画を視聴した後は、銘柄の深掘りをしています。
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