制限緩和で旅行・飲食・イベント関連に追い風

声で聴く日興フロッギー withヤングニッケイ/ 齋藤 有紗日興フロッギー編集部

音声プラットフォーム「Voicy」で、ヤング日経と日興フロッギーがコラボレーション! 今週は、「制限緩和で「旅行・飲食・イベント」関連に追い風」についてです。

齋藤さん

毎週土曜日にお届けするコーナー「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」。記事から株が買える投資サービス「日興フロッギー」の編集部に、投資の基礎知識や注目の投資アイデアを聞いていきます。
お越しいただいたのはSMBC日興証券ダイレクト戦略部Eマーケティングセンターの横山 敦史さんです。よろしくお願いします。

横山

よろしくおねがいします。

齋藤さん

このコーナーでは、横山さんと一緒に、毎週土曜日にヤング層が注目するような話題をご紹介していきます。改めて「日興フロッギー」について詳しく教えていただけますか?

横山

「日興フロッギー」はSMBC日興証券が運営する「記事を読んで、気になる会社を見つけたら、そのまま買える」投資サービスです。dポイントを使うことができたり、100円から株を買うことができたりと、「これから株を始めてみたい」と考えている方にぴったりのサービスです。どの記事も無料で読むことができ、5分程度で読めてしまうものばかりですので、ぜひ毎日のルーティンの1つにしていただければと思います。

齋藤さん

では横山さん、本日のテーマはなんでしょうか。

横山

今回は、旅行や飲食、イベントに関連する企業について取り上げたいと思います。9月までのマーケットを振り返ると、菅前首相の総裁選不出馬の報道をきっかけに、新政権に対する期待などから日経平均株価は一時3万円台を回復しました。一方で、中国の不動産会社の債務問題などがリスクとして浮上し、両手をあげて喜びづらい相場展開が続いています。
そうした中で、10月からの行動制限緩和が追い風となりそうな、旅行関連などの企業にマーケットからの注目が集まっています。

「制限緩和で「旅行・飲食・イベント」関連に追い風か」を読む

齋藤さん

緊急事態宣言が解除されて、苦しんでいたこうした業界にとっても明るい兆しがみえてきましたよね。

横山

ぜひこの調子でコロナの収束に向かってほしいですよね。行動制限は徐々に緩和される見通しですが、飲食店での酒類の提供や営業時間の拡大などは、関連業界に良い影響を与えるとみられます。今後はワクチン接種歴などを条件に、さらなる行動制限の緩和も見込まれています。

齋藤さん

私もぜひこの機会に旅行に行けたらと思っていました。

横山

これからの季節は紅葉の時期とも重なるので、観光地はにぎわいをみせそうですよね。というわけで、まずは旅行関連の企業からご紹介します。

齋藤さん

旅行というと、空運や陸運関連でしょうか。

横山

まさに代表的な業界の一つですね。例えば、「 ANAホールディングス 」や「 日本航空 」などに追い風が吹きそうです。ANAは抽選で旅行券が当たる秋冬旅行のキャンペーンを実施しているほか、日本航空は2021年末までイオンオンラインショップと連携したキャンペーンを展開しています。

齋藤さん

需要の回復を見込んで、お客さんを取り込もうとするキャンペーンが激化しそうですね。

横山

利用者としてはありがたいですよね。料金という視点からは、旅行サイトの運営会社も注目を集めています。例えば、格安チケットのラインナップが豊富な「 エアトリ 」や、旅行比較サイト「トラベルコ」を運営している「 オープンドア 」などが該当します。

齋藤さん

私もサイトを見て参考にしたことがあります。

横山

非常に便利ですよね。さて、次は外食関連の企業について紹介します。
まずは回転ずしの「スシロー」を運営する「 FOOD&LIFE COMPANIES 」です。会社予想ではコロナ禍でも過去最高益を更新する見通しです。営業時間が拡大すれば、今後もさらなる業績の拡大も期待できます。

 

 

齋藤さん

最近スシローの横を通ったのですが、外まで大行列ができているくらい人気ですよね。

横山

日興フロッギーではスシローを運営する「FOOD & LIFE COMPANIES」の水留社長にもインタビューを行ったんですが、「うまくて安い」を実践するために、食材原価率をなんと約50%にしているそうです。一般的な飲食店の食材原価率が30%程度と言われていますから、並大抵な努力ではないですよね。

「「うまくて安い」を愚直に追求、スシロー無敵の秘密【前編】」を読む

齋藤さん

50%は凄いですね!なんだか友達とスシロー行きたくなりました。

横山

仲のいい人と、外で楽しくご飯を食べたいという思いはみんな共通ですよね。お酒も提供できるようになったので、英国風パブを運営する「 ハブ 」や、磯丸水産などを運営する「 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 」、最近トリキバーガーなど新業態もチャレンジしている「 鳥貴族ホールディングス 」も有望かと思われます。

齋藤さん

クリエイト・レストランツ・ホールディングスは8月にお得な株主優待企業としても登場しましたよね?

横山

そうですね。株主優待で株数に応じたお食事券などもあるので、こちらも魅力的な投資先の1つです。

齋藤さん

私はスポーツの観戦も結構好きなのですが、入場制限の緩和などもされるとニュースで目にしました。こうした企業はいかがでしょうか

横山

まだ100%収容は難しいと思われますが、少しずつリアルイベントも計画されていて、追い風が吹きそうです。
例えば、チケット販売の「 ぴあ 」はライブ配信などにも力を入れています。コンサートやモーターショー用の音響・映像設備を提供する「 ヒビノ 」や、リアルとデジタルで展示を企画する「 博展 」、イベント企画大手の「 TOW 」などにも注目が集まりそうですね。

齋藤さん

ありがとうございます。さて、先ほど相場全体の業況を語っていただきましたが、こうした業界の足元の株価動向はどうでしょうか。

横山

岸田新首相の政策内容がまだ不透明なことや、米国で金利が上昇し始めたことなどから、株式マーケット全体は大きく調整しています。そんな中でも、感染状況の改善から人々の活動は活発化していることは事実であるためか、先ほどご紹介した銘柄などは、とても底堅い株価推移のものが多いようです。

齋藤さん

ありがとうございました。大変参考になりました。横山さん、本日はありがとうございました。

横山

ありがとうございました!