祝20周年! 東京ディズニーシーを支える企業

声で聴く日興フロッギー withヤングニッケイ/ 齋藤 有紗日興フロッギー編集部

音声プラットフォーム「Voicy」で、ヤング日経と日興フロッギーがコラボレーション! 今週は、「祝20周年! 東京ディズニーシーを支える企業」についてです。

齋藤さん

毎週土曜日にお届けするコーナー「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」。記事から株が買える投資サービス「日興フロッギー」の編集部に、投資の基礎知識や注目の投資アイデアを聞いていきます。
お越しいただいたのはSMBC日興証券ダイレクト戦略部Eマーケティングセンターの横山 敦史さんです。よろしくお願いします。

横山

よろしくおねがいします。

齋藤さん

このコーナーでは、横山さんと一緒に、毎週土曜日にヤング層が注目するような話題をご紹介していきます。改めて「日興フロッギー」について詳しく教えていただけますか?

横山

「日興フロッギー」はSMBC日興証券が運営する「記事を読んで、気になる会社を見つけたら、そのまま買える」投資サービスです。旬なニュースをきっかけに関連企業を知ることができたり、普段会うことができない上場企業の社長インタビューなどから、応援する気持ちで100円から金額指定で株を買うことができます。しかもdポイントをお持ちの方なら、dポイントでも株を買うことができます。

齋藤さん

では横山さん、本日のテーマはなんでしょうか。

横山

今回は9月4日に20周年を迎え、新エリアが楽しみなディズニーシーに関する企業を取り上げたいと思います。

「祝20周年! 新エリアが楽しみなディズニーシー関連企業」を読む

齋藤さん

ディズニーシーはいま20周年の記念イベントをやっていますよね。ミッキーやミニーの新しい衣装も素敵です。

横山

とってもかわいいですよね。さらに2023年には新エリア「ファンタジースプリングス」やホテルの開業など、過去最高の2,500億円を投じた拡張も予定しています。どんな夢の世界が誕生するのか、今から楽しみですね。

齋藤さん

そんなディズニーシーを盛り上げる企業ってどんな企業があるんでしょうか。

横山

今回は5社を取り上げました。
オリエンタルランド 」、「 NTT 」、「 明治ホールディングス 」、 「 キリンホールディングス 」、「 花王 」です。

齋藤さん

今回は5社とも知っている会社です。
オリエンタルランドは東京ディズニーランドとディズニーシー、2つのテーマパークの運営企業ですね。「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」をテーマにした新エリアを準備中とのことで、とっても楽しみにしているところです。

横山

はい、そうです。ただ、いまは緊急事態宣言の延長に伴い、2つのパークの時短営業や入園者数の制限を9月30日まで延長しています。
東京ディズニーリゾートは去年の春以降、緊急事態宣言の発令で休業や時短営業がありました。オリエンタルランドは2021年3月期の連結最終損益が541億円の赤字と1996年の上場以来初の赤字になりました。2022年3月期通期の業績予想も先行きが見通せないとして未定になっています。

齋藤さん

密を避けながら楽しまなければならないので、致し方ないですよね。。。ちなみに足元の株価はどうなっていますか。

横山

株価は現在、16,500円前後です。
日本でコロナの感染が拡大した去年3月以降、入場制限の拡大や緩和にあわせ、上げ下げを繰り返していきました。足元は直近安値をつけた7月30日に比べ10%上がっています。9月いっぱいの入場制限解除を見込んだ買いが集まっているようです。ディズニーシー15周年のときはゲスト1人あたりの売上高が過去最高になりました。20周年もイベント効果で売上高が増えることが期待されています。

齋藤さん

今後の入場制限の緩和に期待したいですね!次のNTTはどんなことにかかわっているんでしょうか。

横山

NTTは傘下のNTTドコモが新しいナイトショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」を導入する予定です。本来、2021年度中の開始を予定していましたが、時期を22年度に延期することも発表しています。

 

齋藤さん

なるほど、新しいナイトショーが待ち遠しいですね。3番目の明治ホールディングス、4番目のキリンホールディングスとも飲料や食品の大手ですね。
先日の日経電子版で明治はマーガリンを10月から値上げするという記事、キリンは免疫機能の維持に役立つ独自素材「プラズマ乳酸菌」の菌体の生産能力を2023年に現在の2倍に増やすという記事を読みました。この2社とディズニーシーはどんな関係があるんでしょうか?

横山

まず明治はメディテレーニアン・ハーバーにあるイタリアンレストラン「ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ」のスポンサーをしています。キリンは豪華客船「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」のスポンサーをやっています。いずれも20周年記念のメニューを提供しているそうですよ。

齋藤さん

ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテは私も行ったことあります。ピザもおいしいですし、パレードをゆったり座って鑑賞できる穴場スポットですよね!5番目の花王は人気アトラクション「トイストーリーマニア」のスポンサーですね。

横山

はい。本業では新型コロナウイルス禍で落ち込んだ化粧品事業が回復しています。2021年12月期は32期連続で増配を予定しています。
花王は国内で販売する日用品について、2025年までに容器に使うペット樹脂を全て再生プラスチックに切り替える方針などSDGsを意識した取り組みにも積極的です。

齋藤さん

コロナが収束して、実際にディズニーシーを含めた東京ディズニーリゾートの入場者が増えてくると、これら関連企業の株価も動くものでしょうか?

横山

オリエンタルランドを除き、きょうご紹介した4社はディズニーリゾートに関連した売上高という点では全体のごくわずかです。来場者の動きに連動して、関連企業の株価が動くということはほとんどありません。

齋藤さん

なるほど、でもなにかディズニーのファンにとって、お得になりそうな株式投資のアイデアってないんでしょうか。

横山

優待投資を駆使して、実際にディズニーリゾートに行くときにお得になる方法ならあります。

齋藤さん

ぜひ教えてください!

横山

日興フロッギーの「仮面投資女子の実態調査」という連載の中で、年パスを買うほどファンの方が実践しているのが、関連銘柄をまるっと買う「ファン株」という方法です。

「「ファン株」は関連株ごとねらえ(34歳Sさん)」を読む

齋藤さん

「ファン株」ってなんですか?

横山

実際にディズニーリゾートに遊びに行く時を想像してください。舞浜駅の改札を出てすぐ左に見えるものはなんですか?

齋藤さん

イクスピアリ、ですか?

横山

そうです。実は、そこに入っている飲食店を買収したのが「 クリエイト・レストランツHD 」という会社なんです。なので、イクスピアリに入っている飲食店の8割くらいは優待が使えるんです。また、ディズニー近辺のホテルでは、ギフトカードやQUOカードなども使えるところがあります。そうした優待券を株主優待として提供している、「 明光ネットワーク 」などを合わせて持つと、お得に楽しめちゃうんです。

齋藤さん

ファン株投資、なんだか連想ゲームみたいで楽しいですね!ディズニーファンの友達にもぜひ教えてあげようと思います。
さて、ここからはみなさんからいただいた質問を、横山さんに聞いてみたいと思います。まず1つ目は、「すでにつみたてNISAの口座を開設しているのですが、日興フロッギーでは使うことができますか?」という質問です。横山さんいかがでしょうか。

横山

はい、ありがとうございます。最長20年間にわたって、非課税枠が年間40万円のつみたてNISA便利ですよね。残念ながら、つみたてNISAは投資信託などが対象となるため、日興フロッギーでは使うことができません。ただ、一般NISAなら使うことができます。フロッギーでは金額指定で株式やETF、REITを買うことができますので、無駄なくぴったり非課税枠を使うことができ、ぜひご活用いただければと思います。

齋藤さん

金額指定で買えるというのはNISAを活用したい人にとってはたしかに便利ですね。ありがとうございます。
続きまして2つめの質問です。「株価が伸びる株の見極め方はありますか?横山さんが見るポイントを教えてください」とのことです。これは私も気になります。横山さんいかがでしょうか。

横山

はい、ありがとうございます。これはとても難しい質問ですね。というのも、株式市場には「絶対」というものはありませんので、その時・その相場によって、株の見極め方は柔軟に考える必要があるからです。
あくまでも個人的な探し方になってしまいますが、私は銘柄を探す時に必ず2つのポイントをチェックしています。1つ目は「半年後にその企業の業績は上向きそうか」ということです。株式市場は常に半年後から1年先の景気を表していると言われています。自分が買おうと考えている銘柄も、たとえ今赤字でも、半年後に業績が上向いていそうかどうかをイメージすると、うまく上昇相場に乗れることがあります。

齋藤さん

なるほど、半年先をイメージするというのは面白いですね。やっぱり株式相場は連想ゲームみたいですね。

横山

そうなんです。イメージトレーニングは誰でもタダでできることですのでどんどんチャレンジしてください。
そして私が実践している2つめは、「チャートが上向いているか」という点です。いくら自分が業績が上向きそうと感じていても、株価が下げ基調にあるうちは、自分の見落としているマイナス要素があるケースはよくあります。しかし、株価が反発もしくは少しずつ上値を切り上げている銘柄というのは、自分と同じように「半年後にこの企業は良くなりそう」と考えている投資家が増え始めている証拠でもあります。この2点をうまく意識することで、株価が上昇する銘柄に出会える確率はぐっと上がるのではないでしょうか。

齋藤さん

なるほど、半年後をイメージしながら、同じように考えている投資家がいるかどうかをチャートを通して見つける感じですね。私もぜひ実践してみたいと思います。横山さん、本日はありがとうございました。

横山

ありがとうございました!