つみたて投資を始めよう!

声で聴く日興フロッギー withヤングニッケイ/ 齋藤 有紗日興フロッギー編集部

音声プラットフォーム「Voicy」で、ヤング日経と日興フロッギーがコラボレーション! 今週は、「つみたて投資」についてです。

齋藤さん

毎週土曜日にお届けするコーナー「週末インベスター!5分でわかる投資アイデア」。記事から株が買える投資サービス「日興フロッギー」の編集部に、投資の基礎知識や注目の投資アイデアを聞いていきます。
お越しいただいたのはSMBC日興証券ダイレクト戦略部Eマーケティングセンターの横山 敦史さんです。よろしくお願いします。

横山

よろしくおねがいします。

齋藤さん

このコーナーでは、横山さんと一緒に、毎週土曜日にヤング層が注目するような話題をご紹介していきます。改めて「日興フロッギー」について詳しく教えていただけますか?

横山

「日興フロッギー」はSMBC日興証券が運営する「記事を読んで、気になる会社を見つけたら、そのまま買える」投資サービスです。東証に上場する企業やETFなど約3700銘柄を100円単位の金額指定で買うことができます。「株を買うタイミングがわからない」という初心者の方でも、100円ずつ毎日コツコツ買ってみる、ということが可能です。

齋藤さん

ありがとうございます。さて、本日のテーマはなんでしょうか。

横山

今回は、「つみたて投資」についてお話しさせていただければと思います。

齋藤さん

私もつみたて投資という言葉は聞いたことがあります。貯金のようにコツコツと積み上げていくのかなぁと思っていたのですが、投資の世界だと一体どういったものなのでしょうか。

横山

コツコツという点では貯金と同じですね。ただ、株価は貯金と違って日々変化するので、そこが大きく違います。その中で、つみたて投資は、投資を初めてされる方におすすめのやり方として推奨されています。齋藤さんはこれまでに株式を購入したことがありますか。

齋藤さん

投資を始めてみたいと思ってはいるのですが、まだないんですよね。ニュースをみていると、過去最高値というワードが頻出していますよね。ただ、足元の状況をみると、新型コロナウイルスが再拡大して飲食店を中心に苦しまれている方もいらっしゃる中、なんでそんなに株価が高いのだろうと、違和感も感じてしまいます。今の株価はもしかしたら天井なんじゃないかと思ってしまったりして、買い時がわからないというのが最大のネックになっています。

横山

たしかに買うタイミングはなかなか難しいですよね。まさにそういったお悩みを解決するのが「つみたて投資」なんです。つみたて投資ではドルコスト平均法という投資方法が持つ大きなメリットを享受できるのが特徴です。

齋藤さん

ドルコスト平均法も聞いたことがあります!改めてどういうものなのでしょうか。

横山

ドルコスト平均法とは、「定期的に」「一定金額分」買っていく方法のことを指します。例えば毎回1万円分を買うと決めたときは、株価は100円の時は100株を、株価が200円の時は50株を買うことになります。毎回の投資金額は変わらず、購入する株数が変わってくるという感じですね。

齋藤さん

なるほど、その一定金額分だけを買っていくメリットはどこにあるのでしょうか。

横山

この方法だと、株価が高いときに買う株数は少なくてすみ、株価が安いときに買う株数は多くなります。つまり、高値づかみを避けられるうえ、割安な時期に大量に仕込むことができるというメリットがあるのです。そうすることで、平均の購入単価を抑える効果が見込めるのです。

齋藤さん

高値づかみを避けられる、というのはとてもうれしいですね!

横山

いまはとてもざっくりとしたドルコスト平均法の説明でしたが、じつはフロッギーの記事では、物理学者の方がちゃんとドルコスト平均法の有効性を検証した記事もあるんですよ。

「ドルコスト平均法を、ガチで分析してみた」を読む

齋藤さん

え、物理学者の方も記事を書いていらっしゃるんですか!?

横山

そうなんです。それによれば、ドルコスト平均法は資産が大幅に下落するようなリスクを回避してくれる上に、一括して購入するよりもリターンの期待値が高いことが証明できました。もちろん、株価が大きく下げれば、たとえドルコスト平均法でも損をする可能性はありますが、このコーナーをお聞きのみなさまにはドルコスト平均法で投資を始めていただきたいですね。

齋藤さん

それはとても心強い結果ですね。あとで記事をチェックしてみたいと思います。
あと、さきほど聞いていて思ったのは、ドルコスト平均法は購入するタイミングやどれだけの株数を買うのかを毎回考えなくてすみますし、精神的にも楽ですよね。

横山

つみたて投資で成功された方はよく「毎月一定の金額を口座に入れて、後は放っておいたら、気づいたら資産が増えていた」とおっしゃられます。まさにそういった形で、日々の値動きを特に気にせずに、機械的に続けられるのが成功の秘訣なのかもしれません。

齋藤さん

投資って難しいモノなんだろうなと思っていましたが、意外と深く考えなくてもいいものなんですね。ただ、株を購入するというのはそれなりにお金が必要になりますよね。若いうちはそれだけのお金を毎回用意できるかが不安でもあります。

横山

日興フロッギーなら毎日1銘柄につき100円から個別株に投資することができます。仮に1カ月間平日に毎日買い続けても、月に必要なのは2000円程度となります。リスクも抑制できて、少ない資金でつみたて投資をできるので、ぜひご検討していただければと思います。

齋藤さん

それぐらいのお金からなら、学生の私でもできそうですね。

横山

ここでつみたて投資の具体例をいくつか出してみましょう。まずは「 キッコーマン 」です。

齋藤さん

あのしょうゆでおなじみのキッコーマンですか?

横山

そうです。齋藤さんもご覧になったことがあるかもしれませんが、「いつでも新鮮卓上ボトル」シリーズが発売されたのが2011年8月でした。そのときから毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまはいくらくらいになっていると思いますか?ちなみにつみたてた元本は24万円となります。

齋藤さん

うーん。期間は10年くらいですよね。この間にアベノミクスとかもありましたし、倍くらいの50万円とかですか。

横山

おしい!と言いたいところですが、実はもっと利益が出ていて、8月末時点では80万円になっているのです。一番良かったタイミングでは82万円と、元本に対してなんと3倍以上の金額に膨れ上がっていたのです。

齋藤さん

それはすごいですね!何がそんなに投資の成果を押し上げたのですか。

横山

国内の市場が頭打ち傾向となる中、いち早く海外への進出を加速させたのが成長の背景にあります。しょうゆの単品売りではなく、「しょうゆは肉に合う(デリシャス・オン・ミート)」というメッセージを明確に打ち出し、レシピとともに消費者に伝えたことが普及につながりました。また、経営の現地化を進めたのが海外売上を押し上げていきました。もちろん国内でも卓上ボトルのように、常に改良を続けてきたというのもあります。国内と海外でバランス良く成長戦略を推進する企業は、つみたての候補になりそうですね。

齋藤さん

面白いですね。他にも教えていただけませんか?

横山

そうですね。では今度は趣向を変えてネット系の企業をご紹介しますね。齋藤さんは食べログって使われたことはありますか?

齋藤さん

しょっちゅう使いますね。特に知らない土地に行ったときは、かなり頼っています。

横山

その食べログを運営している会社が「 カカクコム 」という会社なんです。モノやサービスの値段情報や、口コミが集まるサイトを数多く手掛けているのです。この会社が上場した2003年10月から毎日100円ずつつみたてていたら、元本が43万円なのに対して、現在は300万円にまで達しています。

齋藤さん

先ほどのキッコーマンもかなり上昇していましたが、カカクコムはそのさらに上を行きますね。

横山

パソコンなどの価格を比較できる価格ドットコムなども運営していて、月間利用者が6000万人を超えるほどの人気ぶりです。多くの人が購入の前に参考にしていることがうかがえますよね。食べログもそうですが、カカクコムのサービスに共通しているのが、買うときに「つい」使ってしまうという点です。生活の中で、みんなが共通して使うサービスや製品に着目して、投資を考えるというのは非常に重要な視点だと思われます。

齋藤さん

大変参考になりました。ぜひ投資を始めるときにそうした観点を大事にしたいと思います。
横山さん、本日はありがとうございました。

横山

ありがとうございました!

「あの日、あの時から、100円毎日つみたてしていたら」を読む