企業の真の「稼ぐ力」を見るには、まず営業利益率をチェックしよう! 営業利益ってなに? どの会社の利益率が高いの? どうやって見比べればよい? 今回はそんな営業利益率について解説します。
営業利益ってなに?
企業が本業で稼いできたお金を「売上高」と言います。「営業利益」はそこから製品などを作るためにかかった直接的な費用である「売上原価」や、間接的な費用である「販売管理費」を差し引いたものです。つまり、企業が本業で稼いだ利益そのものをさします。
営業利益率=「企業の稼ぐ力」
一般的に、営業利益率と言った場合は、「売上高営業利益率」を指します。これは、営業利益を売上高で割った値です。
この値が高ければ高いほど、コストをかけずに効率的に利益を稼いでいることを表します。しかし、これは業種や企業が展開しているマーケットによって、数字が大きく異なります。
たとえば、トヨタ自動車など自動車産業は製造工程に多くのコストがかかっているため、利益率は1ケタにとどまりやすい傾向があります。
一方で、任天堂やソニーグループなど、ゲーム事業で多く稼いでいる企業は、利益率は高くなっています。
これは、最近ではオンラインでのゲーム販売が増えていることや、ゲームキャラをさらに異なるサービスで展開することで、製作費などをあまりかけずに利益を生み出すことに成功していることなどが背景にあると考えられます。
トヨタ自動車
ホンダ
日産自動車
任天堂
バンダイナムコホールディングス
ソニーグループ
三井不動産
三菱地所
住友不動産
また、三菱地所など不動産業を営む会社も利益率が高くなる傾向があります。大手デベロッパーは主な事業が都市部のオフィスビルなどに集中しており、いまはまだ空室率が低く、賃料も下がりにくいためと考えられます。
こうした業種やマーケットによる違いがあるため、利益率で投資先の分析や比較をするときは、同業他社と比べるようにすることをオススメします。
営業利益率トップ10
ここでは東証に上場する普通株・REITなどを対象に、会社予想売上高営業利益率が高い企業をご紹介します。このランキングの最新版は、日興フロッギーにログインすると毎週火曜日にトップ画面から見ることができます。ぜひ投資をする際の参考にしてみましょう!
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