「シン・エヴァンゲリオン劇場版」などの映画や、「相棒」「科捜研の女」など人気テレビシリーズを手がける東映。その東映をグループ企業・東映アニメーションが上場した2000年12月から、毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は201万円になっています(2021年5月31日始値ベース)。
最高で223万円
「 東映 」は映画やテレビなどを手掛ける「映像関連事業」や映画館の運営などを手掛ける「興行関連事業」など5つの事業を展開しています。中でも「映像関連事業」が営業利益の約8割(2019年度ベース)を稼いでおり、事業の中心的な柱となっています。
その映像関連で近年特に人気なのがアニメを中心としたコンテンツです。同社のアニメコンテンツのほとんどはグループ企業の東映アニメーションからの供給となっており、いわば東映の「エンジン」となっています。その東映アニメーションがさらなる事業の発展を目的に上場したのが2000年12月8日でした。
その2000年12月8日から、東映を毎日100円つみたてていたら、最高で223万円に達していました。グループ企業の上場が成功し、うまくコンテンツを制作・活用することにつながったことで、東映の業績も安定的に成長しました。
つみたて評価額は最高で445%に!
また、つみたて額に対する評価額の倍率をみると、最高で445%に達していました。最近では、映画館の運営などは不調なものの、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が孤軍奮闘したり、巣ごもり需要などからAmazonプライム・ビデオ等、オンデマンド向けコンテンツが好調です。
好調なグループ会社を持つ企業に注目
近年、親子上場に対して風当たりが強い状況が続いていますが、この2社のように資本関係がありつつも、グループ会社の上場や好調な事業を追い風に、業績を成長させている企業もあります。
上場企業そのものの事業だけでなく、そのグループ企業の状態にも注目してみると、新たなつみたて投資のきっかけにもなるかもしれませんね。