中上級者向け! 相場の「森」を見たいなら「FX」

もっと知りたい!SMBC日興証券でできること/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

FX(外国為替証拠金取引)という言葉を耳にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。この記事では、「FXってなに?」「どんな特徴やメリットがあるの?」といった疑問にお答えしていきます。

そもそもFXってなに?

FXとは、いろんな通貨を売買して、その差益を得ることを目的にした為替取引のこと。株式投資と違って、割安や割高といったバリュエーション(価値評価)を測ることが難しいため、投資中上級者向けの投資手法の1つです。

特定の通貨への投資手法の1つに「外貨MMF」があります。「外貨MMF」とは米ドルなど外貨で短期の国債や地方債、社債などを運用する投資信託のことです。しかし、世界的な金利低下により運用難となり、取り扱いを停止する事態になっていました。

そうした中で外貨への投資手段としてFXを活用する人もいらっしゃるようです。ただし、外貨MMFと異なり、FXは金利そのものによる収入はないことには注意が必要です。

「FX」の特徴3つ

FXの特徴は以下の通りです。

1.少額から取引可能
2.多数の通貨ペアで取引が可能
3.取引にかかるコストが低い

1.少額から取引可能

FXは、一般的には1000通貨単位での取引が主流です。しかし、それ以下の通貨単位で取引ができる取引業者もあります。

たとえば、1ドル=125円の為替水準の場合、100通貨から取引できる取引業者であれば100ドル相当の1万2500円から取引することができます。しかも、FXの場合、取引総額の一部である「証拠金」分の現金だけあれば取引することが可能なので、1万2500円全額を用意する必要がありません。

FXの場合、最大25倍のレバレッジ(原義は「てこの作用」で、倍率を高めること)をきかせることができます。レバレッジ25倍を選択すれば、1ドル125円の場合、500円で100通貨単位分の取引が可能となります。

500円×25倍レバレッジ=1万2500円(1ドル=125円時の100通貨単位分)

2.多数の通貨ペアで取引が可能

FXでは、多数の通貨が扱われています。米ドルと円、ユーロと円といった、2つの通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼びますが、FXではさまざまな通貨ペアで取引することができます。なお米ドルとユーロなど主要な通貨であれば、例えばユーロ×米ドルなど円を介さない通貨ペアも取引することが可能です。

3.取引にかかるコストが低い

FXには手数料はありません。しかし、その代わりに売値と買値の価格差である「スプレッド」が取引の度にかかります。スプレッドは取引業者により異なりますが、ドル円の場合、1銭を大きく下回る水準が提示されることが多いようです。

相場全体の「森」を見たいならFX!?

FXのサービスを使いこなすには、各国の金融政策や政治情勢、金利動向などに目を配る必要があります。また、株のように「割安」や「割高」といった価値評価のとらえ方が難しいです。さらに、為替の動向を予想するには経験も必要です。そのため、投資初心者にはオススメとは言えず、ある程度投資経験のある方に適した投資手法と言えるでしょう。

ただ、逆に考えると、FXで為替の値動きや相場材料を見ていると、世界中の通貨や金融政策などに関するニュースに自然と関心を持てるようになります。そのため、株式投資がメインの方でも、FXを手がけることは相場全体の「森」を見るための訓練になることは確かです。

【お知らせ】
2021年4月24日、SMBC日興証券で日興FXがスタートしました。
※日興FXは日興イージートレード専用の商品です。お取引店での説明やお問合せの対応はしておりません。