使用期限切れの鶏肉が使われていた問題で、2014年に顧客離れが深刻化した日本マクドナルドHD。品質の改善や店舗の改装を進めたことで、2015年8月に既存店売上高が前年比プラスに転じました。そのときから毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は15.8万円になっています(2020年10月30日終値ベース)。
最高で18.6万円
子どもから大人まで幅広い層に人気のハンバーガーチェーン、「 日本マクドナルドHD 」。その日本マクドナルドHDを顧客が戻り始めた2015年8月から、毎日100円つみたてていたら、最高で18.6万円に達していました。
食肉偽装問題で売上落ち込む
上海の放送局による暴露から始まった食肉偽装問題。2014年7月には中国の食肉加工会社が使用期限切れの食肉を使っていたことが明らかとなり、日本マクドナルドHDをはじめ、多くの飲食店に影響が広がりました。それにより、日本マクドナルドHDの客数が大きく減少。一時は既存店の売上高が前年同月比38%減まで落ち込みました。
「品質」改善で株価もアップ!?
同社は顧客が満足する「品質」を取り戻すべく、食べ物だけでなく店内の清掃状況などあらゆる面での品質向上策を打ち出しました。それにより、顧客が少しずつ戻り始め、2015年8月には前年同月比で売上高がプラスに転換。2015年12月以降は51ヵ月連続でプラスとなり、株価も大きく上昇しました。
大きく業績が落ち込んだ企業でも、月次データや実際に現場に足を運んで得られる情報をきっかけに、投資をコツコツとスタートさせるのも手かもしれませんね。