バンダイとナムコが合併して上場したのが2005年9月29日。そのときから毎日100円ずつつみたて投資をしていたら、いまの評価額は167万円になっています(2020年9月30日終値ベース)。
最高で169万円
機動戦士ガンダムやドラゴンボール、プリキュアなど人気のキャラクターコンテンツを多数抱える「 バンダイナムコHD 」。そのバンダイナムコHDを2005年の上場時から、毎日100円つみたてていたら、最高で169万円に達していました。
つみたて額に対して4.6倍に
2012年まではつみたて額に対して、評価額が下回ることもありましたが、その後は大きく上昇。特に版権元から許諾を得た玩具やゲーム等を商品化するビジネスモデルが軌道に乗ると、業績が拡大しました。それにつれて株価も右肩上がりとなり、評価額はつみたて額の4.6倍にもなっています。
統合のきっかけは「一年戦争」
機動戦士ガンダムなどキャラクタービジネスに強みを持っていたバンダイ。一方で、ゲーム開発力とアミューズメント店舗網に強みを持つナムコ。この2社が統合するきっかけとなったのが、機動戦士ガンダムの「一年戦争」というゲームでした。
アクションゲームが得意だったナムコ側から、幅広い層に人気のガンダムを活用できないかとバンダイ側に持ち掛けたことが始まりだったとのこと。これをきっかけに、ゲームの制作だけでなく、幅広い業務の提携が視野に入ったようです。
ネット技術の進化、国内マーケットの縮小などから将来に漠然とした危機感を覚えていたという両社。お互いの強みが重ならないことも統合の決め手になったのかもしれませんね。
力を入れるIP軸戦略
足元では、2018年に策定した中期計画で「IP軸戦略」がメインとなっています。IP軸戦略とは、同社の強みである様々なキャラクターを軸に、リアル店舗やネットゲーム、玩具など幅広い商品・サービスを行っていくというものです。
また、40−50代向けの高価格帯プラモデルやコレクターズフィギュアなどの販売が好調です。新型コロナウイルスの影響で、閉鎖となる小売り店舗があることは、売上の下押し要因となっていますが、IPを活用してデジタル化を進めることにより、影響を最小限に抑えています。
リアル店舗の再開や、デジタル売上の増加などにより、まだまだ業績の拡大余地もありそうですね。