四季報読めたらカッコよくない?
四季HO~!(HO~!)難しそうだYO~!(YO~!)ということで、暑さでおかしくなっているサワラギ。今回は四季報にチャレンジしてみます! ちなみに今のところ、四季報に対するイメージは「厚い! 重い! 難しそう!」以上。
ではなんでそんな四季報を買おうとしているのか。理由はただ1つ、カッコいいから! なんとなくお察しかもしれないが、サワラギは完全に見かけから入るタイプだ。幼稚園の時もクルクル回すリボンの棒が欲しくて新体操を習っていたし、中高の部活も楽器のケースがカッコいいからマンドリン部にしたし、大学も建築家の人が持っている筒がカッコよくて建築学部を目指していた(結局全然違う学部になってしまったが)。ちなみにサワラギ的に一番カッコいいと思っているモノはラクロスの棒だ。我ながら、浅はかさが極まっている。
ちなみに株をはじめた時もいわゆる「株券」というものがもらえるのかと思っていた(ペーパーレス化が進み、2009年に電子化されてしまったらしい)。しかし! 投資家にとっての必携アイテム、四季報が残っていた。
これは本なの? 辞書なの?
しかし四季報のハードル、高すぎる……。ダラダラどうでもいい話ばかりしているのは四季報の勉強をしたくないからだ。こっそり投資していたら買うだけ買って昼寝用マクラにでもしていただろうが、私は日興フロッギー編集部員サワラギ。買ったからには勉強して、皆さんにその使い方を伝授しなければならない。え? そんなことサワラギに求めていないって? それでもやる。なぜならサワラギ、志の高さだけはブルジュ・ハリファ並みなのだ(世界一高いドバイの建物で、828mもあるらしい)。
ということでちゃんと買ってきましたよ四季報! ついでに給付金申請もやっと投函した。やればできるじゃんサワラギ! 帰ってすぐ昼寝しようと思ったがここで寝たら一生この原稿が書けない(書かない)ことに気づき即ページを開いた。そして即挫折した。辞書じゃん! これ辞書じゃん! いや、辞書より文字小さいじゃん!
四季報マスター・渡部さん
ということで賢人を頼ろう! と、日興フロッギーを検索すると……ありました! 「四季報ひとすじ20年! 達人が教える活用のススメ」というもってこいな記事が! この渡部清二さんという方、四季報を読み続けること20年余り。。毎号2000ページ以上(!)にもなる四季報を読破し続けているらしい。
というか、読むものなのかこれは。渡部さんは20時間程度で読破しているらしいが、本当だろうか。サワラギが読んだら1年くらいかかる気がする。サワラギが1冊読む間に4冊の四季報が刊行され、次の1冊を読んでいる間にまた4冊刊行され……これじゃいつまでたっても追いつかない。
サワラギの運命は渡部さんにかかっている。頼むからわかりやすく解説していてください……と思い読みはじめると、おお! わかりやすい! 結論や大事なポイントを最初に教えてくださっているので読みやすい。皆さんも四季報という言葉にビビらず読んでみてほしい。関係なさすぎるがYouTubeも最初に結論を話すのが再生数を伸ばす秘訣らしい。
で、四季報って何が書いてあるの?
四季報と聞くと身構えてしまうが、要は初対面の人(=会社)に聞いてみたいこと全部聞いてみた。という感じ。「何やっている人なの?」「最近調子どう?」「将来の夢とかあるの?」「実際給料どんなもんなの?」というように、マストな質問からぶっちゃけ話まで惜しげもなく教えてくれているのが四季報なのだ。これらの情報を全部自分で集めようとしたらそりゃ大変なので、四季報様様である。
さらに渡部さんはその中でも最低限読むべきポイントを教えてくれていて、とりあえずそこさえ読めばその銘柄のことはだいたいわかったと言ってOK。他にもテンバガー(株価が10倍以上になった株)の探し方などもガッツリ公開してくれているので渡部さんの記事を読まない手はないだろう。
ちなみにサワラギも、渡部さんのやり方を参考にテンバガーを狙えそうな銘柄を探してみた! 「 チェンジ 」「 AI inside 」など色々見つかったので、もしよかったら参考にしてみてほしい。ちなみに四季報オンラインというサイトを使えば、スクリーニング(株の絞り込み)もできるようだ。
サワラギ的ざっくりすぎるまとめ
せっかく勉強したので、サワラギ的にわかりやすく四季報の読み方をまとめ直そうと思ったのだが、すでにやってくれていた人がいた。チャーミングじろうちゃん大先生である。チャーミングじろうちゃん先生も私と同じで余談ばかり挟んでくれるのでめちゃくちゃ読みやすい。
というわけで勝手に肩の荷が下りたので、サワラギは四季報おもしろポイントベスト3をお教えしようと思う。
おもしろポイントその1・短すぎる通信簿
四季報を読んでいてまず思うのは、世の中知らない会社ばっかりだなぁということだ。でもご安心を。先ほど言ったように、四季報にはその会社の特色と最近の通信簿的なものが載っている。特色というのは、そもそもその会社が何をやっているのか。通信簿的なところには、その会社が最近いい感じなのか悪い感じなのか、そしてこれからどうなると予想できるのかが書いてある。
おもしろいのがその通信簿的なパートだ。多分一目で大枠をつかめるよう、その会社の評価が【上向く】【反発】【横ばい】など端的すぎる言葉で書いてあるのだ。サワラギの通信簿はだいたい「授業中に上の空でいることが多いですね。また、苦手教科のやる気がなさすぎるのが気になります」的なことが書かれていたのだが、それがたった2~3文字の言葉で表されている。ちょっとバッサリすぎて人間だったら傷ついてしまいそうだが、これも読者にわかりやすく伝えるための四季報の優しさなのだろう。
例えば、Nintendo Switchが品薄でも「あつまれ どうぶつの森」がたくさん売れた「 任天堂 」は【踏ん張る】。
巣ごもり消費で「野菜生活」シリーズが伸長した一方で、飲食店休業の影響で業務用の商品が後退した「 カゴメ 」は【一服】といったように、なるほど確かにな評価である。
おもしろポイントその2・「ぴえん」が居る
パラパラと読んでいると、たまに「ぴえん」といった感じの悲しげな顔マークがあることにに気づいた。ぴえんだけでなく、にっこり笑っているマークもある。何だろうと思って調べると、これは四季報が予想した営業利益と企業が予想した営業利益に大きく差があった時につけるマークらしい。大幅弱気や大幅強気の時にはダブル使いまでされていて、ぴえん超えてぱおんである(「ぱおん」は「ぴえん」の上位互換である)。
おもしろポイントその3・株主欄に載る人々
これはおもしろいというよりカッコいいポイントなのだが、株をたくさん保有している方の個人名が載っているのだ。企業の大株主は結構銀行や証券会社、別の企業が多いのだが(知ったような口をきいたが今知った)その中に結構個人名が載っているのだ。大企業に並ぶ個人名。カッコよすぎる……。たまに高級住宅街を歩くと、個人名の表札がドーンと掲げてある家があるが、そのカッコよさに近いかもしれない。いつかサワラギの名が載ることはあるのだろうか。来世は亀に生まれ変わる予定なので、できれば今世中に……。
結局適当に買ってしまった
四季報は難しいけれど、四季報がないと銘柄探しはもっと難しかっただろう。本当はちゃんと全部読んだほうがいいのかもしれないが、ちょっと今回は力尽きたので半分適当に株を選んでいこうと思う。
とりあえず目をつぶってパッとページを開くと、「3150 グリムス」という会社が目についた。この4ケタの番号は証券コードといって、上場企業に割り当てられる番号らしい。おお! 3150、サイコーじゃん! ということで、今回はこの「 グリムス 」という会社の株を買ってみる!
このグリムスという会社、電力削減コンサル的なことや、住宅用の太陽光発電システムの販売などをしているらしい。適当とはいえ、一応チャーミングじろうちゃんさんの記事のチェックリストを確認してみると、この株はどうやら買いな気がする。株式チャートも右肩上がりだ。よーし! グリムス、いっちゃいます!
さぁ、この夏の課題図書は四季報だ! 読み方がわかったらおもしろくなってきたので、ちまちま読んでみようと思います。そして今さら気づいたが、日興フロッギーにも四季報が載っていた! 日興フロッギーにログインして銘柄を検索すると、四季報の最新銘柄レポートというものが読めるのだ。なんだ〜すごいじゃん、日興フロッギー! というわけで皆さんも分厚い四季報を買ってもよし。日興フロッギーで読むもよし。意外と楽しい四季報、読んでみてはいかがでしょうか?