第1回 いま買うべきはどっち? 優待株vs高配当株

withコロナ相場を占う!証券社員アンケート第2弾/ 日興フロッギー編集部藤田翔

証券社員にいまの相場についてアンケートを実施! いま注目すべき分野や、日経平均株価の年末予想などについて聞きました。第1回は投資家に人気の「優待株」と「高配当株」について取り上げます。

※本記事掲載のアンケートは、日興フロッギー編集部がSMBC日興証券(以下、弊社)の社員を対象に、2020年5月に実施したものです。アンケート結果は、将来の成果等を約束するものではありません。また、弊社アナリスト等による相場見通しと異なる場合がございます。ご了承ください。

いま自分が買うなら優待株

どんな相場においても個人投資家に人気なのが、株主優待がもらえる「優待株」と、配当金が多くもらえる「高配当株」。アンケートでそれぞれいま買うべきかどうかを聞いたところ、「優待株を買うべき」と答えた人が半数近くを占めた一方で、高配当株については慎重な意見が目立ちました

≪アンケート結果≫
優待株を買うべき  49%(買わないべきが51%)
高配当株を買うべき 35%(買わないべきが65%)

具体的な理由を見ると、「配当よりも優待のほうが廃止されにくいため」という意見が目立ちました。一部赤字企業で優待を中止する企業もありますが、配当と比べれば廃止の可能性が低いと考えられることから、買ってもよいと考える人が多いようです。また、「優待目的であれば株価に左右されずに持てるから」と、いまの相場の乱高下にも気持ち的に安心して持てることをポイントとして挙げる人もいました。

≪優待株がオススメな理由≫
「配当よりも優待のほうが廃止されにくいため」(30代 本社スタッフ)
「優待企業をよく利用する場合には、買ってもよいとは思う」(50代以上 本社スタッフ)
「優待株の長期保有ならば、株価下落時に買うのが有効と考えるから」(30代 本社スタッフ)
「優待目的であれば株価に左右されずに持てるから」(30代 営業店社員)


イオン
オリエンタルランド
日本マクドナルドHD
ニトリHD
明治HD

一方、高配当株を買うべきではないとみる人の中には、「今後の配当政策は不透明だから」と先行きに対する不透明感を挙げた人がいました。優待と同じく株主還元策の1つである配当ですが、より業績に直結しやすいと受け止められているようです。

≪高配当株がオススメではない理由≫
「今後の配当政策は不透明だから。高配当株がいいとは限らないから」(30代 営業店社員)
「(高配当株の1つである)銀行株の株価は基本的に下落傾向で、キャピタルロスとインカムゲインを天秤にかけたときにあまり魅力を感じないから」(20代 本社スタッフ)

「REITなら物流施設型を選ぶ」62.4%

また、分配金が出る商品として個人投資家に人気のREITについても聞いてみました!

そもそもREITとは「不動産投資信託:Real Estate Investment Trust」の略称です。投資家から集めた資金を、不動産に投資することで賃貸料や売却益を得ます。それらを分配金として投資家に分配する仕組みとなっており、定期的な分配金を得たいと考える投資家にとって、人気の投資先となっています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、投資家のリスク回避姿勢が強まり、東証REIT指数は大きく下落。特に国内外の旅行者が減ったことによりホテル型のREITなどが売られました。

こうした中で、いまREITに投資をするならばどの分野のREITが有望と考えるかを聞いてみたところ、圧倒的に物流施設型が人気となりました。巣ごもり消費によりネットでの買い物がさらに増えるとの見通しから、郊外などの物流施設に投資をするREITが有望と見ている人が多いようです。

日興フロッギーではREITにも100円から投資することができます。REITを持つことで、プチ「不動産オーナー」気分に浸れるという点でも魅力のある投資先かもしれませんね。


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