初心者なら「ポイント投資でETF」~かぶ1000さん

億り人さんのポイ株! 買うならどの株?/ かぶ1000日興フロッギー編集部

dポイントとの連携で100ptから株が買えるようになったフロッギー。あの億り人ならどんな風にポイント投資を始めるのか? そんな疑問を今回ぶつけたのは、中学2年で株を始めた株歴30年の大ベテラン・かぶ1000さんです。

バリュー投資の達人として名高いかぶ1000さんですが、今回教えてくれたのは超初心者でもすぐに始められて投資家には欠かせない「習慣」が身につく投資法です。今ある100ptが将来、億の花を咲かせてくれるかもしれません!

ポイントを失効させるなんてもったいない!

お忙しいところありがとうございます! 今日はかぶ1000さんもよく使っている、ポイントについての耳寄りな情報をお持ちしました!


ポイントですか。先日キャッシュレス決済するとポイントがもらえるキャンペーンを利用すべく、お昼は「 吉野家 」、夜は「 松屋 」に行ったんですよ。みんなもキャンペーンを利用しているかと思いきや、誰も使ってない。せいぜい10人に1人くらいですよ。どう考えてもお得な取り組みなのに活用しないなんて、もったいないですよね。

そうなんです! たまったポイントを活用せず余らせている人が多いみたいで……。でも、フロッギーではdポイントで株が買えるようになったんです。最低購入単位も今までの500円ではなく、100円(100pt)から買えます!


100円になったの?! それはいいですね。ポイントを使わず放っておいてる人には、「余らせるくらいなら100円でいいから株を買っておこう!」って言いたいです。100円分でも株を持っていたら値動きが気になる。気になるから株価を見るようになる。それを習慣にすることが投資家には大事なんですよ。

株価のチェックを習慣づけることは投資家への第一歩ですもんね。


この「投資家習慣」をつけるためには何よりもまず「(株を)持つ」ことなんですよ。

初心者なら「ポイント投資でETF」

でもどの株を持てばいいのか、迷っちゃう人は多いです……。


上場企業は今、3700社くらいあるんです。そこから選べって言われても初心者には難しい。だったらまずは「指数(インデックス)」から入って、習慣をつけるきっかけにすればいいんですよ。有名な株価指数に連動するETF(上場投資信託)に投資をするのがいいと思いますね。こちらはそこまで数はないですから。

企業を選ぶのではなくETFですか! たしかに、日経平均などの株価指数は馴染みがあるし、すぐに始められそうです。


さらに大きなメリットがあります。個別株は10倍になる可能性もあるけれど、90%値下がりすることもありえます。でも、日経平均やTOPIXならコロナショックのようなことがあっても、せいぜい30%、40%の下落ですみます。初心者は特にそうですが、損得に縛られがち。ポイントが元手とはいえ、株価が大きく下がったらイヤになって投資をやめてしまいます。ETFへの投資は、個別株よりはそのリスクを抑えることができます。

ETFでポイント投資をするメリット
・上場企業3700社から選ぶよりも銘柄選びが簡単
・個別株よりも大幅な値下がりリスクが抑えられる

3000ptあったら、どんな指数を買えばいいですか?

カエル先生の一言

ポイントに関するアンケート調査をしたところ、dポイントの平均保有ポイントは3346pt。これなら、かぶ1000さんの3000ptで買える銘柄選びがすぐ実践できそうですね!
2020年3月マイナビウーマン調べ|有効回答数271件(dポイントについて「意識して貯めている」もしくは「わからないけど貯まっているかも」と答えた方)


最初は、日経平均やTOPIXに連動するETFがいいのでは。日経平均やTOPIXならニュースでも話題になるので、株価チェックの習慣づけもしやすいと思います。

フロッギーでは30銘柄のETFを買えます。日経平均やTOPIXに連動する銘柄が複数あるのですが、どう選べばいいでしょうか?


信託報酬が安いものがいいですね。

信託報酬って、ETFを保有中に発生する手数料のことですよね。投資信託の信託報酬だけでなく、ETFの信託報酬も注目なさるんですね。


2年、3年と持っていると、わずかな違いがボディブローのように効いてくるんです。だから信託報酬が安いETFを選ぶことはとても大事です。

日経平均連動のETFだと「 iシェアーズ・コア 日経225ETF 」の信託報酬が0.116%、TOPIX連動のETFだと「 MAXIS トピックス上場投信 」が信託報酬0.086%です。こういった銘柄を選べばいいんですね。


そうですね。そして、いちばん大事なのが定期的に買っていくこと。100ptずつでも毎月、定期的に買っていくと「株価が高いときは少しだけ買って、株価が安いときはたくさん買う」ようになるので、高値づかみしてイヤな思いをすることがなくなります。

決まった金額ずつ、定期的に買っていく「ドルコスト平均法」ですね。


一度にまとめて買って株価が下がるとイヤになっちゃいますが、ドルコスト平均法でなら株価が下がればたくさん買えるから喜びにもなる。株価が下がってもくじけることなく、先に進みやすいんです。

自分の口座の値動きで世界経済がわかる!

TOPIXや日経平均以外だと、他にはどんな指数のETFがいいんですか?


REIT(不動産投資信託)の指数に連動するETFですね。これは分配金がもらえます。100円の投資で分配金をもらっても大きな金額にはなりませんが、「複利」のメリットを知ってもらう意味でいいと思ってます。複利を体感することは、投資を続ける上で必ずプラスになると思います。あとは新興国株のETFもいいと思う。

フロッギーだと東証REIT指数に連動する「 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 」という銘柄があります。いまだと利回り約4%なので、100pt分買えば、年4円の配当金がもらえます。新興国株全体の指数に連動するETFだと「 上場インデックスファンド海外新興国株式 」ですね。


そうやって指数に連動するETFを持っていれば、自分の口座の中の値動きから世界で何が起きているか、経済全体の動きがわかるようになります。まずはこの4つの銘柄をそれぞれ750ptずつ買って、それから積み立てていくのがよいと思いますね。

ETF投資のポイント
・信託報酬の低いETFに投資をする
・定期的に購入する
・日経平均、TOPIXに連動するETFへの投資で、株価チェックを習慣づける
・東証REIT指数に連動するETFへの投資で、「複利」のメリットを学ぶ
・日経平均、TOPIX、REIT、新興国ETFへの投資で経済全体の値動きを把握する

「ポイントだから」と割り切れる人は高リスク商品もいいかも!?


ただ、指数に連動する銘柄の場合、値下がり幅が小さい代わりに大きく儲かることもありません。「どうせただでもらったポイントだから」と割り切れる人は、レバレッジをかけたETFでリスクをとって大きな儲けを狙ってもいいですね。

日経平均ブル2倍上場投信 」ですと、日経平均の値動きに対して2倍の値動きをします。ただし、上がったときはいいですが、下がったときも2倍のダメージになります……。


長期保有には向かないですが「インバ」も……サンバじゃないですよ(笑)。インバース型という日経平均が下がったときに儲かるETFもあります。コロナショックのようなときに使えます。

フロッギーで買えるインバース型となると「 日経平均ベア上場投信 」ですね。バリュー投資で億の資産を築いたかぶ1000さんからETFの話を聞けるなんて新鮮です!

※レバレッジ型・インバーズ型ETFは、原指標の日々の上昇率・下落率の数倍となる動きをします。ただ、目指す倍率(プラス○倍、マイナス○倍)とは完全には一致しません。これにより、長期にわたり継続することで、期待した投資成果が得られないおそれがあります。したがって、一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。

「トヨタが勝ってもテスラが勝っても上がる会社」を考える

かぶ1000さんご自身が3000ptを投じるとしたら、どう使いますか?


ETF以外で、ですよね。難しいところですけど、成長企業を買うかな。僕は普段はバリュー投資ですが、3000ptなら大きく伸びそうな会社を買う。将来のアマゾンやアリババになりそうな会社です。

日本で思い当たる会社はありますか?


うーん……。駅ナカに格安なヘアカット専門店を展開する「 QBハウス 」がそうかもしれないし、あとは「 パーク24 」ですね。若い人が車を持たなくなっているので、パーク24が展開するカーシェアリングは支持される可能性があると思います。

かぶ1000さんは、そうした有望な銘柄をどうやって見つけるんですか?


たとえば「電気自動車がガソリン車を駆逐する」という説がありますよね。そこで「テスラにしようか、それとも「 トヨタ 」か……テスラの株を買おう」と考えるのもいいと思います。でも、それだと電気自動車の普及が進まないと株価は上がらない。「電気自動車でもガソリン車でも需要があるのはなんだろう?」と考えてみるのがいいですね

電気でもガソリンでも使われるもの、ですか。


たとえばタイヤがそうですよね。しかもタイヤなら定期的な買い替え需要が発生するので、「 ブリヂストン 」なんてどうだろう、配当も出るし」と僕なら考えますね。

「トヨタか? テスラか?」の二択ではなく、どっちになっても上がりそうな株を買うんですね。流石です! でも「株は怖いもの」と思ってる人は多いし、実際に暴落を見ると恐怖心が高まりますよね。

応援したい会社を買えばいい


株価を見るから怖いと思っちゃうんです。投資って「資」本を「投」げることですよね。コントロールが悪いと、投げた資本が的を外れてしまい損をする。コントロールをよくするには近づいて投げればいいんです。

近づくとは……?


近づくとは「会社を知ること」なんですよ。

なるほど! じゃあ自分がよく知っている会社に投資するのもアリですか?


もちろんです。銘柄を選ぶのが難しいという人もいますが、儲けようと思って選ぶから難しくなっちゃう。そうじゃなくて、「この会社を応援したい」と気持ちを切り替えれば、「最悪の場合、倒産してもいいや」と割り切れる。ところが私利私欲からの投資だと倒産したときに「株なんかもう、こりごり」ってなっちゃいます。

応援投資なら損得に縛られずに投資しやすいですよね。かぶ1000さんでしたら、どんな会社を応援したいですか?


僕だったら、孫正義さんを尊敬しているので「 ソフトバンクグループ 」や、ポテチが好きなので「 カルビー 」ですね。女性なら「化粧品を使っているから「 資生堂 」を買おう」でもいいですね。

自分が好きな製品やサービスはなんだろう? と考えればいいんですね。


日本の商店街って、たくさんのお店が並んでいて、肉屋のご主人が八百屋で買い物して、八百屋のおかみさんが魚屋で買い物してーーと、商店街の中でお金が回っていますよね。立派な商店街だったら、外からのお金も入ってくる。お金が巡ることで商店街全体が発展していきます。応援したい会社の株を買うのも同じことで、自分はお客さんでありオーナーでもあります。自分が買ったポテチ代は将来、株価の上昇や配当金として手元に戻ってくる可能性があるんです。

ポテチ代が配当金になって返ってくるかもと思ったら、たくさん食べちゃいそうです!


社会が発展するために活躍する会社だから買ってみようという発想でもいいと思います。フロッギーならポイントでサクッと買えるわけだし、まずはムリのない範囲でコツコツ買っていくのがいいと思います。

フロッギーでは、ポイントマークの付いている記事を読むとそれだけで3ptもらえます。なので、約30本記事を読めば100ptたまります。お金をかけたくなかったり、「今、dポイントを持ってない!」という人でも、記事を読むだけで株を買えるんです。


じゃあ元手がゼロでも、1ヵ月ぐらいで1銘柄買えますね。「たまったら買い増そう」と思えば記事を読むようにもなるし、フロッギーの記事を読めば株の勉強にもなるじゃないですか。いいですね!

ありがとうございます! 初心者はまずフロッギーの記事を読みながらポイントをためていただき、たまったら指数に連動するETFを買って、株価をチェックする習慣を身につける。そこから応援したい個別銘柄に投資対象を広げていく――そんなやり方なら、かぶ1000さんみたいになれるかもしれないですね!


まずはコツコツ元手を増やしてください。50年、60年という長い視点で見ると米国株はもちろん、日本株だって上がっているんです。低金利はまだ続くでしょうし、銀行に預けても意味がありません。せっかくのポイントなので、「100ptたまったら株を買う」と習慣づければ、将来パソコンくらいは買える程度の金額になるかもしれませんよね。

今日教えてもらったやり方なら、株の知識がまったくない人でも始められるし、定期的に購入していくうちに世界経済のこともわかるようになって、個別銘柄も選べるようになる。安心して株を始められて、ステップアップもできそうです! 今日はありがとうございました!

※上場インデックスファンド海外新興国株式(1681)は記事執筆時点で、日本証券金融の注意喚起銘柄に指定されています。