第7投・運転は好きですか?
イチロー
1年、2年は持てなかったので、3年目ですから21のときですね。
イチロー
昔、親父が乗っていた車があって、それはセダンの、割と大きめな車だったんですね。子供って親父が乗っていた車をカッコいいなと思って、その系列……そこは馬鹿なところなんですけれど、大きさで親父を超えてやるという。
イチロー
全然スキルはないですけれど、好きです。
イチロー
どんな動きをするかわからないですからね。向こうからしたら、僕がどんな動きをするかわからないと思うんですけれど。
イチロー
ヒットを4本打った時は「どうぞどうぞー」とバンバン入れていますからね。
イチロー
わかりやすいですよ、やっぱりちっちゃいんですね。
第8投・キャプテンやったことありますか?
イチロー
よく言われるんですよ、特に負けているチームはリーダーが必要だと。もちろん、いた方がいいです。いた方がいいですけれど、もっと大事なのは、何かを感じようとする人間がいるかどうかなんですよね。
イチロー
優秀なリーダーがいても、それを見て何かを感じる人間が周りにいなかったら何にもならないんですよ、チームとして。
イチロー
でもリーダーが「一人」決まった人がいなくても、何かから何かを常に感じようとする姿勢がある人間が集まった方が、実は、チームとしては上手く機能すると思います。
イチロー
なんとなく、こいつが中心かなって出てくるんですよね。出てこなかったらそれまでです。安易に「こいつキャプテン」とやると、上手くいかないんですよ。残念ながら、やりがちですけれどね。
イチロー
キャプテンはやったことがないんです、僕。
イチロー
いや、勧められたことがないです。
第9投・海外旅行に行ったことはありますか?
イチロー
僕、時差ボケが苦手なんですよ。
イチロー
全然だめで、12時に寝て、2時とか3時に目が覚めて。そこからやることがないので、外に行って、例えばイタリアに行ったらミラノの街を朝からジョギングしている。
イチロー
だからこっちとなにも変わらないんです。やっていることは、結局走っているんですよ。旅行じゃないんですよ。
イチロー
見たらきれいでいいなと思うものは沢山あると思うんですけれど、そこまでに行くプロセスが大っ嫌いなんですよね。その無駄は省きたいんですよ。宇宙もヒュッと行って、30分くらいで帰ってこられたら、トレーニングもなしで。
イチロー
飛行機って横に行くじゃないですか。それをちょっと縦に行って、ヒュッと帰ってこられたら、ちょっと見てみたいですけれど、そのために鍛えるとか、僕はないな。
第10投・転職するならどんな仕事がいいですか?
イチロー
憧れるのは教育者ですかね、学校の先生。教え子が将来社会人になって、あの経験があったからというそういう時期に居たいんですよね。
イチロー
卒業生たちが戻ってきてくれるあの瞬間は、先生として醍醐味を感じる瞬間だと思うんですよね。
イチロー
今はなかなか、先生の方が立場が弱くなってきている時代なのであれをもう一回戻す。
イチロー
生徒側がそんなに成熟できないですからね。先生がやっぱりパワーを持っていないと、教育なんてできないと思うので。
第11投・好きなものを売れるとしたら何を売りますか?
イチロー
サラリーマンになるのも難しい性格なんですけれど、自営を自分でやる才能もないなとわかっているんです。誰かに雇われている感じが気持ちよいというのはありますね。
イチロー
「30代後半」ということは、それなりに野球選手としては経験を重ねている歳ですね……「悪徳霊媒師」ですかね。
イチロー
悩んで来る人は弱っていますから、きっと入っていくと思うんですよね、僕の言葉が。そこがもう悪徳ですよ、弱っているのを分かっていますからね。