第一次世界大戦で戦死したフランスの詩人、シャルル・ペギー。自らの文筆活動だけでなく、雑誌『半月手帖』を創刊し、そこから著名な作家を世に送り出したことでも知られている。「お金について口をつぐむのは偽善行為」なんて強気な名言を残しているんだから、さぞかしお金を稼いだのかと思ったら、実は真逆。貧しいシングルマザーの家庭に育ち、社会思想・文芸の世界で活躍した後も、お金に恵まれることのない人生だった。特に雑誌を創刊してからは、編集から制作、経理、発送まですべてをこなす重労働にもかかわらず、資金繰りに苦しむ日々。そんなシビアな状況だからこそ、お金の話をうやむやにする人たちの「誠意のなさ」が許せなかったのだろう。自ら金銭のリスクを背負ってでも、理想を貫こうとしたペギーが言うからこそ、この名言には重みがある。
■シャルル・ペギー(詩人、思想家)
1873~1914年。フランスの詩人、思想家、作家。政治活動の後に出版事業を始め、1900年に雑誌『半月手帖』を創刊。同誌にはロマン・ロラン、アナトール・フランス、アンドレ・シュアレスらが作品を発表し、20世紀フランス文学に大きく貢献する。著書に『ジャンヌ・ダルクの愛徳の神秘劇』『われらが青春』など。
1873~1914年。フランスの詩人、思想家、作家。政治活動の後に出版事業を始め、1900年に雑誌『半月手帖』を創刊。同誌にはロマン・ロラン、アナトール・フランス、アンドレ・シュアレスらが作品を発表し、20世紀フランス文学に大きく貢献する。著書に『ジャンヌ・ダルクの愛徳の神秘劇』『われらが青春』など。
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