「起業して大金持ちになりたい!」と大きな夢を持つのは自由だが、その時に大事なのは“現実の自分”をしっかりと見つめること。自分には何ができて、何ができないのか。起業のために、何が必要なのか……。そんなことも考えずに、実現できない夢を語る人を戒めるのが「破れた袋に、いっぱい詰めることはできない(One cannot fill a torn sack.)」という格言だ。いくら強い願望があっても、現実的に実力が伴わないのであれば、しょせん無駄骨に終わるだけ。それはまるで、穴のあいた袋に一生懸命ものを詰め込もうとする愚か者と同じだ。ユダヤ人の格言の特徴は、身近なものを使って巧みに状況を説明するところ。この格言も、わかりやすい例えで滑稽な行動を示しつつ、「こんな風になってないか?」と釘を刺している。ギクッとした人は、要注意。
■ユダヤ人の格言について
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
ユダヤ人はパレスチナの地を追われて各地に離散し、差別や迫害を受けた過酷な歴史をもつ。長い間、国家をもたない民族として生き延びる過程で、多くの格言を使って苦悩や喜びを表現し、生き抜く「知恵」を子孫に残してきた。その格言の数々は、現代に生きるわれわれにとっても、普遍性・説得性をもつものばかりだ。
■参考文献
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
https://www.amazon.co.jp/dp/456964158X
『ユダヤ人ならこう考える! お金と人生に成功する格言』(烏賀陽正弘《うがや・まさひろ》著・PHP新書)より格言を選出。解説も烏賀陽氏の見解を参考にしている。
https://www.amazon.co.jp/dp/456964158X