10月はお腹いっぱい!&暮らしも充実!! 秋本番を楽しむ優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

「もらって嬉しい株主優待。知っておくべき基本のキ」を読む
10月の株主優待は全部で32銘柄。1年の中でもかなり優待の少ない月ですが、内容面では決してほかの月に引けを取りません。食品類をはじめ、生花にマスキングテープなどバラエティに富んだ自社商品がもらえる優待や、カフェやデパ地下、コインパーキングで使える優待券など、どれをとっても魅力がいっぱい! その中から今回は、ナッツやドライフルーツ、お菓子などがたっぷりもらえる「正栄食品工業」に、フランス産ワインが1本届く「巴工業」、華やかな胡蝶蘭がもらえる「アートグリーン」、「RF1」などで使えるおそうざい券が人気の「ロック・フィールド」など、見逃せない10銘柄をご紹介します!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は10月29日(火)です。
※FROGGYで購入して優待をもらう場合には、保有する株式が10月25日(金)までに単元株以上になるよう購入してください。
(注意)本記事は、一般口座、特定口座を前提に作成しております。NISA口座等は取り扱いが異なる場合があります。

デパ地下で愛されるあの人気惣菜を満喫!【ロック・フィールド】

■銘柄名(コード):ロック・フィールド(東1:2910)
■権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:14万6100円(9/27終値1461円×100株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:2.19%

人気惣菜店の「RF1」をはじめ、「神戸コロッケ」や「いとはん」「グリーングルメ」など、デパ地下でおなじみのブランドを多数展開している「 ロック・フィールド 」。株主優待は、全国に319店舗(7月31日時点)ある自社ブランドの各店舗で利用できるおそうざい券です(一部店舗を除く)。今回から株主優待を拡充して、4月に加えて10月もおそうざい券がもらえるようになりました。なお、2020年4月期の会社計画は、最終利益はわずかながら減益予想ですが、増収営業増益を見込んでいます。

詳しい優待内容は、4月は200株以上で1000円分、500株以上で3000円分、1000株以上で1万円分、3000株以上で1万5000円分、5000株以上で3万円分のおそうざい券。また10月は、100株以上で一律1000円分のおそうざい券がもらえます。

さらに長期保有優遇制度もあり、4月については5年以上かつ200株以上の継続保有で、もらえるおそうざい券の金額がアップします。さらにさらに、100株以上で「ファクトリー・オフィス見学会」への招待(抽選)もあり、毎回人気のようです。

ナッツにクッキー、マロングラッセにパスタまで!【正栄食品工業】

■銘柄名(コード):正栄食品工業(東1:8079)
■権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:33万5000円(9/27終値3350円×100株)
■配当金額(会社予想):46円
■予想配当利回り:1.37%

世界33ヵ国から農産物や加工食品を輸入している、食品商社の「 正栄食品工業 」。農産物などを製菓・製パン材料や最終製品へと加工する、メーカーとしての顔もあります。2019年10月期は、製菓・製パンメーカー向け原材料の需要が伸び悩んだことや個人消費の回復の遅れが懸念されることなどから、通期の業績予想を下方修正。会社計画は、売上高は横ばい、最終利益は2ケタの減益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で自社商品の詰め合わせです。内容は毎回少しずつ異なりますが、たとえば前回4月の場合は、袋入りのミックスナッツやドライフルーツから、クッキーなどの焼き菓子、マロングラッセにパスタなどまで、全15品がもらえました。

子どものおやつにはもちろん、大人も楽しめる内容がうれしいですね。また、500株以上保有している場合は、500株以上で1枚、1000株以上で2枚、3000株以上で3枚、5000株以上で5枚、通販カタログに掲載された商品の50%割引券ももらえます。

クリスマスの夜は優待ワインでほろ酔い気分【巴工業】

■銘柄名(コード):巴工業(東1:6309)
■権利月:10月
■最低投資金額:23万4400円(9/27終値2344円×100株)
■配当金額(会社予想):47円
■予想配当利回り:2.00%

巴工業 」は遠心分離機メーカーとしてスタートし、現在は分離機の製造を手がける「機械事業」と、合成樹脂や電子材料などの輸入販売を行う「化学品事業」の2本柱で経営しています。遠心分離機のシェアは、国内ではトップクラス、世界でもトップ10圏内に入るほど。2019年10月期の会社計画は、前年比0.4%減収、0.9%減益と、わずかながら減収減益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で自社関連会社が取り扱っているワイン1本です。銘柄は年によって異なり、最近の例を振り返ると2018年はフランス・ボルドー地方の赤ワイン「シャトー アルモニ サンテミリオン グランクリュ2013年」、2017年は同じくボルドー地方の「サンテミリオン グラン クリュ“シャトー サンロー”2015年」でした(いずれも750ml)。例年12月下旬に届く予定になっているため、クリスマスパーティの乾杯に間に合うのも気が利いていますね。

タイムズ駐車場やカーシェアを使いまくろう【パーク24】

■銘柄名(コード):パーク24(東1:4666)
■権利月:10月
■最低投資金額:24万6800円(9/27終値2468円×100株)
■配当金額(会社予想):70円
■予想配当利回り:2.83%

コインパーキングの「タイムズ」やレンタカーの「タイムズカーレンタル」、カーシェアサービスの「タイムズカーシェア」など、「タイムズ」ブランドで移動に関わるさまざまなサービスを展開している「 パーク24 」。コインパーキングと月極を合わせた駐車場の数は、直営だけで全国に1万8680ヵ所もあります(8月末時点)。また、オーストラリアやニュージーランド、英国など海外での駐車場事業にも積極的に取り組んでいます。

気になる株主優待の内容は、100株以上で2000円分、1000株以上で5000円分、5000株以上で1万円分のタイムズチケットです。タイムズチケットは、全国の「タイムズ」パーキングと「タイムズカーレンタル」で使えるほか、1ヵ所だけですが東京都東池袋にある温浴施設「タイムズ スパ・レスタ」でも利用可能です。自家用車でよく出かける人だけでなく、車は持っていないけれどたまにはレンタカーを使いたいという人にもうれしい優待です!

わが家の食卓にホテルのカレーを!【日本ハウスホールディングス】

■銘柄名(コード):日本ハウスホールディングス(東1:1873)
■権利月:10月
■最低投資金額:51万5000円(9/27終値515円×1000株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:3.88%

檜を使った地震に強い「檜百年住宅」やエネルギーを自給自足できる「ZEH」仕様の高性能住宅など、こだわりのある木造注文住宅を作り続けている「 日本ハウスホールディングス 」。住宅事業が中核ですが、首都圏を中心としたホテル事業の強化にも取り組んでいます。2019年10月期の会社計画は、ホテル事業に関わる減損損失を計上して大幅減益となった前期の反動もあり、前期比100%を超える営業増益を見込んでいます。配当利回りが3.88%と相対的に高く、株主優待だけでなく配当も大きな魅力と言えそうです。

前期から変わった優待内容は、1000株以上で子会社の「日本ハウスホテル&リゾート」が販売するカレーギフトです。単元株は100株ですが、優待を取得するには1000株以上が必要ですのでご注意ください。具体的には、「ホテル東日本宇都宮 特製ビーフカレー」「ホテル森の風那須 特製チキンカレー」「ホテル森の風立山 特製ブラックカレー」、そして「ホテル東日本宇都宮 特製ブイヨンスープ」の4種類。ホテルクオリティの味わい深いカレーを、自宅の食卓で手軽に味わえるのはありがたいですね。

リラクゼーションで「見るチカラ」がアップ♪【ビジョナリーホールディングス】

■銘柄名(コード):ビジョナリーホールディングス(東JQ:9263)
■権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:3800円(9/27終値38円×100株)
■配当金額(会社予想):0円
■予想配当利回り:0%

ビジョナリーホールディングス 」は、「メガネスーパー」や「メガネハウス」など7社を傘下に抱える純粋持株会社です。中核企業は大手メガネ小売りチェーンの「メガネスーパー」で、グループ全体では全国に386店舗を展開しています(7月末時点)。11月1日(金)を効力発生日として10:1の株式併合を予定していて、株主優待制度も併せて変更されます。今回は株式併合前の最後の優待となりますが、前回までとは優待内容が異なっているので、間違えないようによく確認しましょう。

今回のみとなる優待内容は、100株以上で1000円分の「アイケアサービス利用券」が1枚。「リラクゼーション10分券」または「各種検査の補助券」のどちらかに利用できます。リラクゼーションは、肩や首、頭など「見るチカラ」に影響する部位をほぐしてくれるというもの。利用できる店舗は、公式サイトから検索可能です。

1000株以上、1万株以上になると優待内容が変わり、たとえば1000株以上の場合は、1万円分のメガネレンズ仕立券が2枚+4000円分のトータルアイ検査プレミアムコース券が2枚+リラクゼーション10分券が2枚となっています。また、1000株以上の場合のみ、継続保有による長期優遇制度もあります。

人気の「マステ」やQUOカードが選べます【萩原工業】

■銘柄名(コード):萩原工業(東1:7856)
■権利月:10月
■最低投資金額:15万3300円(9/27終値1533円×100株)
■配当金額(会社予想):32円
■予想配当利回り:2.08%

お花見や運動会のときなどに大活躍するレジャーシートやブルーシートのトップメーカーとして知られる「 萩原工業 」。ブルーシートに使われる合成樹脂繊維「フラットヤーン」を使ったさまざまな製品を手がけているほか、「切る」「巻く」という自社の中核技術を活用して、ペットボトルのフィルムを切る「スリッター」などの産業機械も多数開発しています。2019年10月期の会社計画は、増収増益の見込みです。

株主優待は、100株以上で1000円相当、1000株以上で3000円相当のオリジナルカタログギフトです。カタログギフトと言っても選択肢はそれぞれ3つで、決して多くはありません。が、今回の優待内容はすでに発表済みなので、欲しいものがあるかどうか事前に確認できるのがうれしいですね。

今回の100株保有の選択肢は、自社商品の「和みシート」2畳、本社がある岡山県の特産品であるマスキングテープ、QUOカードの3種類です。

また長期保有優遇制度もあり、3年以上の継続保有で優待金額がそれぞれ2倍にアップ! 100株保有の場合は、岡山県名産の焼き菓子のセットや北海道産ゆめぴりかなどが選べるようになります。

首都圏でおなじみ椿屋珈琲店などで使える食事券【東和フードサービス】

■銘柄名(コード):東和フードサービス(東JQ:3329)
■権利月:4月/10月(年2回)
■最低投資金額:17万2200円(9/27終値1722円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:0.69%

10月の定番優待銘柄として知られる「 東和フードサービス 」。「椿屋珈琲グループ」「ダッキーダック」「イタリアンダイニングDoNa」「ぱすたかん・こてがえし」の4業態の飲食店を運営していて、株主優待はこれらの店舗で利用できる優待食事券です。出店は首都圏の1都3県に絞っていて、2019年8月末現在の店舗数は全119店。2020年4月期は既存店売上高が好調で、通期の会社計画は増収かつ2ケタの増益を見込んでいます。

詳しい優待内容は、保有株数に応じた500円分の優待食事券です。100株以上で3枚(4月)・2枚(10月)、200株以上で4枚(4月)・3枚(10月)、400株以上で7枚(4月・10月)、800株以上で14枚(4月・10月)、2400株以上で24枚(4月・10月)、4000株以上は一律36枚(4月・10月)となっています。

出店エリアが限られていますが、優待食事券の代わりに自社製品詰め合わせも選べるので、近くに店舗がなくても大丈夫。ちなみに、前回4月の100株保有時の自社製品は「椿屋珈琲ドリップパック」でした。

テーブルにも飾れるコンパクトな胡蝶蘭【アートグリーン】

■銘柄名(コード):アートグリーン(名セ:3419) ※FROGGYは東証銘柄を対象としておりますので買付できません
■権利月:10月
■最低投資金額:15万1500円(9/27終値1515円×100株)
■配当金額(会社予想):0円
■予想配当利回り:0%

「アートグリーン」は、生花流通業界のさまざまな課題解決に取り組む企業です。種苗の生産から栽培、販売、配送まで手がける、胡蝶蘭の一貫体制システムに強みがあり、花びらに文字やイラストを描いた付加価値の高いユニークな胡蝶蘭「化粧蘭」なども開発しています。昨年「合同会社日本プリザーブドフラワー協会」を子会社化したことから、2019年10月期から連結決算を開始しています。

株主優待は、100株以上で4500円相当のミディ胡蝶蘭がもらえます。贈答品としてポピュラーな胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」。ミディ胡蝶蘭なのでサイズこそ小ぶりですが、色はピンクでお部屋に飾ればグッと華やかになること間違いなし! テーブルやチェストなどに置いてもよさそうです。生花がもらえる株主優待銘柄は少ないので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

外食時の強い味方・ジェフグルメカード!【オリバー】

■銘柄名(コード):オリバー(名2:7959) ※FROGGYは東証銘柄を対象としておりますので買付できません
■権利月:4月20日/10月20日(年2回)
■最低投資金額:22万8000円(9/27終値2280円×100株)
■配当金額(会社予想):53円
■予想配当利回り:2.32%

ホテルや商業施設、企業などに向けた業務用家具の製造・販売を中核に、企画から製造、販売、納品、施工までを一貫して手掛けている「オリバー」。メーカーとしてだけではなく、国内外のメーカーからインテリア用品などを仕入れる商社としての機能も併せ持っています。2019年10月期は、大型宿泊施設の新築案件のほか、オフィス移転・改装案件の受注が好調で、通期の業績予想を上方修正。また業績予想の上方修正を受けて、配当の増配も発表しています。

優待内容は、100株以上で1000円分のジェフグルメカードです。ファミレスや大手外食チェーンなど、全国約3万5000店の外食店で、金券として利用できます。有効期限がないので使いやすいのもメリットです。

また、長期保有優遇制度もあり、2年以上の継続保有でもらえるジェフグルメカードの金額が2倍になります。なお、権利確定日は4月20日、10月20日ですが、今年の10月の実質的な権利確定日は18日(金)、権利付き最終取引日は16日(水)になるので、間違えないようにくれぐれも気を付けましょう。

いかがでしたか? 優待の全体数は少ないながらも、ユニークな自社関連商品やお得な優待券などが揃っていて見逃せない10月の株主優待。欲しい優待品が見つかったら、株式投資は未経験という方もこの機会にぜひ優待投資にチャレンジしてみては?

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優待の内容は2019年9月27日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。