「ソロキャンプ」人気で市場拡大!? アウトドア関連に注目

データから見つかる! 困ったときの投資アイデア/ 日興フロッギー編集部岡田 丈

最近、ホテル並みのサービスとキャンプスタイルの宿泊を融合した「グランピング」や、一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が広まるなど、アウトドアを楽しむ人が増えています。そこで今回は、そんなアウトドアを楽しむのに欠かせない企業をご紹介します。

アウトドア人気の高まりでキャンプ人口増加

オートキャンプ参加人口は、2013年以降増加傾向にあります。この背景には国内景気の回復に加えて、芸能人がキャンプやバーベキューを楽しんでいる様子をYouTubeやテレビ番組などで紹介し、アウトドアが身近な存在になっていることもあると考えられます。

日本オートキャンプ協会によると、2018年の特徴として「ソロキャンプ」の人気を挙げています。ひとり焼き肉、ひとりカラオケなどと同様に、アウトドアでも“おひとりさま”需要の取り込みが進んでいるようです

国内マーケットは5000億円規模に拡大

オートキャンプ参加人口の拡大に伴って、アウトドア関連市場も着実に拡大しています。矢野経済研究所は、2018年の国内アウトドア市場規模を5007億円と推計しています。「ライトアウトドア」という分野に含まれているキャンプですが、夏休みだけではなく冬や平日も含めて年間を通して利用者が増加しているようです。

また、アウトドアブランドのウエアやシューズが旅行や通勤・通学などで使われていることによって、「ライフスタイル」としてのマーケットも拡大しています。さらに最近では、訪日外国人が日本食やショッピングだけでなく地方でのコト消費にも関心を寄せ、インスタ映えするような景色やレジャーを楽しむ人が増えています。以上を踏まえると、アウトドア関連市場は今後も増加が続くと期待できるのではないでしょうか。

関連銘柄の業績に好影響

こうしたアウトドアに関連する企業をご紹介します。

ワークマンは8月の既存店売上高がなんと前年同月比+54.7%。空調ファン付き作業服やアウトドアなどにも着用できるラインナップを増やしたことで売上を大きく伸ばした模様です。ゴールドウインはアウトドア関連が好調で、増収増益トレンドが続いています。また、スノーピークは2019年12月期第2四半期営業利益が人件費増などで減益となりましたが、会社計画通りの水準で順調に推移。一方で、初心者向けのキャンプ用品が好調の模様です。また、釣り具用品に強みを持つシマノやグローブライドもアウトドア市場拡大の恩恵を受けることが予想されます。
仕事とは「やりたいことだけ」をやることだ【山井社長インタビュー前編】を読む

シマノ
ワークマン
スノーピーク
グローブライド
ゴールドウイン

本サイトは、原則として原稿作成時点における情報に基づいて作成しております。また、記載された価格、数値等は、過去の実績値、概算値あるいは将来の予測値であり、実際とは異なる場合があります。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。