みんなお金に無頓着すぎる!〜かぶ1000さん【第1話】

人生変えたきゃ投資人生/ かぶ1000川口真目

「もう少しお金があれば」と考えている人は多いと思います。でも、もしかしたらあなたの考える方向はズレているかも。

「億り人」のかぶ1000さんは、子どもの頃からお金のことを考え続けてきました。そんなかぶ1000さんが感じているのは「みんなお金に無頓着すぎる!」ということ。「いやいや、お金のこと、真剣に考えてるよ!」というあなたにこそ、ぜひお伝えしたいお話です!

僕は絶対、新幹線に「定価」で乗らない人間です

みんなお金にむちゃくちゃ無頓着ですよね。苦労して稼いだお金のはずなのに、なぜか使う方となると無頓着になっちゃう人が多い気がします。

億り人の投資家だって日常の消費はなるべく抑えて、その分を投資に回そうとしています。それなのに「億り人になりたいです!」なんて人が普通に高いところでペットボトルのお茶を買っちゃう。ペットボトルのお茶ってお店によって値段が違いますよね。どうして少しでも安いところで買わないの? 1回の節約は数十円でも年間にしたら何千円も変わってくるのに……!

「節約、収入、投資」の最適なバランスってあるんですよね。しかも、それは資産額に応じて変わる。

種銭が小さいうちに大事なのは、ずばり節約なんです。これから資産を作ろうとしているのに節約も考えずに、例えば新幹線などに定価で乗車しちゃう人がいますよね。そんな考え方では投資もうまくいかないと思います。

「節約よりも、収入を増やすことに必死なんだ」と反論されるかもしれないですが、収入ってそんな簡単には上がらないと思うんです。20%増やそうと思っても結構大変です。でも、支出だったら10%や20%、明日からでも減らそうと思えば減らせるんです。

お金は「万能カード」。だから極力使わない

今だったら「支払い方法」を見直したほうがいい。

現金って、いちばん使い勝手がいいですよね。現金での支払いが断られることはまずない。いわゆる「万能カード」です。そのかわり、現金の評価額って常に「100%」なんですよ。1万円の価値は常に1万円。

例えばクレジットカード払いだったらポイントの還元があるから、ポイント分値引きされた金額で買えたことになりますよね。また、買う店があらかじめ決まっているんだったら、お店の商品券や割引券、株主優待券があるならそれを使うこともできる。最近はスマホ決済アプリなど新しい支払い方法も登場しているので、節約できるツールがどんどん広がっています。

だから僕は万能カードである現金はなるべく使いません。どうしても現金で払わないといけないのは株くらいです。だから僕にとって「現金=株を買うためのもの」。

炊飯器は2月、テレビは4月、エアコンは10月に買え!

同じ商品を買うなら、あえて高いお店、高い時期、高い支払い方法を選ぶ必要はありません。僕は東京へ行くなら事前に安い切符を予約してから電車に乗るし、ゴールデンウィークのような割高で混雑している時期に旅行なんて行かない。

「ムダを排除する消費行動」を日常生活でも習慣づけるようにしています。必要なものは余裕を持って買っておく。必要に迫られて購入すると高く買ってしまうことになりやすいので、「ほしい時に買う」ということはほとんどしません。

同じ商品でも業務用を買うと割安に買えることもあるんです。ハーゲンダッツのアイスだって、コンビニだと1カップ280円。でも業務用は20倍近い量が入っているのに、価格は8倍ちょっと。家で食べるんだったら、業務用を買っておいたほうが節約できますよね。

あとは家電。これも「あと、どのくらい使えるかな」とイメージしておく。故障してから買い換えると必要に迫られて買うことになるので選択肢が限られてしまいます。余裕を見て、安い時期を狙って買い換えるんです。炊飯器だったら2月、エアコンは10月、その他の家電は4月が狙い目です。炊飯器は4月に新モデルが出ることが多いので直前に安くなるし、多くの家電は引っ越しシーズンの3月が需要期。それをすぎると安く買える。

こういう周期を覚えておいて、日常生活にプログラミングしておくんです。

投資に一番必要なものって、じつは「時間」なんです

そのために重要なのが、時間の融通が利くこと。時間に追われてると炊飯器のことまで考える余裕がないですよね。そういった意味で余裕は大切です。人生が硬直化しまうと、発想の転換もできにくくなると思います。

もちろん生活のためにお金を稼がないといけないから収入も大切です。でも、それだけじゃない。節約のことも考えて、投資のための種銭を増やしていく。そういう意味での「節約と収入」のバランスが大事なんです。

そうやって作った種銭を投資に回して、ある程度貯まってきたら、今度は給料が下がったとしても労働の比率を落として投資の時間を増やしていく。

そのタイミングは労働などの収入から得られるキャッシュフローと、投資から得られるキャッシュフローとの比較で考えればいいんです。資産が増えるにしたがって、投資からのキャッシュフローが大きくなって、どこかの時点で労働などからの収入を追い越すはずなんですよ。そうしたら時短勤務に切り替えるとかね。

給料を10倍にするのはすごく難しいですけど、投資の利益を10倍にしようと思ったら購入額のゼロをひとつ足すだけ。出来高の少ない株の場合は、そう単純ではないとは思いますけど、給料を10倍にするよりはずっと簡単。

僕自身、株式投資で資産を増やせたことで、自分の人生の時間をどう使うか、自由に選べるようになった。株の勉強をしてもいいし、節約のためにバーゲンセール会場を回ることもできるし、あえて高くて混んでるゴールデンウィークに旅行に行かなくてもいい。

皆さんも自分の人生の時間、自由に使いたいと思いませんか?