酉年相場はにぎやかに! 今年を彩る「トリ」関連企業たち

株はテーマで斬れ!/ 日興フロッギー編集部白根ゆたんぽ

株の世界にはさまざまな格言があるのを知っていますか? 人びとの心理や、過去の傾向から言い伝えられてきたものですが、干支にちなんだものもあるんです。酉年の2017年は、申年につづいて「さる・とり騒ぐ」=にぎやかな相場になるといわれる年。そんな今年のはじまりは、「トリ」関連の企業に注目してみましょう!

大空に舞う鶴の挑戦はつづく【日本航空】

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新年らしくおめでたい鶴と日の丸、このふたつをモチーフとしたロゴ で知られる企業が「 日本航空 」です。飛行機には、安全で正確な運航をしてほしいですよね。日本航空は、米国の調査会社から定時到着率が89.44%、世界で1位(2015年)と認定されたんです。

運航の時間が正確なだけではありません。日本航空は、経産省と東証から、2016年の「健康経営銘柄」「なでしこ銘柄」「攻めのIT経営銘柄」3部門で選定されています。機内インターネット接続サービスなど、その便利さをすでに体験された方も多いのではないでしょうか。2010年に経営破たんを経験した日本航空は、新しい路線開設などが制限されていましたが、それも2017年3月末まで。「世界で一番お客様に選ばれ、愛される航空会社」をめざす日本航空。さらなる成長とサービス提供を期待したいところです。

経営理念は「焼鳥で世の中を明るくする」【鳥貴族】

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すべてのメニューが280円というおサイフに優しい焼き鳥チェーンを展開しているのが「 鳥貴族 」。「お客様を【貴族】扱いする(大切にしていく)」「オシャレな名前にする(女性客を増やす)」という2つの狙いから大倉忠司社長自らがネーミング。ちなみに、丸みをおびた社名の文字も社長のデザインだそうです。鳥貴族では、「国産国消への挑戦」に取りくんだ結果、2016年10月から全てのメニューで「食材国産比率100%」を達成しました。
安いだけでなく、おいしくて安全なのはうれしいですね。

この安さとおいしさを、長く続けていくために、2015年8月から「280円均一を守ろうプロジェクト」というプロジェクトをはじめています。ムリ・ムダ・ムラの洗い出しにはじまるこの取り組みは、鳥貴族がさらに成長していく原動力となることでしょう。

「お、ねだん以上」で、支持され続けるトリ【ニトリホールディングス】

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似鳥家具店として札幌で創業してから今年で50年。だれもが気軽に買える値段で、半世紀にわたって「住まいの豊かさ」を提案してきたのが
ニトリホールディングス 」です。

全国で店舗数423(2016年12月現在)の大規模グループに成長したニトリ。それまでは郊外型のお店が中心でしたが、2015年には都心への進出を始めました。4月のプランタン銀座、2016年12月の新宿高島屋など、高級百貨店への進出は注目を浴びました。それにともない、2017年秋からは、より品質やデザインを重視した中価格帯のブランド「&Style」も展開する予定で、価格帯別によるブランド戦略も進めています。

日経リサーチ社による「ニッポンの店大賞2016」では、「日常生活に彩り」部門でニトリが1位。そしてなにより、29期連続での増収増益(2016年2月期)を達成したということこそ、ニトリが世の中に支持されていることの証なのではないでしょうか。

日本一トリを売ってる会社!?【日本KFCホールディングス】

フライドチキン、おいしくてお手軽ですよね。最近はコンビニの店頭でも売られてますが、「ケンタッキー・フライドチキン(KFC)」の2015年の国内シェアは37%。トップの位置をキープするのが「 日本KFCホールディングス です。

この強さの原動力は、何と言っても全世界のKFCに変わることなく受け継がれている「オリジナルチキン」のおいしさでしょう。創業者のカーネル・サンダース氏は日本を3回訪れていますが、当時の日本KFC社の会長に「じつは、日本のフライドチキンが一番気に入っている」と打ち明けたそうです。

本来、日本KFCは日本国内のチェーン展開のための会社なのですが、2016年8月から、東南アジア地域への進出のための会社をつくり、9月には第一弾としてタイへ進出しました。日本での経験とノウハウを活かして、海外であたらしい市場を開拓する、成長への挑戦も忘れない会社なのです。

名前の由来は、太陽(サン)と鳥(トリ)【サントリー食品インターナショナル】

上場していない大企業として有名なサントリーグループのなかで、飲料や食品を取りあつかう上場企業が「 サントリー食品インターナショナル 」です。「BOSS」「サントリー天然水」「伊右衛門」などおなじみのブランドがたくさんあり、仏オランジーナ・シュウェップス・グループの買収など、海外M&Aにも積極的な会社です。

サントリーは、早くから広告にも力を注いできました。のちに社名にもなる「サントリー」は、創業者・鳥井信次郎氏が売れ筋だった赤玉ポートワインのロゴ・太陽(サン)と、自分の名前からつけました。 商品開発だけでなく、宣伝コピーもみずから作る、明治生まれの創業者の柔軟な発想は現代にも引きつがれています。

創業間もない頃から「おいしさ」と「健康」を研究し続けてきたことで、サントリー食品はたくさんの特定保健用食品(トクホ)を生みだしてきました。中でも「特茶」は、トクホ№1ブランドとして、2016年1月から8月の累計で前年の2割増、過去最高の販売量となりました。

「水と生きる SUNTORY」は、サントリーから私たちへのメッセージ。社会に潤いを与え、水のように柔軟に、新しいテーマに挑戦していくという思いを、これからも受けとめていきたいですね。

いかがでしたか? 業績や株価も気になりますが、「会社を知る」こともとても大事です。社名の由来やマメ知識などから会社をながめてみると、意外な発見があったりします。ふだんの生活の中から、金の卵を生み出してくれる、あなたにぴったりな企業をいっしょに探していきましょう。

今回のテーマで取り上げた上場企業

日本航空
鳥貴族
ニトリホールディングス
日本KFCホールディングス
サントリー食品インターナショナル

*本資料掲載時点で、鳥貴族は日本証券金融の注意喚起銘柄に指定されています。
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