2019年7月16日(火)の約定分から、日本株市場全体で株式の受渡日(決済日)が変更になります。これまでは約定した日(取引日)から受渡日まで4営業日かかっていましたが、3営業日に短縮されます(いずれも取引日と受渡日を含めた日数)。これにより日興フロッギーではどのような影響があるか、そもそもどうしてこれまで4営業日もかかっていたのかを解説します。
1日早く出金できるように!
結論から言うと、フロッギーでの買付のときは事前に入れていただいた資金の中で買付を行う場合、特に影響はありません。一方、売却のときはこれまでより1日早く出金することが可能となります。
株主優待を手に入れるための日数も短縮へ
今回の受渡期間の短縮化に伴い、フロッギーで株主優待を受け取るためのスケジュールも変更になります。従来は、権利確定日から6営業日前までに株を購入していなければ優待をもらう権利を得られませんでした。しかし、2019年7月分以降については、権利確定日から4営業日前までに株を買っていれば優待をもらうことができるので、その分資金の工面などにおいて余裕が生まれることになります。
つまり、権利確定日が7月31日(水)の企業の場合は、25日(木)までに株を購入(約定)していれば、企業が設定している優待をもらえます。フロッギーの場合は、7月25日(木)の午前11:30までに買い注文を出していれば、25日(木)の後場で株を購入することが可能となります。
4日もかかっていたのは昔の名残り
そもそも今まで受渡しに4営業日もかかっていたのには理由があります。インターネットが普及していなかった時代、「株券」はその名の通り「紙の券」として流通していました。そのため、売買が成立した後に新しい株主へ運搬するのに時間がかかっていたのです。
いまではインターネットの発達や、2009年に行われた株券電子化などにより、受渡の事務手続きそのものには時間がほとんどかからなくなりました。また、 欧州や米国でも受渡日数が3営業日になっていることもあり、ようやく日本でもその対応が行われることになったのです。
もっと楽しく投資ができるように!
これからもフロッギーでは、優待や売買そのものがもっと楽しくなるように改良を続けていきます。記事のラインアップ拡充だけでなく、システム面でもどんどん改善していきますのでぜひお楽しみに!
「日興フロッギーで株主優待をもらおう」を読む
「優待ライター厳選! 今月の株主優待」の連載を読む
・2019年7月16日(火)から株式の受渡(決済)までの日数が4営業日から3営業日に変更される
・フロッギーでの買付時は事前に入れた資金で買付を行う場合変わらないが、売却時にはこれまでより1日早く出金できるようになる
・株主優待をもらうためには、権利確定日から4営業日前までに購入している必要がある
・受渡しに4営業日もかかっていたのは、株券が紙で流通していたころの名残り