5月は「買物三昧」&「いただき物天国」! 暮らしがときめく優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

5月の株主優待は全部で32銘柄とかなり少なめですが、ショッピングに使える株主優待券の銘柄と、食品や飲料の詰め合わせ、カタログギフトなど「モノ」がもらえる銘柄はなかなかの充実ぶりです。今回は、買い物系では100円ショップ「キャンドゥ」やお手頃ファッションが楽しめる「ハニーズホールディングス」、また「モノ」がもらえる銘柄では、大粒のピオーネが人気の「大黒天物産」や欲しいものが選べるカタログギフトの「宝印刷」、さらに今回から保有株数別優待と長期保有優遇制度を導入した「東武住販」など、ぜひともチェックしておきたい10銘柄をご紹介します。

※特別に記載がない場合、権利付最終日は5月28日(火)です。
※FROGGYを使って優待をもらう場合には、保有する株式が5月23日(木)までに単元株数以上になるよう購入してください。

「もらって嬉しい株主優待。知っておくべき基本のキ」を読む

宝石みたいな大粒ピオーネ!【大黒天物産】

■銘柄名(コード):大黒天物産(東1:2791)
■権利月:5月
■最低投資金額:38万3000円(4/25終値:3830円×100株)
■配当金額(会社予想):25円
■予想配当利回り:0.65%

七福神の「大黒天」が社名の由来という「 大黒天物産 」。ディスカウントストアの「ラ・ムー」や「ディオ」「ディオマート」などを、中国地方を中心に、中部エリア以西で140店舗以上を展開しています。2019年5月期は、事業譲受による店舗数増加などで売上高が期初予想を上回った一方で、利益面は昨年7月の西日本豪雨で複数の店舗が被災した影響により期初予想を下回り、通期では増収減益を見込んでいます。

優待品は岡山県産の「大粒ピオーネ」。皮が紫黒色で粒が大きい品種のブドウです。100株以上で2000円相当、500株以上で3000円相当、1000株以上で5000円相当、1万株以上では1万円相当がもらえます。なお、1万株以上の場合は、ピオーネとその他の果物の組み合わせになります。同社は、この株主優待をすでに13年間続けていて、「大粒で美味しい」と好評です。発送時期は、例年9月下旬から10月上旬と少し先になりますが、楽しみに待ちましょう。

球根セットからお米、カレーまで!【サカタのタネ】

■銘柄名(コード):サカタのタネ(東1:1377)
■権利月:5月
■最低投資金額:35万7500円(4/25終値:3575円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:0.84%

ガーデニング好きなら知らない人はいない、国内首位の種苗メーカー「 サカタのタネ 」。タネをはじめ苗木、球根、農園芸用品などを幅広く生産・販売していて、病気に強い野菜などニーズに応える商品開発力にも定評があります。また、創業当初から海外輸出にも積極的で、現在では世界170ヵ国以上に「SAKATAブランド」のタネを供給しています。2019年5月期の会社計画は、増収最終増益を見込んでいます。

株主優待は、100株以上で複数の商品から欲しいものが選べるカタログギフトタイプ。ただし、100株以上、300株以上、1000株以上で内容が異なります。たとえば、前回の選択肢にあった山形県の「つや姫」の新米は、100株では1.5kg、300株では3.5kg、1000株では5kgと保有株数で内容量が異なりました。優待品の選択肢はそれぞれ7品程度と多くはありませんが、オリジナル球根セットやマイクロサイズの胡蝶蘭から、レトルトカレーやおせんべいの詰め合わせまで用意されているので、誰にとっても嬉しい優待と言えそうです。なお、商品ラインナップは毎年変更されます。

夏に飲みたい! りんご100%ジュース【イーサポートリンク】

■銘柄名(コード):イーサポートリンク(JQ:2493)
■権利月:5月
■最低投資金額:11万1300円(4/25終値:1113円×100株)
■配当金額(会社予想):5円
■予想配当利回り:0.45%

イーサポートリンク 」は、生鮮流通業界向けに特化したシステム開発を手がける企業です。生産者から販売者まで流通情報を一括管理できる「イーサポートリンクシステム」をはじめ、生鮮品の受発注決済を行う「生鮮MDシステム」や在庫管理を一括で制御する「S ii MD システム」などさまざまなサービスを提供しています。また、青森県の「岩木山りんご生産出荷組合」のりんごを販売するなど農業支援事業にも携わっています。前期は大幅な減益となりましたが、その反動もあって2019年11月期の会社計画は増収かつ大幅な増益を見込んでいます。

りんごの販売にも関わっている経緯からか、優待品は青森県産100%のりんごジュースです。100株以上で、1リットルのガラス瓶に入ったジュースが3本分もらえます。優待品の到着予定は7月で、暑くなってジュースが欲しくなる時期だけに嬉しい優待ですね!

必要な100円グッズが20個選べる【キャンドゥ】

■銘柄名(コード):キャンドゥ(東1:2698)
■権利月:5月
■最低投資金額:17万700円(4/25終値:1707円×100株)
■配当金額(会社予想):17円
■予想配当利回り:1.00%

北海道から沖縄まで、全国に100円ショップを展開する「 キャンドゥ 」。店舗数は、国内が直営とFC合わせて994店、さらに海外FC店も8店あります(2019年2月28日現在)。積極的に出店を進めていて、2019年11月期は40店舗を計画しています。100円ショップというと「安さ」が注目されがちですが、同社は「量」から「質」への転換を進めていて、「アクセサリーラッピングキット」「OSOROIソックス」などオリジナルの商品開発にも取り組んでいます。なお、今期の会社計画は増収減益の見込みです。

優待品は、100株以上で100円+消費税分の株主優待券を20枚。全国の自社店舗で利用できます。100円の商品であれば、20個も好きな商品を選べると思うと、テンションが上がりますね! 券面の表記は「¥100+税」なので、増税後も安心して利用できます。なお、店舗が近くにない場合は、未使用の状態で優待券を返送すると、自社で選んだ商品の詰め合わせを受け取ることが可能です。

プチプラお洒落の強い味方!【ハニーズホールディングス】

■銘柄名(コード):ハニーズホールディングス(東1:2792)
■権利月:5月
■最低投資金額:10万3500円(4/25終値:1035円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.93%

2017年3月に持株会社体制に移行した「 ハニーズホールディングス 」。傘下には、10~50代の女性向け衣料を企画から製造、販売まで手がける「ハニーズ」などを抱えています。主にショッピングセンターなどに出店していて、店舗数は2019年3月末時点で866店。「NEXT HONEYS」と名付けた中期経営計画の最終年度となる2019年5月期は、国内事業の堅調に加えて、不振が続く中国子会社の店舗をすべて閉鎖したことなどから、減収ながらも大幅な増益を見込んでいます。

株主優待は、10株以上で1枚、50株以上で2枚、100株以上で6枚、1000株以上で12枚の500円分の株主優待券です。優待券は、「ハニーズ」をはじめ全国の自社店舗で利用できます。手頃な価格の商品が多いので、100株でもらえる3000円分の優待券で有意義なショッピングができそうです。なお、1単元は100株ですが、この銘柄では10株以上、50株以上の単元未満株でも優待がもらえます。ただし、単元未満株の売買ができる証券会社は限られます。FROGGYで購入するなら、100株になるまでコツコツ続け、優待をゲットするのが良いでしょう!

お得度ならば商品券! 使い勝手ならQUOカード【大光】

■銘柄名(コード):大光(東1:3160)
■権利月:5月、11月
■最低投資金額:6万7000円(4/25終値:670円×100株)
■配当金額(会社予想):8円
■予想配当利回り:1.19%

岐阜県大垣市に本社を置き、大手外食チェーンやホテル、レストランなどへの食品卸を手がける「 大光 」。業務用食品スーパーの「アミカ」も展開していて、2019年2月末現在の店舗数は愛知県と岐阜県を中心に46店です。2019年5月期は、食品卸の外商事業で営業拠点の強化に取り組んでいて、その費用などが増加することから通期の会社計画は増収減益を見込んでいます。一方、配当については4期連続の増配を予定しています。

優待品はQUOカードまたは、アミカ商品券です。詳しい内容は、①QUOカード②アミカ商品券のいずれかを、100株以上で①500円分②1000円分、500株以上で①1000円分②2000円分、1000株以上で①2000円分②4000円分です。まず、QUOカードが届くので、それをアミカ各店の店頭に持っていくと商品券に換えてもらえます。商品券はQUOカードの2倍の額面なので、近くに店舗があるなら交換がおすすめですが、そうでなければQUOカードをそのまま受け取って、コンビニなどで使いましょう!

少数精鋭の「選べるギフト」【宝印刷】

■銘柄名(コード):宝印刷(東1:7921)
■権利月:5月
■最低投資金額:17万2300円(4/25終値:1723円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.90%

宝印刷 」は、社名に「印刷」と付いていますが、上場企業のディスクロージャー(投資判断に関わるような情報開示)の印刷物や開示書類作成支援ツールなどを扱う専門企業です。現在、2020年5月期を最終年度とする中期経営計画を策定中で、最終年度には売上高191億円、営業利益19億円を目指しています。ちなみに、2019年5月期の会社計画では、売上高169億円、営業利益16億円を見込んでいます。予想配当利回りは2.90%と比較的高く、配当利回りにも注目したい銘柄です。

さて、株主優待は100株以上で1500円相当、2000株以上で3000円相当の「選べるギフト」です。選択肢は、例年それぞれ8点程度。たとえば昨年の100株保有の場合は、飲み物、お菓子、調味料、洗剤など、少ないながらも”少数精鋭”のラインナップでした。さらに、3年以上の継続保有で、100株なら2000円相当、2000株なら3500円相当と、優待金額がそれぞれ500円相当ずつアップするのも魅力です。

中国・九州ゆかりの美食が届く!【東武住販】

■銘柄名(コード):東武住販(JQ:3297)
■権利月:5月
■最低投資金額:12万8200円(4/25終値:1282円×100株)
■配当金額(会社予想):30円
■予想配当利回り:2.34%

不動産の売買・仲介事業を手がける「 東武住販 」は、特に中古住宅の再生販売に強みがあります。また、今回から株主優待の内容を一部拡充、変更することでも話題の銘柄です。ここ数年、業績は右肩上がりで推移していて、2019年5月期の会社計画も増収増益を予想しています。また、期初から増配を予定していましたが、1月にはさらなる増配を発表し、今期の配当は前期比+7円の30円を見込んでいます。

今回からの優待内容は、100株以上で1000円相当、1000株以上で2000円相当の自社営業エリアにゆかりの食品です。これまでは、本社のある「下関市ゆかりの食品」でしたが、エリアが大幅に拡大しました。ちなみに会社概要を見ると、同社の事業所は山口、福岡、佐賀、広島、大分の5つの県にあり、今年はどのエリアの食品がもらえるのか気になりますね。また、新たに長期保有優遇制度も導入され、3年以上継続して保有した場合には、100株以上、1000株以上ともに優待金額が1000円相当アップします。

日々のお買物に便利♪【クリエイトSDホールディングス】

■銘柄名(コード):クリエイトSDホールディングス(東1:3148)
■権利月:5月
■最低投資金額:25万6600円(4/25終値:2566円×100株)
■配当金額(会社予想):36円
■予想配当利回り:1.40%

神奈川県を中心とする関東圏と静岡、愛知に、「薬クリエイト」などのドラッグストアを581店舗、調剤薬局を195店舗(2019年2月28日時点)展開する大手ドラッグストアチェーンの「 クリエイトSDホールディングス 」。また、有料老人ホームやデイサービスセンターも運営しています。2019年5月期は、化粧品などの品揃えを充実させた新業態の「クレモ」などを積極出店していて、会社計画は増収増益の見込みです。なお、株主還元にも積極的で、過去数年と同様、今期も増配を予定しています。

優待内容は、500円分の買物優待券を、100株以上で3枚、300株以上で8枚、1500株以上で16枚、3000株以上で24枚。「薬クリエイト」など自社店舗各店で利用できます(調剤薬局では使えません)。店舗によっては、食品や文具、雑貨まで扱っているので、日々のちょっとした買物にも便利に使えそうです。そして、お店が近くにないという人もご安心を。買物優待券の代わりに、100株以上でおこめ券3枚(1320円分)、300株以上で自社指定のカタログギフトを選択することも可能です。

春は金券、秋は自社製品【ニイタカ】

■銘柄名(コード):ニイタカ(東1:4465)
■権利月:5月、11月
■最低投資金額:15万7700円(4/25終値:1577円×100株)
■配当金額(会社予想):26円
■予想配当利回り:1.65%

ニイタカ 」という社名には、あまり馴染みがない人が多いのでは? 業務用洗剤や洗浄剤、除菌剤などの製造販売を手がけるメーカーです。また、旅館やレストランで見かけることもある固形燃料のシェアは国内60%以上! 知らないうちに同社の製品を使っているかもしれませんね。また、長期経営ビジョンとして、業務用洗剤・洗浄剤市場でのシェア30%以上を掲げています。2019年5月期の会社計画は増収増益の見込みで、さらに増配も予定しています。

株主優待は、5月は金券で11月は自社製品という「2本立て」。詳しく説明すると、5月は100株以上で500円分のジェフグルメカード、1000株以上で5000円分の日本旅行ギフト旅行券がもらえて、11月は、100株以上、300株以上、1000株以上でそれぞれ複数の自社商品から欲しいものを選択できます。前回の100株保有の場合は、食器用洗剤「ローヤルサラセン」または釜飯3食セット(固形燃料付き)でした。さらに、100株以上を3年間以上継続保有した株主20名を対象に、工場見学会も開催しています(応募者多数の場合は抽選)。

いかがでしたか? 数は少ないながらもショッピングに嬉しい優待券や、飲料や食品の詰め合わせ、カタログギフトなど、気になる優待が見つかったのではないでしょうか。「平成」は優待投資未経験だったという方も、「令和」時代の幕開けと共に、新たに株主優待にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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優待の内容は2019年4月25日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。