1月は人気外食からお洒落アイテムまで! 冬を盛り上げる優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

1月の株主優待は全部で31銘柄です。優待件数は決して多いとは言えませんが、内容的には大充実! 人気外食店で使える優待券に、飲料やお洒落アイテムなどの自社商品、便利なQUOカードなど、さまざま優待を楽しむことができます。今回はその中から、自社飲料&ゼリーの詰め合わせがもらえる定番の「ダイドーグループホールディングス」、お洒落なカフェなどを展開する「バルニバービ」、抽選で海外旅行が当たる「クロスプラス」、さらには今回から内容を一新してポイント交換型の株主優待をスタートする「タカショー」など、厳選した10銘柄の情報をお届けします!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は1月28日(月)です。

「もらって嬉しい株主優待。知っておくべき基本のキ」を読む

抽選で30万円分の旅行券が当たる! 老舗アパレル【クロスプラス】

■銘柄名(コード):クロスプラス(東2:3320)
■権利月:1月
■最低投資金額:7万4000円(1/4終値:740円×100株)
■配当金額(会社予想):6円
■予想配当利回り:0.81%

創業から67年を数える老舗婦人アパレルメーカーの「 クロスプラス 」。「アルファキュービック」(ライセンス契約)や「ジュンコシマダ」などよく知られたブランドも複数扱っています。2019年1月期については、当初は増収増益を見込んでいましたが、豪雨などの天候が影響した消費低迷と節約志向の高まりによる利益率低下で、第3四半期決算発表時に業績予想を下方修正。残念ながら大幅な減益予想となっています。

優待品は、自社商品か自社オンラインショップで使えるクーポン券のいずれかを選ぶ方式で、100株以上で3000円相当、500株以上で5000円相当、1000株以上で1万円相当がもらえます。クーポン券はオンラインショップ用なので、近くに店舗がない人でも安心です。ちなみに、昨年の100株以上の自社商品は「アウター感覚で着られる」女性用のパジャマでした。そして、優待はこれだけではありません。抽選で10名の株主に、30万円相当の旅行券も当たります。3年以上の長期保有者の場合は、旅行券当選の確率が少しアップするといううれしい特典も!

個性的な店舗で、特徴あるメニューを楽しんで【バルニバービ】

■銘柄名(コード):バルニバービ(マザーズ:3418)
■権利月:1月、7月(年2回)
■最低投資金額:20万800円(1/4終値:2008円×100株)
■配当金額(会社予想):15円
■予想配当利回り:0.75%

「グッドモーニングカフェ」や「カフェガーブ」、「鹿屋アスリート食堂」など、特徴のある飲食店を多数手がけている「 バルニバービ 」。企業名は知らなくても、同社のカフェやレストランを利用している人もいらっしゃるのでは。自社グループ店舗は、東京や大阪などを中心に全国に82店(2018年11月末時点)。画一的なチェーン店ではなく、地域ごとの個性に合わせた店舗づくりを心がけています。前期は事業開発費や人件費の増加が響き2ケタの減益となりましたが、2019年7月期の会社予想は増収増益を見込んでいます。また、1月末日を基準日として、1株を2株に分割することを発表。株主優待制度の一部拡充も発表しています(※配当と株主優待は分割前の株式数に基づいて行われます)。

株主優待は、100株以上で2000円分、300株以上で4000円分の食事券です。自社店舗で利用できる食事券の代わりに、自社焙煎コーヒー豆やオリジナルブレンド米、非売品の焼き菓子も選べるので、店舗が近くにない人も大丈夫! また、300株以上の保有で、隅田川花火大会の特別鑑賞券やレセプションパーティ招待券など(いずれも過去の実績)さまざまな商品が当たる、応募式抽選会にも参加できます。さらに長期保有優遇制度もあり、100株なら1年以上、300株以上なら半年の継続保有で3%割引など、保有株数と保有期間に応じて割引が受けられるカードも発行されます。

追加料金ナシで、大盛ネギチャーシュー麺もOK【丸千代山岡家】

■銘柄名(コード):丸千代山岡家(JQ:3399)
■権利月:1月、7月(年2回)
■最低投資金額:15万3900円(1/4終値:1539円×100株)
■配当金額(会社予想):14円
■予想配当利回り:0.91%

豚骨ベースの濃厚スープに極太ストレート麺がマッチする人気店、「ラーメン山岡家」を運営する「 丸千代山岡家 」。煮干しスープにこだわった「極煮干し本舗」や「極味噌本舗」も含めると、全国に153店を展開しています(2018年11月末時点)。一定の品質を保つために、すべて直営店で運営しているのも特徴です。2019年1月期は、全店・既存店共に売上高・客数・客単価のいずれも前年同月比を上回って推移していて、通期の会社予想も増収増益を見込んでいます。

詳しい優待内容は、①ラーメン優待券(450~1250円相当)か②お米のいずれかを選ぶスタイルで、100株以上で①2枚②2キロ、500株以上で①4枚②4キロ、1000株以上なら①6枚②6キロです。選択肢にお米があるので、店舗が近くになくても安心です。また、「せっかくなら優待券が使える最も高いラーメンを食べたい」という人には、「ラーメン山岡屋」の辛味噌ネギチャーシュー麺や特製味噌ネギチャーシュー麺を大盛で注文するのがおすすめ。ぴったり1250円分になりますよ。ちなみに、サイドメニューやドリンクには優待券が使えないのでご注意を!

1000点以上から欲しいものをチョイス!【タカショー】

■銘柄名(コード):タカショー(東1:7590)
■権利月:1月20日
■最低投資金額:23万9000円(1/4終値:478円×500株)
■配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:2.09%

ガーデニング用品やエクステリア用品を、プロユース及び個人向けに企画・製造・販売している「 タカショー 」。国内のみならず、ヨーロッパ各国や中国、オーストラリアなどにも販路を広げていて、2018年8月には成長著しいインドに新たに子会社を設立しました。また、2018年7月には東証二部から一部に市場を変更しています。2019年1月期の会社予想は増収を見込んでいますが、営業利益に関しては期初時点の予想通り2ケタ減益で着地する見通しです。

株主優待は今回から内容が一新。さまざまな商品やサービスと交換可能な株主優待ポイントがもらえる、「タカショー・プレミアム優待倶楽部」が導入されました。具体的には、500株以上で3000ポイント、700株以上で4000ポイント、900株以上で5000ポイント、1000株以上で8000ポイント、2000株以上で1万8000ポイントなど、保有株数に応じてポイントが付与されます。ガーデニング関連商品をはじめ、グルメやスイーツ、家電製品、体験ギフトなど1000点以上ものアイテムからポイント数の範囲内で好きなものを選択できます(ポイントは1年繰り越しOK!)。ちなみに、100株以上の保有者には優待特別販売カタログが贈られます(年2回送付)。なお、株主優待ポイントを取得するには500株以上が必要です。権利付き最終日が1月15日(火)であることと併せて、くれぐれもお間違いなく!

やっぱり嬉しい! 魚沼産の新米コシヒカリ【積水ハウス】

■銘柄名(コード):積水ハウス(東1:1928)
■権利月:1月
■最低投資金額:160万7500円(1/4終値:1607.5円×1000株)
■配当金額(会社予想):79円
■予想配当利回り:4.91%

積水ハウス 」は戸建住宅事業を中核とする住宅メーカーです。国内事業が中心ですが、最近ではオーストラリアや米国など海外市場での住宅供給にも積極的に取り組んでいます。株主にとっては、株主還元に力を入れている点が魅力のひとつで、配当利回りは4.91%(1月4日終値で算出)。配当性向40%を目安としていて、ここ数年は毎年増配が続いています。2019年1月期の会社予想はわずかに増収ながら、減益を見込んでいます。

株主優待は、1000株以上で魚沼産コシヒカリの新米が5キロです。1単元は100株ですが、株主優待をもらうには10単元(1000株)が必要な点に注意しましょう。10単元では投資金額は160万7500円と非常に高額になるので、「コシヒカリは欲しいけれど、一度にそんなに資金は出せない」という人は100株ずつ買い増していく方法もおすすめです。1000株に達して株主優待がもらえるようになるまでの間も、この配当利回りが期待できるのであれば、じっくりと待てるのではないでしょうか。

もらった人が笑顔になる、輝くジュエリー【光・彩】

■銘柄名(コード):光・彩(JQ:7878)
■権利月:1月
■最低投資金額:25万円(1/4終値:2500円×100株)
■配当金額(会社予想):40円
■予想配当利回り:1.60%

光・彩 」は、ジュエリーとジュエリーパーツの製造を手がける総合宝飾品メーカーです。山梨県に自社工場を持ち、ジュエリーパーツについては国内シェアNo.1で、海外120ヵ国とも取引があります。2019年1月期は、特許を持つピアスパーツの販売好調などで利益予想を増額修正。通期の会社予想は増収増益を見込んでいます。なお、1日の出来高が少ない銘柄なので、希望する価格で、買いたい時に買えない、売りたい時に売れないこともあるという点には注意が必要です。

株主優待品は、100株以上で3000円相当の株主限定オリジナルジュエリーです。ジュエリーの内容は毎年変更されていて、昨年はキュービックジルコニアが輝く星型の「シルバーステラペンダント」でした。自分で使うのはもちろん、プレゼントにも喜ばれそうです。企業サイトのIRページ内の「株主優待」コーナーでは過去の優待品が画像入りで紹介されているので、まずは優待ジュエリーの傾向などをチェックしてみるのがおすすめです。

雑貨で暮らしをセンスアップ♪【ミサワ】

■銘柄名(コード):ミサワ(東1:3169)
■権利月:1月
■最低投資金額:12万6000円(1/4終値:420円×300株)
■配当金額(会社予想):5円
■予想配当利回り:1.19%

インテリアや生活雑貨などを扱う「unico」や「unico loom」を運営する「 ミサワ 」。実店舗は全国に57店舗(2018年7月末現在、レストラン・カフェ4店舗を含む)あり、また自社のオンラインショップも展開しています。2019年1月期は、新商品やオンラインショップでの販売が好調な上にコスト削減にも成功して会社予想を上方修正。増収黒字転換を見込むと共に、前期の無配から一転、配当も実施する予定です。ただ、配当金による利益還元策をとるため、これまで実施してきた優待券を廃止することも併せて発表しています。

今期からの株主優待は、300株以上で5000円相当のunicoオリジナル株主限定商品のみ。100株以上を3年以上保有した場合にも同じ優待品を受け取れるので、投資資金が少ないという人は100株で3年間の継続保有を目指すのがいいかもしれませんね。オリジナル株主限定商品の内容は毎回変わりますが、昨年はタオルセット、マグカップ&プレートセット、箸・箸置き&ランチョンマットセットの3つから好きなものを1つ選ぶことができました。

どこでも便利なQUOカード【ネオジャパン】

■銘柄名(コード):ネオジャパン(東1:3921)
■権利月:1月、7月(年2回)
■最低投資金額:7万3000円(1
/4終値:730円×100株)
■配当金額(会社予想):5円
■予想配当利回り:0.68%

ITの力で日本企業と社会のコミュニケーションを変えたい、そんな願いを込めて「新しい日本」という意味の社名を付けたという「 ネオジャパン 」。企業・官公庁向けのパッケージソフト販売やクラウドサービスなどを手がけています。2015年の上場以来、業績は一貫して右肩上がりで、2019年1月期も会社予想は2ケタの増収増益を見込んでいます。また、『日経コンピュータ』誌の「顧客満足度調査2018−2019」グループウエア部門で4年連続1位を獲得するなど、同社の製品は顧客からも高く評価されているようです。

株主優待は、100株以上で500円分、200株以上で1000円分のQUOカードです。大手コンビニ各社で使えるほか、一部のドラッグストアやファミレスなどで金券として利用ができます。同社のQUOカードの優待金額はそれほど大きくはありませんが、10万円以下の投資金額で買えることや安定した業績面などから、買いやすい優待銘柄と言えそうです。

焼き鳥3皿1000円、気軽に立ち寄りたい【鳥貴族】

■銘柄名(コード):鳥貴族(東1:3193)
■権利月:1月、7月(年2回)
■最低投資金額:18万1000円(1/4終値:1810円×100株)
■配当金額(会社予想):8円
■予想配当利回り:0.44%

焼き鳥をはじめすべてのメニュー・ドリンクを税抜き298円で提供している、格安焼き鳥屋チェーンの「 鳥貴族 」。創業時から国産鶏肉にこだわっているほか、鶏肉以外の食材も「国産国消」100%の実現を目指しています。2018年11月末時点の店舗数は大阪・東京・名古屋を中心に679店で、2021年7月期の1000店舗達成を中期経営目標として掲げています。ただし、2019年7月期については既存店の売上強化に注力するため、計画中のものを除き新規出店は見合わせるとのこと。なお、今期の会社予想は、増収増益を見込んでいます。

株主優待でもらえるのは、100株以上で1000円分、300株以上で3000円分、500株以上で5000円分の食事優待券です。金額はそれほど多くはありませんが、前述のとおり、鳥貴族はすべてのメニューが税抜き298円。しかも、お通しや席料もかからないため、食事優待券+少しの予算でいっぱい食べてたっぷり飲んで楽しめそうですね。

新商品もいち早く飲める! 自社商品詰め合わせ【ダイドーグループホールディングス】

■銘柄名(コード):ダイドーグループホールディングス(東1:2590)
■権利月:1月20日、7月20日(年2回)
■最低投資金額:57万7000円(1/4終値:5770円×100株)
■配当金額(会社予想):60円
■予想配当利回り:1.04%

1月の定番株主優待銘柄として知られる「 ダイドーグループホールディングス 」。自動販売機の飲料類で知られるダイドードリンコをはじめ、フルーツゼリーのたらみや大同薬品工業などを傘下に抱える持株会社です。2019年1月期は、「自販機ビジネスモデルの革新」を掲げて、自動販売機の調達コストの低減化や自動販売機を通じた新たなサービスの提供などにも取り組んでいます。また、通期の会社予想は増収増益の見込みです。

優待内容は、100株以上で3000円相当の自社グループ商品詰め合わせ。前回7月の優待品は、コーヒー飲料が8点、お茶やココア、乳酸飲料などの清涼飲料が11点、たらみのゼリーが6点とたっぷり全25品。しかも、発売したばかりの缶コーヒーも含まれていました。新しい商品をいち早く試せるのはうれしいですね。さらに、1株以上の株主を対象に、「株主専用WEBサイト」でグループ企業の商品を優待価格で購入できるサービスも提供しています。ちなみに、権利付き最終日は1月15日(火)です。この日までに、忘れずに購入を済ませておきましょう。

いかがでしたか? 数は少ないながらも、人気外食店の優待券や飲料や雑貨などの自社商品、ポイント交換式で好きなものが選べる優待など、さまざまな優待を満喫できる1月。これまでなかなか始められなかったという方も、2019年こそは優待投資の「はじめの一歩」を踏み出してみては?

今回のテーマで取り上げた上場企業

クロスプラス
バルニバービ
丸千代山岡家
タカショー
積水ハウス
光・彩
ミサワ
ネオジャパン
鳥貴族
ダイドーグループホールディングス

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優待の内容は2019年1月4日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。