買いのマイルール ウォーレン・バフェット編

もしも伝説の投資家が日本株を買ったら/ 日興フロッギー編集部

ウォーレン・バフェットといった世界的著名投資家をはじめ、日本でもFROGGYでお話を聞いたかぶ1000さんといった投資で成功している人には、ある共通点があります。それは自分オリジナルの「買いのルール」を持っているという点です。成功している投資家の手法を学んで、自分も成功したいと思う人は多いのではないでしょうか。しかし、「これだ!」と思う銘柄にたどり着くには、時間も労力もかかるもの。

そこでFROGGY編集部が、著名な投資家の投資スタイルを公式化して、候補銘柄を紹介します。ひょっとするとこの中からテンバガー(10倍株)となる銘柄が見つかって、あなたも億り人に仲間入りするかも?

プロフェッショナル① ウォーレン・バフェット

今回ご紹介するのは、1代で約9兆円もの個人資産を築いた史上最強と言われる投資家、ウォーレン・バフェットの投資セオリーです。コカ・コーラやアップルなど身近な企業に投資をし、88歳になった今でも第一線で活躍。その発言には世界の投資家が注目しています。

バフェット投資、4つの買いのルール

バフェットの投資手法は、「特権的強み」を持ち、「わかりやすい会社」を選ぶことです。その会社の条件のうち、財務的なルールをピックアップすると、主に以下の4点にまとめることができます。

① ROEが15%以上
② 売上高営業利益率が10%以上
③ 有利子負債が5年分の純利益で返済できる
④ 過去10年営業利益が2倍になっている

「バフェット編①『特権的な強み』を持つ会社を暴落時に買う」を読む

バフェット’s 「買いのルール」銘柄リスト

そこで今回は、このバフェットの4つのルールで上場企業をスクリーニングしました。さらに、PERが30倍以下という条件を追加し、割安であるという要素も考慮に入れました。バフェットの銘柄選びで重要な、「割安な時に買う」という条件にも当てはまるラインナップです。

「わかりやすい会社」や株価好調銘柄も

個別で見ると、「 KDDI 」や「 ニトリホールディングス 」「 コーセー 」「 良品計画 」などは身近に店舗があり、また私たちが実際に店舗を訪れることで、売上状況を直に感じとれる企業です。バフェットの「わかりやすい会社」という条件にも当てはまります。週に1度、お店の繁盛ぶりを観察することで、機関投資家などプロでもまだ掴んでいない企業のリアルな情報を得ることができるのではないでしょうか。

一方、株価として足元で好調なのは、「 塩野義製薬 」と「 エレコム 」です。塩野義製薬は、HIV治療薬の特許料収入拡大や、新規インフルエンザ治療薬による収入などから営業利益が大幅に増えており、株価が上昇しています。また、マウスやUSBメモリ等で国内販売台数トップのエレコムは、国内パソコン需要の回復で関連製品の売上が好調。営業利益はこの10年で2.6倍と成長が続いています。

リストから興味のある銘柄に投資をしよう

どの銘柄もバフェットが選ぶときに参考にする条件を満たすものばかりです。この中から、興味が持て、また自分が理解できる企業を見つけられたら、投資を始めてみてはいかがでしょうか?

次回は、「利益成長と株価上昇の強さが際立っている小型株」を狙う、ウィリアム・オニールの「買いのルール」をご紹介します。

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