レストラン巡りが楽しくなる 8月優待10選

優待ライター厳選! 今月の株主優待/ 日興フロッギー編集部吉本ユータヌキ

8月の株主優待は全部で約100銘柄。自社商品からQUOカードに代表される金券までさまざまな優待銘柄が揃っていますが、中でも充実しているのが日々の買い物に使える優待券や、カフェや食事が楽しめる優待券です。今回は、買い物系の株主優待の中から「イオン」「ビックカメラ」、外食系では「コメダホールディングス」「吉野家ホールディングス」、さらに青森県の特産品がもらえる「サンデー」、さらに今回から8月の優待銘柄に仲間入りした「スタジオアリス」など、もらってうれしい10銘柄をピックアップしてご紹介!

※特別に記載がない場合、権利付最終日は8月28日(火)です。

「もらって嬉しい株主優待。知っておくべき基本のキ」を読む

お得なモーニングやシロノワールはいかが?【コメダホールディングス】

■銘柄名(コード):コメダホールディングス(3543)
■権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:21万9600円(7/26終値:2196円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:2.27%

今から50年前、愛知県名古屋市の個人経営の喫茶店からスタートした「 コメダホールディングス 」。現在は、主力の「コメダ珈琲店」と「おかげ庵」「やわらかシロコッペ」など国内外に直営・FCを合わせて818店舗を展開しています(5月31日現在)。2016年の上場以来、増収増益が続いていて、2019年2月期の会社計画も増収増益を見込んでいます。株主優待は、「コメダ珈琲店」と「おかげ庵」で利用できる専用の電子マネーです。

株主優待電子マネーは、その名も「KOMECA」。100株以上で一律1000円分の電子マネーがもらえます。ユニークなのはチャージ方法で、新規株主には空のカードが送られて、その後自動でチャージされます。また、継続株主は以前に送付されたカードに再び自動でチャージされるので、使い終わってもカードは保存しておきましょう。「コメダ珈琲店」と言えば、カフェメニューに添えられた無料の豆菓子や、温かいデニッシュ生地と冷たいソフトクリームとの組み合わせが絶妙な「シロノワール」が大人気。株主優待でのんびりとカフェタイムを楽しんでみては。

吉野家にはなまるうどん! お腹いっぱい大満足【吉野家ホールディングス】

■銘柄名(コード):吉野家ホールディングス(9861)
■権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:18万9200円(7/26終値:1892円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.05%

牛丼でおなじみの「 吉野家ホールディングス 」。海外を含めたグループ全体で3315店舗を展開しています(6月末現在)。グループ企業には、「はなまるうどん」で知られる「はなまる」や、「ステーキのどん」や「フォルクス」を抱える「アークミール」、寿司の「京樽」もあり、牛丼だけではなくさまざまな店舗で株主優待券を利用できます。2019年2月期の第1四半期決算は、人件費や材料費の上昇により最終損益が赤字となりましたが、現時点では通期の会社計画は増収増益を見込んでいます。

詳しい株主優待の内容は、300円分の株主優待券が100株以上で10枚、1000株以上で20枚、2000株以上で40枚もらえます。額面が300円分と少額なので、メニューに合わせて使う枚数を調整できるのが便利です。近くに利用できる店舗がない場合などには、株主優待券を返送すれば自社商品の詰め合わせを選ぶこともできますよ。

スタジオで記念に残る撮影を【スタジオアリス】

■銘柄名(コード):スタジオアリス(2305)
■権利月:8月(年1回)
■最低投資金額:25万6000円(7/26終値:2560円×100株)
■配当金額(会社予想):50円
■予想配当利回り:1.95%

子ども専門の写真スタジオとして知られる「 スタジオアリス 」。全国47都道府県に512店舗を展開するほか、海外でも韓国に2店舗を構えています(5月末現在)。2018年からは決算月の変更に伴って、株主優待の実施月も変更。8月の株主優待銘柄になっています。収益の柱である「こども写真館」事業の拡大はもちろんのこと、スクールフォト事業やEコマース事業などの新規事業にも注力しています。

優待の内容は、株主写真撮影券を100株以上で1枚、500株以上で2枚、1000株以上で3枚、1万株以上で10枚。写真撮影券には、四切写真プリント(フレーム付)、キャビネサイズデザインフォト(アクリルフレーム付)、B3サイズポスターのいずれかひとつが付いています。「スタジオアリス」というと子どものイメージが強いですが、大人ひとりでも家族でも友人や恋人同士でも利用OK。子どもの撮影はもちろん、夫婦で結婚記念日に撮影、なんて使い方もできそうですね。

青森直送の箱いっぱいのりんご【サンデー】

■銘柄名(コード):サンデー(7450)
■権利月:8月(年1回)
■最低投資金額:18万7700円(7/26終値:1877円×100株)
■配当金額(会社予想):10円
■予想配当利回り:0.53%

青森県が地盤で、東北6県にホームセンターの「サンデー」や「ホームマート」、「イオンスーパーセンター」など4業態・102店舗を展開しているイオン子会社の「 サンデー 」。地域での優位性を強化するために、2019年2月期はホームセンター3店舗の新規出店を予定しています。また通期の会社計画は、増収営業増益を見込んでいます。

株主優待品は、本社や店舗がある東北地方の特産品です。100株以上で市価1500〜2000円相当分、1000株以上では市価4000〜5000円相当分の品物となっています。気になる具体的な内容ですが、2017年の場合、100株では青森県産のりんご3キロ、1000株以上なら青森県産のりんごとりんごジュース・ジャムの詰め合わせでした。優待品の到着予定は12月上旬。冬の到来が楽しみになる優待品です。

暮らしに役立つ10品の詰め合わせ【ワッツ】

■銘柄名(コード):ワッツ(2735)
■権利月:8月(年1回)
■最低投資金額:10万9700円(7/26終値:1097円×100株)
■配当金額(会社予想):15円
■予想配当利回り:1.36%

ワッツ 」は、「ワッツ」や「ワッツウィズ」「シルク」などの店名で、100円ショップを全国に1157店舗を展開(5月31日現在)。また、海外展開にも積極的で、アジアを中心に価格が均一な商品を扱う「均一ショップ」は、自社グループと現地資本を合わせて100店舗を超えています。2018年8月期の会社計画は増収2ケタ増益で、業績も堅調と言ってよいでしょう。

株主優待の内容は、自社オリジナル商品の詰め合わせです。内容は毎回変わりますが、前期は、床拭きシートや除菌ティッシュ、泡立ち用スポンジ、綿棒など、毎日の暮らしに役立つ日用雑貨が中心でした。100株以上では10点、1000株以上ならオリジナル商品詰め合わせに加えて、1000円分のギフトカードももらえます。「ギフトカードは欲しいけれど、1000株は買えない」という人もご安心を! 100〜999株を3年間継続保有した場合には、1000株以上保有したときと同じように、オリジナル商品+ギフトカードがもらえます。

キャッシュバックは最高7%! 毎日がお得に【イオン】

■銘柄名(コード):イオン(8267)
■権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:22万6800円(7/26終値:2268.0円×100株)
■配当金額(会社予想):34円
■予想配当利回り:1.49%

大手総合スーパーやスーパーマーケットをはじめ、金融や不動産などさまざまな業態を傘下に抱える純粋持株会社の「 イオン 」。グループ全体の企業数はなんと300社超え。2019年2月期は増収2ケタ増益を見込んでいて、さらに増配を予定しています。そんなイオンの株主優待は、イオンやマックスバリュ、まいばすけっとなどでの毎日の買い物で使える、持株数に応じた返金率が設定されているオーナーズカードです。

100株以上で3%、500株以上で4%、1000株以上で5%、3000株以上では7%のキャッシュバックが受けられます。ちなみに、買い物の利用限度額は半年間で100万円。例えば8月末に権利確定した場合は、9月から翌年2月までの利用額に応じて4月にまとめて返金される仕組みになっています。20日と30日のお客様感謝デーの5%割引と併用できるのも、うれしいポイント。
さらになんと長期保有優遇制度もあります。こちらは、1000株以上を3年以上継続保有している人に対して行われるものです。保有株数に応じて、イオングループで使えるイオンギフトカードが2000〜1万円分もらえます。普段からイオン系のスーパーを使っている人は見逃せませんね。

家電や日用雑貨が3000円引きに【ビックカメラ】

■銘柄名(コード):ビックカメラ(3048)
■権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:17万5500円(7/26終値:1755円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:0.68%

家電量販店大手の「 ビックカメラ 」。子会社には、同じく家電量販店の「コジマ」や中古製品も扱う「ソフマップ」があります。株主優待でもらえる買物優待券は、いずれの店舗でも利用できるほか、ビックカメラやソフマップなどの公式通販サイトでも利用可能です。現在、新たな成長への取り組みとしてEコマースに力を入れていて、今年4月には楽天との共同事業として楽天市場内に「楽天ビック」をオープン。優待券はこちらでも利用できます。足元の業績は堅調で、2018年8月期は増収2ケタ増益を見込んでいます。

優待内容の詳細は、1000円分の買物優待券を、8月は100株以上で1枚、500株以上で2枚、1000株以上で5枚、1万株以上で25枚。2月は100株以上で2枚、500株以上で3枚、1000株以上で5枚、1万株以上で25枚。つまり、100株保有なら年間3000円分の買物優待券を受け取れます。さらに長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で8月に優待券が1枚追加、2年以上なら2枚追加されます。店舗によって家電以外にも、日用雑貨や玩具、お酒なども扱っているため、買物優待券の使い勝手が良さそうです。

便利なQUOカード優待、3年保有でさらにお得【明光ネットワークジャパン】

■銘柄名(コード):明光ネットワークジャパン(4668)
■権利月:8月(年1回)
■最低投資金額:11万3000円(7/26終値:1130円×100株)
■配当金額(会社予想):42円
■予想配当利回り:3.71%

明光ネットワークジャパン 」は、個別指導塾の先駆けとして知られる「明光義塾」をはじめ、「早稲田アカデミー個別進学館」や学童保育の「明光キッズ」など、グループ全体でさまざまな教育関連事業を手がけている企業です。2018年8月期の会社計画は、生徒数の計画未達や販売促進費増加の影響で残念ながら減収減益ですが、連続増配を基本方針としていて、今期も20期連続の増配予定となっています。予想配当利回りが3.71%(7月26日終値で計算)と高いのは魅力と言えるでしょう。

株主優待品は、大手コンビニのほか、一部のドラッグストアやファミレス、書店など幅広いお店で利用できて便利なQUOカード。100株以上で1000円分、500株以上で2000円分、1000株以上で3000円分がもらえます。3年間継続的に保有すれば、QUOカードの金額がそれぞれ2000円分アップする点にも注目です。

雛鮨、しゃぶ菜、磯丸水産などで使える食事券【クリエイト・レストランツ・ホールディングス】

■銘柄名(コード):クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)
■権利月:2月/8月(年2回)
■最低投資金額:13万4500円(7/26終値:1345円×100株)
■配当金額(会社予想):12円
■予想配当利回り:0.89%

クリエイト・レストランツ・ホールディングス 」は、ショッピングセンター内のフードコートやカジュアルな居酒屋、オシャレなレストランなど、バラエティに富んだ外食業態を多数手がける会社です。5月31日現在の店舗数は899。社名を知らなくても、優待券が使える店舗名の中には知っているところがきっとあるはず。M&Aによる成長戦略を取っていて、例えば2018年にはシンガポール料理専門店として知られる「海南鶏飯食堂」の子会社化などを実行しています。

株主優待券の金額は、100株以上で3000円分、500株以上で6000円分、1500株以上で1万5000円分、4500株以上で3万円分。さらに、今回から新たに、200株以上を1年以上継続保有した場合には、追加で半期ごとに1500円分の優待券がもらえるようになりました。利用可能な店舗は、「しゃぶ菜」「デザート王国」「かごの屋」「磯丸水産」などですが、これはごくほんの一部。まずは、企業のIRサイトの株主優待ページでよく行くお店があるかどうか確認することをおすすめします。

セール時もOK! カジュアルウェアが3000円OFF【ライトオン】

■銘柄名(コード):ライトオン(7445)
■権利月:8月20日(年1回)
■最低投資金額:10万8200円(7/26終値:1082円×100株)
■配当金額(会社予想):20円
■予想配当利回り:1.84%

ジーンズを中心に多彩なカジュアルウェアを扱う「 ライトオン 」。ロードサイド店のほかショッピングセンターなどにも多く出店し、全国に504店舗を展開しています(7月20日現在)。前期は売上総利益の低下や販売管理費の増大などにより赤字に転落しましたが、2018年8月期の会社計画では黒字転換を見込んでいます。

株主優待の内容は、全国のライトオン各店で利用できる1000円分の優待券を、100株で3枚、500株で5枚、1000株以上で7枚。メンズ、レディス、キッズとさまざまな世代向けのカジュアルウェアを揃えているので、家族みんなで利用できるのがいいところ。優待券はセール品にも使えるので、セールの時期を狙うのもおすすめです。なお、権利日が8月20日(月)なので、株式の購入を権利日から数えて4営業日前の8月15日(水)までに済ませておくことをお忘れなく!

いかがでしたか? 買い物と食事に使える優待が豊富な8月。優待投資は未体験という人も、普段よく利用しているお店の優待を見つけたら、この機会に優待投資のスタートを検討してみては?

今回のテーマで取り上げた上場企業

コメダホールディングス
吉野家ホールディングス
スタジオアリス
サンデー
ワッツ
イオン
ビックカメラ
明光ネットワークジャパン
クリエイト・レストランツ・ホールディングス
ライトオン

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優待の内容は2018年7月26日現在の情報を記載しております。本コンテンツ作成後に変更されている場合がありますので、最新の情報については、皆様ご自身でのご確認をお願いいたします。
また、優待の内容は代表的な事例をもとに記事を構成しております。詳しくはそれぞれの企業のHP等でご確認ください。